ごみ屋敷 行政代執行 京都市が全国初
先週京都市で、ごみ屋敷対策条例に基づく行政代執行で、同市内の住宅周辺の私道上のごみを撤去した。
住宅の所有者は50代の男性で、住宅前の私道にごみがあふれ、この住宅の奥にある数件の家の住人の通行に支障を及ぼしていた。
老朽化したベランダにも、物があふれていて、ベランダが崩壊した場合の危険性もあった。
この住宅については、12年に市道上にあふれたゴミについては、道路法基づき撤去していたが、私道上や私有するベランダについては法的権限が無いので撤去できなかった。
今回のゴミ撤去は、昨年11月、京都市が制定施行した、私有地においても代執行できる条例に基づくものである。
条例が施行された後だけでも、市は124回訪問し、59回接触している。
清掃や防火指導、健康相談や福祉制度の情報提供等、支援を基本に対応してきたが、所有者は一向に応じなかった。
今年10月、市は条例に基づき強制撤去命令を出したが、それにも応じなかったため強制代執行となったそうだ。
明らかなる迷惑行為であっても、法律にのっとるとなかなか大変なものである。
当日は、市職員20人が、私道上にあふれた新聞、雑誌、衣類等を撤去した。
約2時間の撤去作業となったというから、市職員の熱意ある奮闘ぶりが想像できる。
このごみ屋敷に限らず、全国にごみ屋敷はたくさんあるようで、定期的にワイドショーを賑わしている。
自分の隣にゴミ屋敷があったら迷惑千万な話である。
迷惑をこうむる近隣住人は、行政に強制的な撤去を要請するが、行政としては適応する法律がないことには、どうにもできない。
それで京都市においては「ごみ対策条例」を制定したのだろう。
同様な条例は大阪市や、東京足立区、新宿区など8市区で制定されているそうだ。
しかし、今回の京都市の行政代執行が全国初だとのこと。
ごみ屋敷を作り出すような変わった人間と交渉を重ね続け、そのあげくにゴミを片づけなくてはいけないなんて、市役所の職員さんも嫌ですよね。
京都の市職員さんには、他人事ながら、心から称賛の言葉をお送りしたい。
全国の市区町村が京都に続くことを祈っている。
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