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2015年12月

2015年12月31日 (木)

泣いても笑っても 大晦日

 どうしてこんな接頭語がつくのかはよくわからないが、泣いても笑っても今年も残すところあとわずか。

 「泣いても笑っても」というのは、どのようにしてもということなのだろうが、どうして「泣いても笑っても」なのか、私にとってずっと、もやもやした言葉なのである。

 その意味を深く掘り下げても、余り意味はないので、そのまま受け入れることにして、「泣いても笑っても」今年も残すところあと3時間余りになってしまった。

 ここまで来ると、今年の嫌なことはすべて投げ捨てて、新しい年に希望を託すことになる。

 そんなことを、ずっと繰り返してきたのだが、今年は今までとはちょっと感じが違っている。

 その場しのぎでなんとかここまできて、あろうことかやっと去年くらいから自分の年を実感しているのだ。

 それは実感というよりも痛感というべき感覚で、年を実感してしまうと、もう後がないという気持ちに追いやられる。

 しかし、「泣いても笑っても」放り出すわけにはいかないので、やっぱり気持ちを新たに新しい年に向かおうと思っている。

 今年も残り3時間。

 車の通りもめっきり少なくなって、歩く人もいない。

 この時間から除夜の鐘の音が鳴り始めるまでの時間が、1年中で1番街が静かになる時間ではないだろうか。

 多くの人が家族といっしょに行く年を送り、来る年を迎えているのだろう。

 私も、まだなんとか心安らかにこの時間を過ごしている。

 

 

2015年12月30日 (水)

すっきり

 昨日まで、じたばた、あたふた、わけもなく、心が落ち着かなかった。

 それは毎年のことで、さすがに30日にもなると、これまたわけもなく、新たな年への期待にすがって、すべてを放置していた。

 そんなことで、ここ数年、事務所の片づけも手つかずのままに新年を迎えていた。

 余りにも事務所内が雑然としていて、入り口周りだけでもきれいにしようと思って、朝から掃除にかかった。

 ひさびさに拭き掃除をしただけなのだけど、なんだか入り口が明るくなった。

 予想以上の結果に気分がよくなって、掃除の範囲を拡げていった。

 結構面白くなって、気がつくと5時間も掃除を続けていた。

 よだきんぼ(宮崎弁で、なまけもの) で、なんでもすぐに放り出してしまうのだけど、最後は這いつくばって床磨きまでしてしまった。

 2年ぶりの大掃除になってしまって、事務所が見違えるようにきれいになった(あくまでも自己判断の範疇ではあるが)。

 掃除が終って、引き続き、買い込んで読まないまま本棚にあふれている本の整理をしている。

 気分のいい新年が迎えられそうだ。 

2015年12月29日 (火)

まだ、じたばた

 今年はまだ、じたばたしている。

 例年だったら、そろそろあきらめて、じたばたするのはやめるところなのだけど、今年はまだ、じたばたしている。

 これから先、ずっとばたばたしていくような予感がする。

2015年12月28日 (月)

年末ジャンボのCM間違っとる②    そのせいで離婚できない米倉涼子さん

 先週22日に、宝くじの広告費が高すぎるって書いたのだけど、そのせいで米倉涼子さんが離婚できないっていうから、あらためて驚き。

 なんと、なんと、米倉涼子さんの宝くじのCM契約料は5000万円なのだそうだ。

 立ち読みした週刊文春だか、週刊新潮だかに書いてあったことで、真偽のほどはわからないが、5000万円ってのはべらぼーだ。

 どうせ別居しているわけで、事実婚というのが流行っているが、事実離婚しているのだから、籍を抜くことで5000万円を手放すのは、それはもったいないってもの。

 わしは、もう宝くじは買わないことにする。

2015年12月25日 (金)

恒例の「じたばた」

 「昨日、一昨日と、ブログの更新がないですね」

 今日、不動産の相談に来た知人の息子さんから、そう言われた。

 この息子さんもブログの読者だったわけだ。

 「年末でなにかと忙しくてね」と言い訳するのもおかしいし、「うーーん、むにゃむにゃ」と答えにならないつぶやきでごまかした。

 12月は、例年のことだが、先送りしていた仕事がたくさんあって、それが気になりながら、これまた配り遅れていた御歳暮を届けなくてはならないと、仕事が手につかない。

 そして、こんな時に限って、日頃はまったく訪れる人もいない当事務所に、なんだかんだと人が来る。

 そんなこんなで、あせりまくるわけだが、ここにいったては居直るしかない。

 居直って、ブログの更新でもしようと思ってパソコンに向かい、はてはて去年のいまごろはなにをしていたのかと、自分のブログを覗いてみることにした。

 いろんなブログサービスがあるが、ココログの最大の欠点で、ココログでは過去のブログ(バックナンバー)は10カ月前までのものしか表示されないことと、カレンダー表示で前月に移動するシステムがないことだ。

 今だと、今年の3月分の記録しか表示されていない。

 去年の今頃どうしていたのかを見るためには、まず今年の3月分のブログを表示して、その上部に表示される先月分をクリックし、現れた2月分の上部にある先月をクリック、それをさらに2回繰り返すことになる。

 そうやって、やっと去年のブログにたどり着くわけだ。

 と、いつものごとく前置きが長くなったが、やっとのことでたどりついた去年のブログ。

 12月26日に「じたばた」という題名で、「ことしも残すところ後2日。ここまできたらじたばたしてもしかたがない」と書いてある。

 そして12月31日の題名は「じたばた 相変わらずの去年今年」

 「じたばたしても仕方がないのだが、じたばたさせられる」と書いてある。

 ことしは、残り6日間。

 もうちょっとだけ、じたばたすることにしよう。

2015年12月22日 (火)

年末ジャンボのCM間違っとる!

