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2015年6月 6日 (土)

悪徳不動産屋日記 草刈

 電話が鳴った。

 即座に受話器をとる。

 「はい。不動産情報館です。」

 相手はすぐに自分の名を名乗った。

 〇〇町〇丁目の区長をやっている〇〇さんという方であった。

 区長を名乗るからには、私の仕事に関する商談ではないようだ。

 そう思う間もなく、相手はすぐに用件を切り出してきた。

 「おたくの会社が、当地区に売り家の看板をあげている家がありますね。その家の庭の草が伸びいるのだけど、おたくが管理しているのだから、当然、おたくの会社が草刈をするべきでしょう!」と言う。

 売却の依頼を受けて半年以上経っていて、ここ一カ月くらいは商談がとぎれていて、ジックリ物件をみる機会がなかった。

 このところの雨と陽気で草が一気伸びたのだろう。

 しかし、その物件の庭といってもほんのわずかなスペースでしかない。

 しかも、庭は道路側にあって、隣接する家には迷惑はかけないはずだ。

 ただ、草が伸びすぎていたのでは、商談がかかった際にもマイナス要因になるから、草刈をしておいたほうがいい。

 それをしてもらったことはありがたい話だと思った。

 だから、「はい。わかりました。ご連絡ありがとうございました。」とでも言っておけばいいのだが、「当然、草刈をするべきだろう!」という言い方を見過ごすことができないのが、悪徳不動産屋の性格の悪いところ。

 「当社は売却の依頼を受けておりますが、当社に当然草刈をする義務はないですよ。」と答えてやった。

 すると、「おたくが看板をあげているのだから、おたくが草刈をするべきだろう!」と言う。

 物は言いようなのだ。「おたくの看板があったので、草をかってもらえないかと思って電話したのだが」と言われていたのなら、悪徳不動産屋といえども、「わかりました。早急になんとかします」と答えていただろう。

 売り言葉に買い言葉。

 そんなに近隣に迷惑をかけているという状況ではないし、法的に、当社が草刈をしなければならないということにはならない。

 いきなり高圧的な言い方だったので、もう少しいやがらせを言ってやろうかとも思ったのだが、こちらも看板を掲げて商売をしている身。

 商談に差し支えるようなことになってはいけないので、「わかりました。さっそく家主と相談します。」と答えておいた。

 相手は、「家主に相談しなくてはいけないのかい」と不満そうだった。

 ひごろから悪徳不動産屋よわばりしておきながら、困ったときには不動産屋のせいにして、なんでもかんでも頼んでくる。

 自分が当事者の近隣とのトラブルなんかでも、直接言うと角が立つから不動産屋さんから言ってもらえませんかなんて話はしょっちゅうだ。

 私は悪徳であって神でも裁判官でもないのだぞ。

 

 

 

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