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2015年7月25日 (土)

悪徳不動産屋日記 「午前中」

 今日は、朝からずっとお客さんを待つことになった。

 このところ、メールで連絡をしてくるお客さんが多くて、昨日、商談中のおきゃくさんから「明日の午前中にお伺いします」というメールが入っていた。

 私は、この「午前中」というような言葉をすんなり理解できない。

 午前中というのは、朝から正午までの時間帯だ。

 「午前中」の始まりは、当社の開店時間の9時だろう。

 9時から12時までの3時間が「午前中」ということになる。

 当地(宮崎県の北端の街・延岡市)には、日向時間(ひゅうがじかん)という言葉があって、時間の約束がルーズな人が多い。

 午前中に行きますというのは、おそらく11時から12時のことを想定しての話であって、さらに12時半くらいまでは約束の時間の範囲内だと覚悟しておかなければならない。

 でも、ひょっしたら10時前後に来ることもあるかもしれないし、「午前中」とい約束をしてしまうと3時間半くらいを拘束されることになる。

 だから私は、「午前中の、だいたい何時くらいになりますか?」と念を押すことにしている。

 直接会話をしたり、電話だと、即座に聞き返すのだが、メールで通知されると、わざわざメールの返信では時間の確定を求めにくい。

 幸い(というか不幸にもというべきか)さしせまった重要な仕事は抱えていないし、午前中は事務所で雑用を片づけながら待つことにしていた。

 悪徳不動産屋の悪名が知れ渡っているせいか、今日に限らず、いつもヒマな日々を送っているのだ。

 しかし、こんなときに限って12時くらいに面談を求める電話が入った。

 午前中に来店するのは中古住宅の商談でリフォームの見積りの以来を受けているお客さんだ。

 リフォームの見積りができて、見積内容の説明をすることになっている。

 このお客さんの性格からすると、今日は見積りの内容を説明するだけで、購入決定は後日ということになるだろう。

 だから、大した時間はかからないと思われるので、11時半くらいまでにきてもらえれば、12時には時間がとれる。

 12時に面談希望のお客さんには、その旨の話をして、なんとか12時に時間がとれるとは思うけれど、少し時間に余裕をもっていただくよう了解をもらった。

 果たして、11時を過ぎてもお客さんはお見えにならない。

 この「午前中」のお客さんが12時ぎりぎりになってしまえば、次のお客さんと12時の約束には遅れてしまう。

 そこで、こちらから電話を入れることにした。

 「〇〇様ですか?午前中お見えになるということでしたが何時くらいになるでしょうか」と言うのを待たずに、「今、近くまで来ています」との返答が返ってきた。

 ということで、リフォームの見積りの説明を提示し、後は契約条件と契約日時を決めてくださいということで、今日の重要な予定は終了。

 その後、12時に約束したお客との仕事をすませ、再度パソコンに向かっている。

 ちなみに私は、「午前中」だけでなく、「朝一番」「昼一番」「午後の時間に」「夕方までに」という言葉をすんなり理解できないのだ。

 「朝一番」というが、「朝」というのは夜明けから10時くらいまでだろう。

 大工さんとかのような現場を持つ人の「朝一番」は8時前だし、一般的な事務職系の会社の「朝一番」は9時。

 小売業の方の「朝一番」は10時ということもある。

 一方、「昼一番」の昼の開始時間は正午に限定されるはずだ。

 だから、私の「昼一番」は12時過ぎのことだと理解していた。

 「一番」というのだから、緊急に対処することのように思うので「昼一番にやります」といったら、12時過ぎには片づけるべきだと思っているのだ。

 しかし、世間でいう「昼一番」は昼飯の時間をたっぷりとった後の1時半をいうことが多いようだ。

 昼飯は食べたいだろうが、「昼」に「一番」をつけるのであれば、昼食はそこそこにして12時半過ぎまでを昼一番にするべきだろう。

 一番困るのが「午後の時間に」という言葉だ。

 午後というのは、正確には、正午から夜中の12時までをさす。

 しかし、深夜の時間を約束することはないから、午後というと正午から夕方までをさすことになるのだろう。

 そうなると、「午後の時間にお伺いします」という約束を受けると、6時間くらいの時間差がでることになる。

 同じ理由で面倒なのが、「夕方までに」だ。

 夕方は、日没前から日没までの時間のことをさす。

 「夕方まで」と言ったときは、正午から2時くらいの時間は、その範囲に入らないのだろうが、3時くらいから6時過ぎくらいまでの時間差がある。

 ということで、私がお客さんに「午前中」的な時間を指定されたときは、必ず「だいたい何時くらいになるでしょうか?」と確認をする。

 そして、時間の約束を守らないお客さんには怒りを隠すことができない、わがままな悪徳不動産屋なのだ。

 

 

 

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