 今日は年末ジャンボ宝くじ販売最終日。

 一カ月前から、テレビCMがばんばん流されている。

 米倉涼子、原田泰造の宝くじレギュラーメンバーに加えて、所ジョージ、You、要潤、武井壮と、人気タレント6人がテレビの中で大騒ぎしている。

 宝くじというのは、お金に縁がない人がお金に憧れて買うものであって、いわば負け組の泡夢。

 心理学者や経済学者、経済評論家が、宝くじを買うのはお金を捨てることに他ならないと理論的に立証している。

 隕石にぶつかって死ぬくらい確率の低い、負けて当然の賭なのだが、そんなわずかり確率にすがるしか浮かぶ瀬がないのが、多くの負け組なのだ。

 所ジョージさんみたいに年収ん億円の人は、宝くじなど絶対に買わないし、おそらく、このCMに出ているタレントさんたちは全員宝くじは買わないだろう。

 価値組の成功者は、こんな無駄に金を捨てるような宝くじを買うヒマがあったら、営業にでもまわった方がいい。

 ちらっと顔を出せば1時間で数百万円稼げるんだから、当たりっこない宝くじなどアホらしくて買いっこないのだ。

 所さんや米倉さんは、このCMの出演料を2000万円は稼ぎだしているはずで、負け組で宝くじにすがるしかない人たちを煽り立て、宝くじの売上があがったら、またまたCMが増えて収入増ってなあんばいなのだろう。

 それにしても、今年の年末ジャンボのCMの豪華メンバーのギャラの総額はいくらになるのだろう。

 6人の出演料は1億円くらいになるのではないのかな。

 それに、ガンガン流されるテレビCMの広告料を加えると数十億円になるのでは?

 あたりっこない悲しい賭にすがる人の立場になれば、CMにぶち込む金を賞金にまわしてもらいたいってもんだ。

 巨額のCMなんて流さなくても、国策放送局のNHKと裏で手を組んで、ニュースの度に「10億円ジャンボ宝くじフィーバー!騒動!」なんて取り上げてもらえば、宣伝効果はそれで十分。

 毎年、年末ジャンボは買っている我が輩だが、今年は、年末ジャンボの豪華メンバーCMのどんちゃん騒ぎにしらけてしまって、買うのをやめたのである。

 とはいうものの、販売締め切りになって、やっぱり買っとけばよかったかなと、ちょっと心残りな情けないおじさんなのである。

2015年12月21日 (月)

悪徳不動産屋日記 人のいい家主さん やっぱりトラブル発生 

 去年契約した貸家の書類のことで相談があるという電話が入った。

 去年の12月に、一戸建ての貸家の入居のお世話をした家主さんだった。

 私の設定した価格は高すぎる。もっと安くていいということで、ずいぶん安い家賃になった記憶がある。

 私の33年の不動産業歴で始めての経験で、去年の12月16日に変わった?家主さん」というタイトルでブログに書かせてもらった。

 さらには契約の手続きが終る前に入居を許可して鍵を渡してしまったり、ほんとうに人のいい家主さんだった。

 さきざき、小さなもめごとが起こりそうな予感もあったので、管理を申し出たのだが、1軒だけだから自分で管理できるからと、断られた。

 なにもなければよいがと思って、20日に「大丈夫かな?人のいい家主さん」というタイトルでブログを書いている。

 さらに、入居して1週間を過ぎても契約書の保証人の印鑑が揃わなくて、26日に「心配な家主さんの契約書が届かない」というタイトルのブログを書いていた。

 あのときの家主さんだということだったが、電話の声は若かった。

 契約をした際の書類について話をお伺いしたいということだったが、私には身に覚えのある話だった。

 契約書に1カ所記載ミスがあったので、賃借人の方は訂正したが契約上に大きな支障はないと思って、家主さんの方を訂正してなかった。

 電話で約束した時間ぴったりに、お客さんはお見えになった。

 上品できれいな(どっきりするような超美人)の女性同伴であった。

 要件は私の想像通りだった。

 賃借人の分は訂正して渡しており、当社の控えも訂正済であることをお話しして、そのままにしていたことを深くお詫びした。

 これが悪徳不動産屋たる所以。

 お客さんも快く納得してくれた。

 そして、さらに私に相談があるとおっしゃる。

 なんと、家賃が2か月遅れているというのだ。

 今月末に支払う分をいれると3か月分の遅れになる。

 契約書の手違いを見つけたのは、家賃の滞納が発生したため、娘さんが契約内容を見直したためだった。

 これからも遅れるかもしれないから、今から家賃集金と管理をお願いできないかというのである。

 賃貸物件の契約にあたっては、私なりに人物選定をしている。

 この入居者は、そんなに悪質な入居者ではないはず。

 パート勤務の単身の女性なので、なにかの原因で収入が下がって家賃が遅れたのだろう。

 「督促したのですか?」と聞くと、案の定一度も督促をしておられない。

 「そんなに質のわるい人じゃないから、本人も滞納は気にしているはずですよ。お金に余裕が無いときは、許してくれる人への支払が後回しになるのですよ。1カ月目の家賃が遅れたときに、すぐに督促してやるのが相手のためにもなるんですよ。」と説明をしてあげた。

