掘り出し物 「日経アソシエ」付録の万年筆
お勧めの本を紹介したい。
「日経アソシエの11月号」だ。
紹介しながら、なぜか、ちょっと恥ずかしいのだが手帳術の特集号である。
何が恥ずかしいかというとその見出しだ。
「1年が劇的に変わる!手帳術」なんて大きな見出しが恥ずかしいのだ。
若い人なら劇的に変わるのだろうけど、終活の年代になってしまって、劇的に変わりようがないのを、実感しているのからだ。
毎年10月になると、本屋には手帳を特集した雑誌が並ぶ。
ビジネス誌、雑貨本、女性誌までも、いろんなジャンルの雑誌が、それぞれに手帳の特集を組む。
そして、どの雑誌も、あきらかにいつもより発行部数を増やしてくる。
私は若いころから手帳好きで、毎年、手帳の特集を組んだ雑誌を見ると、わくわくした。
ついつい何冊も買い込み、いろんな手帳をながめ、さまざまな手帳術を学んだ。
生来の、よだきんぼ(宮崎弁で、なまけもの)で、やらなければいけないことがあっても、すべて先送り。
いつも締め切り間際になって、泣きたい気持ちで、なんとか仕事をやっつけてきた。
そんな自分をなんとか変えようと、手帳にすがってきた。
成功者や有名人の手帳術をみて、同じ手帳を使うと仕事ができるような気になる。
しかし、実行がともなわないから、何も変わらない。
1カ月もしないうちに、手帳は真っ白になってくる。
自分に嫌気がさして、挫折感に打ちのめされながら、これではいかんと、気を取り直して手帳本を読み直す。
気分一新、手帖を買い換えることになる。
そして、またしても挫折。
懲りずに手帳を買い換える。
はたして、毎年2冊も3冊も手帳を買うことになる。
今年も本屋には、「手帳のスゴ技」「手帳の極意」「勝者の手帳」「自分を見つける手帳づくり」と、胸のおどるような見出しの、手帳の特集号並んでいる。
数年前までは、このうち何冊かを買ったのだが、思えば終活の年代になってしまった。
いまさら、手帳で「劇的に変わる」わけもなく、さすがにこのこところ手帳本を買うことはなくなっている。
とはいえ、猫に猫じゃらしみたいなもので、本屋に入って「手帳」の文字が目に入ると、たまらず本をを手にしてしまう。
それで手にした「日経アソシエ」だったのだが、分厚い付録がついていて、付録が盗られないようにビニール袋に入れてある。
表紙の見出しは、なんとも心をそそるコピーの羅列。
付録の万年筆の写真を大きくアピールしている。
定価を見ると750円。
写真で見ると、付録の万年筆は、なかなかの魅力的。
今までにも、たまに付録につられて雑誌を買ったことはあるが、いつも期待外れ。
付録の品を使ったことはない。
しかし、この万年筆は、期待を大きく裏切る?すぐれものだった。
質感も、重量感も、書き味も、インク色も良い。
インクのカートリッジについては、「交換のカートリッジについては、文具店に相談してください」とあるが、あきらかに日本のメーカーのものとは異なる。
昔、つかったペリカンのカートリッジに似ているような気がする。
ネットで調べたら、アスクルにある「アルミ丸軸万年筆用インクカートリッジ」というのが、形がそっくりだ。
カートリッジが見つからないときは、スポイドでインクを補充してもいいし、とにかく思わぬ掘り出し物を手に入れた、最近一番うれしい買い物だった。
おすすめします。
ちなみに広告代は一切もらっておりませんから!
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