人間性が露呈される東九州道路
弾丸フェリーの話の余録。
弾丸フェリーは強行軍のようにあって、実はなかなか合理的な移動手段だということは説明した。
今年、東九州道路が大分までつながって、当地(宮崎県の北端の街・延岡市)から別府まで1時間40分くらいで行けるようになったので、さらに便利になったと感じた。
東九州道路がつながってないときは、別府まで2時間半くらいかかった。
40~50分の時間の短縮は貴重である。
ということで別府発の弾丸フェリーを利用したのだが、帰路でちょっと困った事態に陥った。
東九州道路が開通して、陸の孤島と言われていた当地も、ようやく各地と陸続きになった。
それは大変嬉しいことで、車での移動がずいぶん便利になった。
しかし高速道路とはいうものの、現在はまだ片側1車線で70㎞の最高時速制限なのだ。
追い越し車線がないので、のろのろ走っている車がいると、ずっとその後をついて行かなくてはいけない。
一般道路でも時速制限の1割増くらいだったら、取り締まりにあうことはない。
だから、みんな、ほんとのところは、いけないことだけど、ちょっと速度オーバーして走っている。
しかし、ここは日本。
規律を守る国民性の国である。
絶対法律違反は許さないとばかりに、70㎞きっかりで走る方がいらっしゃるのだ。
私は人間ができていないもので、急ぐから高速料金を払って高速道路を使っているのに一般道路並みのスピードでもたもた走られるとイライラしてしまう。
10数㎞ごとに数百mの追い越し区間を設けているので、そこで一気に追い越しをかけることになる。
不思議でならないのは、追い越し区間になると、いままでのろのろ走っていた車が急にスピードをあげることだ。
直前まで70㎞を死守していた御方が、ピューっとスピードを上げてくる。
ゆっくり自分のペースを守って走ればいいのに、抜かれたくはないのだろう。
またまた不思議でならないのが、これを抜き損なって追い越し区間が終わると、この順法の御方は制限速度にスピードを落とすのだ。
いまだかつて、それまで制限速度で走っていた御方が、追い越し区間でそのままのスピードで走る姿を見たことはない。
みなさん追い越し区間になると、抜かれまいとスピードを上げる。
それを知っている私は、追い越しをかける場合は一気に100㎞以上のスピードにあげることにしている。
それでも簡単に追い越せないときもあるので、順法走行をされている方も追い越し車線では90㎞以上にスピードをあげているようだ。
ときには100㎞でも追い越せないときがあるから、そんなときは120㎞以上まで加速して追い越すことにしている。
追い越しをためらっていると、順法走行の御方は、追い越し車線以外では70㎞以上では走らないのだ。
昨日の私の困った事態というのが、異常なまでの順法走行の車に行く手をおさえられたことだ。
70㎞の時速制限で走っているのであれば、我慢できない自分を反省したりするのだが、昨日の順法の御方は60㎞から65㎞で走るのだ。
これは違法ではない。
最高速度の制限が70㎞だから、それ以下なら違反ではない。
しかし、人間のできていない私にとっては極悪犯ともいいたい許しがたいヤツである。
こいつのせいで、私の前には5台もの車が連なっている。
悪いことは重なるもので、追い越し区間になったのだが、私の直前の車が、これまたおとなしい方で、追い越し車線には入ったものの、スピードを上げきらずに追い越しできないままに終わった。
この人が前にいたのでは、次の追い越し区間でも追い越せない。
重ねて言うが、人間のできていない私は、そう考えただけで怒りで心臓が張り裂けそうになった。
イライラしながら走ること数十分。
やっとのことで追い越し区間が近づいた。
私の直前の車が追い越しをかける前に、追い越さないと下手すると延岡までこのままノロノロ運転に付き合わされかねない。
私は、追い越し車線にかかる直前に一気にスピードを上げて追い越し体制に入った。
追い越し車線に入ったときは、直前の車と同時に順法走行の御方の車を抜き去った。
案の定、順法走行の車もスピードを上げてきたが、思い切りアクセルを踏み込んでいる私の車の敵ではなかった。
ざまーみやがれと罵声を浴びせながら順法走行の車を抜き去った。
抜き去ったあとも、私の直前を走っていた車がどうなるか気になってバックミラーで確かめながら走っていたのだが、追い越し車線には入ったものの、結局追い越せずに順法走行の車の後ろについてしまった。
追い越し車線が終わって、バックミラーを見ると、2台の車はあっという間に小さくなってしまった。
順法の御方は、追い越し区間が終わると同時に順法走行に切り換えたようだ。
私は自分の人間性の悪さを重々承知している。
法律違反をしていることも自覚している。
しかし、法律を遵守する実直を自覚している御方の人間性の方が、私より性悪ではないのだろうか。
性悪人間の勝手な言い分を言わせていただいた次第である。
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