 1カ月の家賃が払えない人が、3カ月分の家賃をまとめて払えるはずが無い。

 遅らせないようにするのが家主さんの仕事ですよ。

 まずは電話でいいから、「家賃が遅れているけど、どうするつもりですか」とでも、軽く話をしてみることです。

 相手は、まとめて払わなくてはならないと思って、なんだかんだと言い訳をするでしょうけど、まとめて払わせようとは思わないことですよ。

 繰り返しになりますけど、1カ月分を払えない人が3カ月分を払えるはずがないのです。

 かといって、それを相手に言ってはだめですよ。

 自分の心づもりでそう思ってくださいということです。

 一番大事なのは、今月から、対に欠かさずに家賃を入れることを約束させることです。

 そして遅れた分をどうやって入れていくかを話し合って、その約束を守らせることです。

 そのためには、月末に入金が無いときは必ず1日には督促の電話を入れることです。

 経験上、滞納の9割はそれで解決できるものです。

 仏心で、なんにも督促しないで待ってあげていることが、かえって罪作りになるんですよ。

 娘さんがこちらにいる間に、まずは電話で督促をすることです。

 おそらく、たいした問題にはならないと思いますよ。

 それで解決しないときは、当社で管理を引き受けて責任をもって集金しましょう。

  「窮鳥懐に入れば漁師もこれを殺さず」

 悪徳不動産屋といえども、困って助けを求める人を見過ごすことはできないのだ。

 ましてや妙齢の娘さん同伴の相談とあっては、つい親切も過ぎようというもの。

 果たして、それから5時間後の先程、電話があった。

 私の教えどおりに電話をしたところ、遅れていた2カ月分を持って来た。

 1月分は月末までには用意できないので、1月10日まで待ってくださいとのこと。

 上出来である。

 「1月10日に入金がないときは、『入金が無いですよ』とだけでいいから、必ず電話するんですよ」と助言した。

 妙齢の娘さんは年末には戻られるそうで、もうお目にかかることがなくて少々心寂しいが、乗り掛かった船、「お母さんだけじゃ心配だから、来月10日に私の方から確認の電話を入れますね」と申し出てしまった。

 10日に入金がなくて督促の電話が必要だったら、そのときは管理を引き受けることにしよう。

 

 

 

 

2015年12月19日 (土)

ヒートショック  入浴中の死亡

 全国で約17,000人もの人が入浴中に亡くなっているというから驚きだ。

 交通事故での死亡者が4,100人あまりというから、その4倍もの人が風呂で死亡してることになる。

 ヒートショックといって、急激な温度変化によって血圧が上下し、心臓や血管に大きな影響を及ぼす減少だそうだ。

 暖かい部屋で温まった体で風呂に入ると、まず脱衣場では急激に体が冷やされ、血管が収縮する。

 その体で風呂につかると、一気に血液の流れが良くなる。

 動脈硬化が進んだ血管が、それに耐えられなくなるのだろう。

 あらかじめ脱衣場や浴室を温めておくことが、事故を防ぐ有効な方法だという。

 ゆっくりしようと思って入った風呂の中で死んでしまったのでは、うかばれない。

 これからのシーズン、くれぐれもご注意、ご注意。

2015年12月18日 (金)

もっと宣伝するといい 長野県警の警告音声器「詐欺バスター」 

 日経電子版夕刊に、特殊詐欺を防ぐ便利なグッズが紹介されていた。

 長野県警が雑貨卸売勝者と協同で開発した「詐欺バスター」という器械がそれだ。

 電話口に機器を当て「警察に相談させていただきます」といった音声を相手に聞かせるという仕組み。

 音声は12種類。

 ボタンを押すと「一度家族に相談してからかけなおします」「合言葉を言ってください」など、特殊詐欺の相談をヒントに署員らが考案した音が流れる。

 中にはホラ貝の音や「悪いことはやめて、正しく生きてください」と優しく諭すものもある。

 その他にどんな音声があるのか聞いてみたくなる。

 「詐欺の電話にどう対応していいか分からない」という高齢者の声を受けて長野中央署と地元防犯協会が企画したものだというが、長野県警さん、なかなかやる。

 1個1,069円と、思ったよりリーズナブルな価格。

  来年1月15日からインターネットや小売店で販売される。
 
  もっと新聞やテレビでとりあげて、全国に普及させるといい。

  12種類の全部の音声を聞いてみるだけでも、特殊詐欺にひっかからない効果があることだろう。

2015年12月17日 (木)

みと肛門クリニック

 一昨々日の深夜番組「月曜から夜ふかし」で、「みと肛門クリニック」という名前の病院が紹介されていた。

 できすぎた名前で、ネットで話題になっているらしい。

 当の院長は、水戸市で開業することになってなにげなく付けた名前で、「水戸黄門」は一切気にしていなかったと言っていたが、ほんとかしらん?

 この話続きで、私の友だちの実家の歯医者さんの名前が、最近気になっていた件。

 マスイ歯科。

 なんだか、痛くなさそうじゃない?

