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2015年9月14日 (月)

少年Aの実名・顔写真掲載「週間ポスト」

 今日発売の「週間ポスト」が、神戸連続児童殺人事件の犯人の写真と実名を掲載したらしい。
 
 当地(宮崎県の北端の街・延岡市)では、週刊誌は2日くらい遅れて発売されるので、まだ発売されていないが、「週間ポスト」よ、良くやったと支援の声を届けたい。

 私は、先週の木曜日から同業仲間と沖縄旅行に出かけていた。

 旅行中は新聞を見ていなかった。

 土曜日に帰って来て、旅行中に溜まった新聞に目を通したが、関東・東北の豪雨災害を始めとしたニュースに関してはテレビで見て知っている内容だった。

 私が新聞を見て驚いたのは、週刊誌の新聞広告だった。

 「週刊文春」「週刊新潮」「女性セブン」、各社ともにトップ記事は「少年Aから手紙が届いた」というものだった。

 週刊文春の広告が、その内容の詳細を掲載していた。

 それによると手紙は、「元少年A5です」にはじまる2万字に及ぶもので、内容は「『絶歌」出版の経緯を報じた本誌記事に抗議した上で、『本を出版したことを後悔もしていません』と断言」

 「文末には『重要なお知らせ』として、大きな活字で『オフィシャルホームページ』の解説の告示がある。そこには本人の身長・体重、アドレスとともに全裸でナメクジにまたがる異様な『自撮り写真』が…というものだった。

 この広告を見たとき、私は怒りとともに、手記を送りつけられた週刊誌各社が実名・写真を報道するべきだと強く思った。

 少年法は、「少年又は少年のとき犯した罪により公訴を提起された者については、氏名、年齢、職業、住居、容ぼう等によりその者が当該事件の本人であることを推知することができるような記事又は写真を新聞紙その他の出版物に掲載してはならない」と規定している。

 少年法により、「少年のとき犯した」犯罪者は成人後も自身のプライバシーは固く守られている。
 
 それをいいことに、出版中止を求める遺族の思いを無視して出版し、25万部を売上げ、4000万円以上の印税を手にした。

 出版は大きな話題を呼び、100万部の売上予測もあったが、出版に対する批判の声も大きく、売上は25万分にとどまり、このところ話題にも登らなくなっていた。

 今回の手記送りつけは、100万部の売上の目論見がはずれたことと、自分に対する話題が鎮静化したことに対する自己アピールであろう。

 犯人は現在33歳。立派な大人である。

 少年法の主旨は、罪を犯した少年に対して性格の矯正および環境の調整をし、少年を公正させることにある。

 被害者の人権をいっさい無視し、犯罪者のみを厚く保護する少年法について、私は大いに疑問を感じていた。

 初年というだけで、多大な国家予算を使って、性格を矯正し環境を整備し更生して社会に送り出したはずだ。

 「絶歌」についてはマスコミに報道された内容のみしか承知していないが、自分が犯した犯罪を正当化するためと金儲けの手段だと思える。

 週刊文春は掲載理由について、「男性は現在起こっている重大な社会的関心事の当事者。氏名を含めたあらゆる言動は公衆の正当な関心の対象である」と記していたが、そんな理由付け無しで報道するのは当然だと賛同の声を送りたい。

 出版前後の少年Aの言動を見ても実名を報道するべきと思っていたが、今回の週刊誌各社への手記送りつけにいたっては、実名報道は当然のこと。

 文春の記事についての是非については、大いに論争されることだろう。

 わけのわからない人権擁護論者が許しがたき行為として激しく追求することだろう。

 文春はそれに真っ向から立ち向うに違いない。

 文春に抜かれた報道各社は、それぞれの立場で賛否を論じるだろうが、これに便乗して他のマスコミ各社が、どしどし実名報道合戦を展開していくことを希望する。

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