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2015年9月 8日 (火)

国税庁?

 さあて、そろそろ店を閉める準備をしようかなと思っていたところに来客があった。

 胸から社員証みたいなものをぶら下げている。

 公務員さんもよくぶらさげている身分証明書みたいなやつだ。

 なんだろうと思って応対に出ると、その身分証明カードみたいなものを掲げ、「私、国税庁の者です。ちょっとお伺いしたいのですが」と言う。

 悪いことはしていないのだが、警察官と税務署員と聞くと、なぜかどきっとする。

 しかも、国税庁が私に用事があるとはどういうことか。

 私の会社は、国税庁が税務調査にくるような巨額な商いはしていない。

 そもそも収入はビタ一文ごまかしていないが、会計処理は少々ルーズである。

 帳簿を出しなさいと言われたら、しばらく記帳していないので困ってしまう。

 ともあれ、税務調査であれば一人でくることは無い。

 では、当社と取引のあった人の税務調査のためなのだろうなどと、頭をフル回転させる。

 すると、「このビルの3階、4階は住まいになっているんでしょうか」と聞いてきた。

 「はい。住まいになってますよ。」

 1階が不動産の店舗、2階は応接室であるが現在倉庫として、看板や工具等の置き場にしていて、3、4階は私の住居だ。

 国税庁がなぜ3階、4階の状況を調査するのか疑問に感じながら、質問に答えた。

 すると、「どなたが住んでいるんですか」と言う。

 「私が住んでいるんですよ」と答えたのだが、なぜか納得がいかない顔をしている。

 「他に、誰かすんでいるんですか」

 なにか理解ができないようだ。

 それで、「この建物は私の所有で、1階2階が店舗と事務所で、2階3階が私の住居になっています」と答えると、ようやく納得した表情になった。

 「それでは、おたくに国政調査票を持ってきます。今年はインターネットでも回答できますので、そのパンフレットも持ってきます」

 ここで間違いがわかった。

 「国税庁の者」ではなくて「国政調査の者」であった。

 今年から、インターネットで回答できるようになったことは知っていた。

 どちらがセキュリティー的に安心なのかなと思って、まだどちらにするか決めてなかったところである。

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