 マスイは増井。

 小・中・高と同級生だったから、なんの違和感もなかったのだけど、信号待ちで停車したとき、目の前にあった看板の表示が「マスイ歯科」。

 増井君と長い間あっていなかったもので、「増井」と読まずに、「麻酔歯科」と読んでしまった。

 そして同時に思い出したのが、高知で見た「痛い外科」の看板。

 高知大学に行っていた娘に会うために車で出かけたとき目に飛び込んできた看板。

 「板井外科」の表示だったが、「痛い外科」と読んでしまった。

 書きかけたら、用事が入ったので、ここで更新。

 落ちの無いブログになった。

2015年12月16日 (水)

軽減税率で眼眩まし

 2016年度税制改正大綱の焦点になっていた、17年4月の消費税率10%への引き上げ時に導入する軽減税率は、酒類と外食を除く食品全般を8%に据え置くことに決定した。

 生鮮食品、弁当や総菜といった加工食品については8%に据え置かれることになる。

 この決定について、各社ワイドショーニュースが大きく取り上げていた。

 ワイドショーが多くの時間を割いているのは、外食は10パーセントになるのに、出前や持ち帰り商品については加工食品あつかいで8%という部分だ。

 牛丼店やハンバーガー屋の店内で食べた場合と持ち帰る場合はどうなるのか。
 イートインスタイルのコンビニで、店内で食べたときにはどうなるのか。

 店内で食べきれずに、一部持ち帰りをする場合、持ち帰りのものについてはどうなるのか。

 持ち帰りと店内飲食の両方が考えられる商店では、同じ商品で8%と10㌫の2つの課税が発生して大変だという話しもあった。

 さらには徴税側が、10%払ったお客さんと8%しか払わなかったお客さんを、どうやってはあくするのか。

 また、徴収した店側が正直に申告しないときはどうするのか。

 ワイドショーの得意技である、視聴者の混乱をかきたてるような想定を並べ立てていた。

 そもそも消費税増税は、社会福祉財源の充実と安定化だったはずだ。

 それで、5%から10%に増税することは決まっていた。

 一気に5%のアップは影響が大きすぎるということで、暫定的に8%に抑えていたのではないか。

 今回の軽減税率は低所得者救済のためだというが、2%で低所得者は救われるのだろうか。

 年収200万円、月々の手取り額15万円程度の人が、月々に消費する食費はせいぜい5万円程度ではないだろうか。

 2%の救済額は、たかだか1,000円でしかない。

 もうちょっと収入のある世帯で考えて、世帯での諸費が15万円の場合の税金の軽減額は3,000円。

 3,000円というとちょっと使いでがあるのかもしれないが、冷静にみると、テレビで大騒ぎするほどの額ではないような気がする。

 軽減税率によって、1兆円の財源が吹っ飛ぶ。

 もともと、軽減税率により減収になる4,000億円は、社会保証充実策の一部見送りに寄るものだった。

 さらに不足する6,000億円はどうするのか。

 軽減税率によって、本来の目的である社会福祉の充実がなおざりにされるであれば本末転倒というもの。

 そもそも、今回の軽減税率騒動は、公明党の選挙対策によるところが大きい。

 公明党が、来夏の参議院選での選挙協力を人質にして、強引に意見を通した。

 さらには、不足する1兆円の財源に関する具体策は、参議院選後に先送りされる。

 税制調査という自民党の巨大組織の意見より、公明党の選挙協力をとった安倍総理の真意はどこにあるのか。

 なんとも不気味だ。

 そんな不安に触れるマスコミは少ない。

 こぞって、複雑になる軽減税率の運用方法にのみを、面白おかしくとりあげて騒いでいるだけ。

 マスコミも権力者の片棒を担いでいるのではないかと勘ぐってしまう。

 軽減税導入による混乱にのみ衆目を集め、本筋から眼を反らさせる作戦ではないのか。
 マスコミが大きな声で追求すべきは、軽減税率ではなく消費税増税の真の目的と、その使い方であろう。

 私たちは、権力者の一員であるマスコミの馬鹿報道に惑わされてはいけない。

2015年12月15日 (火)

悪徳不動産屋日記 流しの水漏れ?

 先日契約した貸し事務所の入居者から、流しがグラグラしているとの連絡が入った。
 
 連絡は入居者から直接ではなく、入居者側の仲介不動産業者からだった。

 流しがガタガタしていて水漏れするのではないかというのだ。

 水漏れしているのか聞くと、まだ本格的に引っ越しが終っていないので水を使っていないという。

 契約して2か月になるのに、まだ全然水を使っていないらしい。

 それなのに水漏れの心配とは、どういう状況か想像がつかない。

 それで、水漏れしそうだと心配をしているのなら、水を流しっぱなしにしてみてくれと伝えた。

 試してみて水漏れするようだったら修理をすると答えた。
 
 すると相手業者さんは、具合が悪くないとやってくれないのか?と言う。

 どんな不具合があるかわからないのに、やってくれと言われてもどうしようもない。

 とにかく見に行って、どんな状況か確認しないことには対処のしようがない。

 そう伝えたのだが、賃借人が流しの取替えを希望しているのか、相手業者さんは不満げであった。

 そして、それから30分もしないうちに、その業者さんが当社に来た。

 何ごとかと思うと、私の見に行く時間の確定に来たのだった。

 30分後の11時に行くと答え、11時に行った。

 事務所の中の人に声をかけ、流しの具合を確認した。

 流しの扉を開け、排水口を確認したが、排水パイプはちゃんと排水口につながっている。

 「水漏れの心配は無いようですね」と伝える。

 すると、「流しがグラグラしているので、このままでは排水パイプがはずれるのではないか心配だ」と言う。

 流しを手で押してみると、なるほどグラグラする。

 流しの足が欠けているのだろうか。

 流しを引っ張りだして、流しの下を確認してみたが、流しに異常は無い。

 ただ、流しの下にスプーンやら木切れが散乱していた。

 それらが挟まって流しの座りが悪くなっていたのではないのだろうか。

 「ゴミが挟まっていたせいかもしれないですね」と言うと、「そうでしょうかねえ」と、なんだか微妙な表情だ。

 流しを新品に変えてもらいたかったのではないかと思いつつ、 「どちらにしても、この際、流しの下を掃除しておきます」と言って、流しの下を片づけた。

 そして、流しを元の位置に戻して試してみたところ、流しはきっちり安定した。

 想像通り、流しがスプーンかき木切れの上に乗っかっていて、それでぐらついていただけのことであった。

 たったの5分にて修理?は完了。

 私は流しの専門家でもなければ、建築の知識があるわけではない。

 しかし、このくらいのことはできる。

 昨今、家賃を払っているんだから自分はお客だと思っている賃借人さんが少なくない。

 借り物とはいえ、自分が使うものなのだから、ちょっとのことは自分で手入れしたほうが手っとり早いこともあるのに、自分は一切何もしないで、なんでもかんでも直せと言ってくる賃借人さんが多い。

 一方、借りていただいている思っている家主様は少ない。

 家主の立場になると、入居中の物件については、なるべく自分の負担を負いたくないものだ。

 悪徳と言われながらも気の弱い私のような不動産屋は、その狭間で心を痛めることになる。

 愚痴や不満や、厭味の一言ぐらい言いたくなるってもんだ。

 そしてまた私は、悪徳不動産屋と言われるのだ。

 なにはともあれ、今日は一件落着。

2015年12月14日 (月)

間が悪い1日

 私は、全体的にはついていると思っているのだが、小さい間が悪いことが起こる。

 小さい不義理をして、しばらく会いたく無いと思っている人に、ばったりあったり、約束の時間に遅れそうなときに限って、やたら赤信号にひっかかったり、それとは逆に、スマホにメールが入って確認したいから赤信号にならないかなと思っていいるときにかぎって信号がずっと青というような具合だ。

 大勢に大きな影響はないのだが、ちっちゃく、ついてないと思うことが多いのだ。

 今日の1日は、そんなことの繰り返しだった。

 外出して事務所を空けた瞬間に来客からの電話が入る。

 人づきあいが極端に少ない生活をしているので、自分宛の電話の着信は1日に1つか2つという悲しいありさまなのに、その数少ない電話が、人と面談中や電話中に限って入る。

 今日は、そんなことの繰り返しだった。

 その締めくくりが、やっと時間がとれてブログを書こうかなとパソコンに向かったら、久しぶりに仲良しの同業者・大信不動産の高田社長が来訪。

 高田社長も私のブログの強力読者。

 「今、ブログを書きかけたとこなんだよ」と言ってみたけど、「あ、そう」ってなもの。

 30分雑談の後、お帰りになった。

 ということで、書きかけのブログは明日にして、簡単にアップしておこうと思って書きかけたら、借家人さんが家賃を持参。

 あーー。忘年会に遅刻してしまうーーー。

 

 

2015年12月12日 (土)

なるほど! 暖冬の方が寒い!

 「暖冬、暖冬と言うけど、暖冬なんてないんですよ」

 今朝のラジオの気象コーナーでの気象予報士の言葉だ。

 いっしょに話をしていたアナウンサーは「えっ!」っと、一瞬二の句が継げない様子。

 すぐに、「そんな話してもいいんですか?」とつっこむと、「そうなんです。暖かいままの冬ってのは無いんですよ。」と解説をした。

 この2、3日暖かかったけど、来週は平年並みの気温になります。

 平年並みということは、最低気温〇〇度、最高気温〇〇度程度で(聞き流してしまった)結構厳しい寒さですと言うのだ。

  季節は、寒暖を繰り返しながら季節が変わっていくもので、暖かかったり寒かったりを繰り返して冬になる。

 冬が過ぎて、暖かい日が多くて寒い日が少なかくて平均すると暖冬だったなあ、ということであって寒い日の気温は同じ寒さですよ。

 暖かい日が多いと体が寒さに慣れなくて、寒さが体にこたえるし、体調管理も難しいのかもしれないというようなことだった。

 そうだ!そうだ!

 何度も言っていることだが、なぜかテレビは異常気象が大好きなようだ。

 2、3日暖かい日が続くと、薄着で町を歩く人たちを集中して取材して、暖冬だ暖冬だと騒ぎ立てる。

 そして、寒さが戻ると、厳しい寒さがやってきたぞ!ぼやぼやしてると凍え死ぬぞとでも言わんばかりに脅かす。

 一般市民が平穏に退屈していると思って刺激を与えてくれているのだろうか。

 余計なお世話だ!

 

2015年12月11日 (金)

軽減税率 政治屋の厚顔

 軽減税率の、なんたる結末。

 厚顔無恥という言葉は、このこと。

2015年12月10日 (木)

野坂昭如さん死去

 速報で、野坂昭如さんが亡くなったことを知った。

 野坂さんは、私の学生時代に、流行作家として一世を風靡していた。

 野坂さんの作品は、極端に句読点の少ない特異な文体が特徴で、私にとっては読みにくかった。

 アニメにもなった「火垂の墓」が代表作だった。

 私が野坂さんを読むようになったのは、、デビュー作?の「エロ事師」たちの「エロ」という言葉に魅せられてのこと。

 話は面白くて共感できるのだが、あの文体は苦手だった。

 多彩な人で、作詞家、歌手、タレントとしても活躍していたが、私は、恥ずかしがりやの照れやさんだと感じていた。

 彼の目立つ行為は、照れの裏返しだったのではないか。

 野坂さんの訃報が、なぜか、ずーんと心に重い。

2015年12月 9日 (水)

下着泥棒大臣 政治資金でコンパニオンに香典に赤飯  せこいことやる大臣も大臣だが、追求する議員も議員

 30年前の下着泥棒疑惑を追求されている高木毅復興大臣。

 今度は、政治資金でコンパニオンを呼んだとか、香典に使ったのだとか、赤飯代をはらっただとか、政治資金の不適性な使途が追求されている。

 コンパニオン代は57,000円也。

 なんと、さもしいことか。

 それを見つけて、手柄のように追求する民主党の議員も情けないッたらありゃしない。

 もっと大事な話があるだろう。

2015年12月 8日 (火)

悪徳不動産屋日記 架空請求に遭遇

 ここ数日、架空請求メールの攻撃を受けている。

 メールの内容は次の通り。

弊社は調査業務、情報管理及び和解手続き代行等を主とした調査機関でございます。
本日ご連絡致しましたのは、
現在貴方がご契約されているインターネット有料コンテンツ提供サービス会社からの
再三の通告を放置し、利用料金等を長期延滞している事に対して、
同社が起訴準備期間に入った事を報告致します。

この通知を最終通告と致しますので、
本日、当社営業時間までにご連絡が無い場合、
管轄裁判所から裁判日程を決定する呼出状が発行され、
記載期日に指定裁判所へ出廷となります。

尚、裁判を欠席されますと、相手方の言い分通りの判決が出され、
執行官立ち会いのもと、給料、財産、不動産、有価証券等の差押えを含めた
強制執行となりますので、ご注意下さい。

弊社は、今回運営会社様より和解等の最終判断を委託されましたので、
双方にとってより良い解決に向かうためのご相談に乗らせて頂きます。

本日弊社営業時間までに早急にお電話にてご相談ください。

最近個人情報を悪用する業者の手口も見受けられますので、
万が一身に覚えのない場合でも、早急にご連絡ください。

※時間帯によって繋がりにくい場合がございますので、
その際は恐れ入りますが、再度お掛け直し頂きますようお願い致します。

尚、メールでの返答には対応しておりません。ご了承下さい。

~~お問い合わせ先~~
株式会社東日本ITデータ機構
【担当】石山・大野
【電話番号】03-6316-4979
【営業時間】午前10:00~午後19:00

 全く身に覚えのないこと。

 これが架空請求かと感慨に耽る。

 架空請求の対処法は、無視すること。

 無視しておけばいいのだけど、固定電話の電話番号を記載しているのだから、電話の契約者をたどっていけば犯人を捕まえることができるんじゃないかという興味がわいてきた。

 メールの文面によると、「繋がりにくい場合がある」と言い訳をしている。

 恐らく、電話をかけて来た人の電話番号を収拾して、そこから詐術をつかってお金を振り込ませるのだろう。

 警察がその気になれば、電話をかけてのおとり捜査をやれば、簡単に捕まえることができるのではないか。

 しかし、警察に相談するのは敷居が高い。

 放置するしかないかと思って放置していたのだが、架空請求メールの攻撃はやまない。
 そんなとき、「♯9110」のCMを思い出した。

 「ストーカーやDV・悪質商法・近隣や職場でのトラブルなど、普段の生活の安全や平穏に関わる様々な悩みごとや困りごとを抱えていませんか。そのようなときには、警察相談専用電話#9110にご相談ください。」というCMだ。

 架空請求などの様々な悩みごとや困りごとがあったら、「警察相談電話♯9110にご相談ください」と言っていた。

 警察よりは相談しやすいと思って、電話してみた。

 「もしもし、架空請求詐欺のようなメールが何度もきて、困っているんですけど、相談にのってもらえますか」

 どんなにやさしく相談に載ってもらえるのか期待して電話した。

 しかし、その期待は一瞬で霧散した。

 「内容をよく調べて犯罪要件を満たしていないと、警察は関与できないんですよ」と言う。

 「民事不介入」という言葉で親身な相談にのってはもらえないことを何度か経験しているが、今回は犯罪要件を満たすかどうとおっしゃる。

 想像していたことだが、わざわざラジオで宣伝しているのに、これはひどい。

 反骨精神がわきあがる。

 「ご連絡が無い場合、管轄裁判所から裁判日程を決定する呼出状が発行され、
記載期日に指定裁判所へ出廷となります。」という文言は、あきらかに嘘。

 「電話番号が記載されているから、警察から電話してみて、相手がどう動くか調査してもらえないのですか」とお願いしてみた。

 それに対しては、「こちらは相談だけで、そういうことはやっておりません」

 「そういう相談でしたら所轄の警察に行ってください」とのこと。

 どうやら、担当者は警察のOBのようだが、なんともやる気が感じられない。

 ただし、警察ににらまられると怖い。

 警察がその気になれば、どんな人だって犯罪者に仕立てることができる。

 だから、面と向かって喧嘩をうるようなことはできない。

 なんとか怒りをこらえて、「では、そちらではどんな相談にのっていらっしゃるんですか」と聞いてみた。

 すると、「どこに相談したらいいのかわからないような人からの相談について、どこに相談したらいいかを教えてあげるんですよ」という答え。

 なんとも、わかりづらい回答。

 まったく無知な人のみの相談にのるということか。

 そんな無知な人が、「♯9110」なんて難しい電話をかけるわけはない。

 結局、警察OBの天下り的受け皿機関なのかと勘ぐってしまう。

 こんなことを書いてしまって、警察に睨まれたら、悪徳不動産屋の私が犯罪者として捕らえる理由にはことかかないだろう。

 もし、私が警察につかまるようなことがあったら、これが原因です。

 みなさん私の救済活動をよろしくお願いします。

 毎日のように見ていただいているという、池田師!佐藤さん!お願いしますぞ。

2015年12月 7日 (月)

図書館VS出版社 図書館の新刊貸出1年延期

 公立図書館が新刊本を貸し出すことの是非が議論になっている。

「売り上げに悪影響が出る」と、一部の作家や出版社が図書館側に貸し出し開始を遅らせるよう求めている。

私も図書館を利用させてもらっている。

当地(宮崎県の北端の街・延岡市)のような地方の小さな町では、新聞の広告で気にとなる本があっても、本屋さんには並ばないものが多い。

それで気になる本はアマゾンで購入していたのだが、署名に引かれて買ったものの、中身をみたら買わなくてもよかったという本が少なくない。
 
 そんなとき、図書館の蔵書がインターネットで検索できることを知った。
 
 それに、話題の新刊本がすぐに入荷するということもわかった。

 貸し出し可能か貸し出し中なのかもネットでわかるし、貸し出し中の本はネットで予約もできる。

 貸出中の本は予約をしておけば、本が帰って来たときには連絡をもらえる。

 このことを知ってからというもの、買おうか買うまいか迷う本については蔵書検索をして、図書館にあったときは図書館で借りることにした。

 話題の芥川賞受賞作「火花」は、受賞前の3月に予約した。

 そのときすでに30数人待ち状態であったが、敢えて買うまではないと思い、数か月待って借りて読んだ。

 図書館側は「貸し出しが販売部数に響いているかは不明確だ」という見解を述べているが、販売部数に影響しているのは明らかだろう。

 出版不況に苦しむ出版社や作家たちが、一定期間は貸出の自粛を求めるのは当然のことのように思える。

 多作のベストセラー作家は別にして、このところの出版部数を聞くと、作家の懐具合が心配になる。

 1万部売れたらまずまずというのが昨今の出版事情。

 1万部売れたときの作家の印税収入は130万円~150万円といったところ。

 年に5冊程度の出版だと、生活も楽じゃないだろう。

 新刊の貸出自粛となると、私も出費が増えることになるが、出版界存続のためには仕方がないことかもしれないなあ。

2015年12月 5日 (土)

酔っている人は、どのようにしてホームから線路に転落するのか

 日経新聞に面白い記事があった。
 
 酔っている人は、どのようにしてホームから線路に転落するのか、JR西日本が映像データを分析したという記事だ。

 結果は意外なものだった。

 「千鳥足でホームの端を歩いているうちに足を踏み外して転落」というイメージが浮かぶが、それは1割ほどしかなかったそうだ。

 全体の6割を占めるのは、「ホームのベンチから突然立ち上がってまっすぐ歩き、そのまま数秒で転落」というパターン。

 そこでJR西日本同社は新大阪や広島など71の駅で、線路と平行に並んでいたベンチを垂直の向きに変えたそうだ。

 これならベンチを立って直進していっても線路に落ちることはない。

 これが、実際、効果が表れているというから、面白い。

 昨年度は全国で3730人がホームから落ちた。その6割近くが酔客だ。

 上半身を前後に揺らす、柱や壁にもたれかかる、ふらふら歩く、といった「前兆行動」をカメラで察知して、駅員に知らせるシステムなども広がりつつあるのだそうだ。

 さまざまに工夫して、こうした事故を減らす努力をしていることを知らされて敬服した。

 記事は、「転落防止にはホームドアが一番だが、コストやスペースの問題で、いますぐすべての駅に設置するのは難しい。今年もまた忘年会の季節がめぐってきた。前兆行動にしかめ面を返すのではなく、『大丈夫ですか』と声をかけ合うだけでも事故は少し減るのではないだろうか。なによりこの対策には、お金も工事も必要ない。」と結んでいた。

 そうですね。ひと声かける優しさが一番大事なんですね。

2015年12月 4日 (金)

悪徳不動産屋日記 「家主さん!しっかりしなさい!あなたの商売ですぞ!」その3

 12月1日、12月2日、2日連続して「家主さん!しっかりしなさい!あなたの商売ですぞ!」という記事を書いた。

 この家主さんには、その3が必要になった。

 というのも、記事で話題にしていた貸し店舗には入居申込みが入っていた。

 県外で商売をしていた方が、現在の店をたたんで当地(宮崎県の北端の街・延岡市)に出店をするということでの申込みだった。

 賃貸借契約は、借りたいという人がいても、誰にでも貸すわけではない。

 家賃滞納を起こしたり、生活問題を起こしそうな人には貸せない。

 最終的には家主の判断になるのだが、不動産業者は、家主との窓口に立って、ある程度の選別をしている。

 そもそも借りるときには問題は起こらないのだ。

 問題が起こるのは貸してしまった後だ。

 不動産業者は、多くの問題を経験している。

 その経験をもとに、先々起こり得る問題を極力、未然に防ぐために契約を交わすのだ。

 今回の借主は県外で商売をしていた方。業種は飲食店。

 今までの店は福岡市の近郊の町。

 当地はつい最近まで高速道路網もなく、陸の孤島と言われていた。

 大手の流通店は入ってているが、小さな商店が外部から出店するには立地が悪い。

 どうにも不安が払拭できないので、家賃保証会社の保証をつけることを条件にした。

 保証会社の保証の承認があれば話をすすめるが、保証会社が保証を断ってきたら貸さないということにした。

 果たして、保証はついた。

 それで一昨日、入居を希望するお客さんに当地に来てもらって、現地で家主を交えて最終的な契約内容を確認してもらった。

 私は家主と借主の間に立って、店舗内の備品を、いるものといらないものを明確にしていった。

 そして、いらないものは当然、家主が処分することを約束してもらった。

 もうひとつの条件は、家主の負担で業務用のエアコンは新規に設置することだった。

 それ以外の改装工事は借手が負担することをが契約条件で、そのことは重々借手に伝えていた。

 それにもかかわらず、借手が質問をしているだけなのに、家主が自ら自分の負担を引き受ける話をする。

 見かねて、私が、「それは借手さんの負担で話をしていますから、家主さんがなんでも安請け合いすることはないですよ。」と何度か口をはさんだのだが、気持ちよく借りてもらいたいから、そのくらいのことはすると言って、店のレイアウト等にも自分の意見を述べられていた。

 おまけに契約も終っていないのに、「改装の準備もあるだろうから鍵を渡しておいてもいい」などと言う。

 さすがにこれは許せない。

 まだ契約が終っていない。

 保証会社との契約もまだだ。

 契約書と保証契約には保証人の署名捺印が必要だが、保証人予定者は福岡在住の方。

 賃貸借契約書と保証契約書をもって帰ってもらって保証人の印鑑をもらわないと鍵は渡せない。

 きちんと手続きを終わらせる前に鍵を渡してしまうと、契約の手続きをなおざりにするお客さんがいる。

 手続きを一切しないということは稀だが、1カ月近く遅れてしまうことは少なくない。

 だから、「鍵を先に渡してはダメだと」家主に伝えたのだが、その後も「鍵が無いと改装の打ち合わせをするのに不便だろうから、先に渡してもおいてもいい」となんどか口にした。

 その都度私が静止したのだが、2度も、3度もそんなことを言う。

 3度目に及んでは、悪徳不動産屋の私は、口調を荒くして「鍵は契約が終るまで渡せません」と家主をさえぎった。

 現地で立会いをしながら、契約内容の整理ができたので、場所を変えて、契約の前に行う重要事項説明を行った。

 そして、契約内緒の読み合わせをして、契約金額を提示した。

 保証人の署名捺印が必要なので、契約書を持って帰ってもって、署名捺印を済ませた契約書と契約金と引き換えに鍵を渡すということにした。

 引き換えでないと鍵は渡せないと伝えたところ、明日にはすべて揃えて来るということだった。

 今回の仕事は、私が家主側の不動産業者(元付け業者という)で、借手側の不動産業者(客付け業者)が別にいる。

 今後の連絡は私にするということで、その場を別れた。

 次の日の朝の今朝、客付け業者さんから電話があった。

 私にではなく客づけ業者さんのほうに、「今日、行くつもりだったけど、用事ができて行けなくなった。書類は郵送する。」との電話があったそうだ。

 私は、猜疑心の強い悪徳不動産。

 悪い予感がして家主に電話した。

 「家主さん、ひょっとしたら鍵を渡したんじゃないですか?」

 「ああ、渡したよ」

 やっぱりそうだ。

 「私が何度も、鍵は契約書とお金が揃わないと渡せないと何度も言ったでしょう。どうして渡したんですか」

 「借りてもらうことになったのだから、鍵があったほうが便利がいいだろうと思って」

 おまけに、借手が車に積んで来た荷物を置いていくことも了解していた。

 問題が起きるないかもしれないが、契約の手続きがルーズになってしまうのは間違いない。

 契約書と契約金と引き換えでないと鍵を渡さないようにすると、お客さんはすぐに契約書を揃えて来る。

 お客さんの事情を酌んで、その原則を破って先に鍵を渡してしまうと、経験上半分以上のお客さんが契約書等の書類が遅くなる。

 保証人が忙しくて印鑑証明を取りにいく隙が無いというような理由で、契約書が入居後1カ月も揃わないときがある。

 家賃の保証契約も済ませていないので、万が一滞納があっても保証がとれない。

 悪徳不動産屋としては、「なぜ言うことを聞かないんだよ!問題が起きたら、あんたのせいだよ!」と家主を怒鳴りつけたかったが、ぐっとこらえて、「先に鍵を渡すと、後の手続きが遅れるかもしれないですよ」と、前述のことを説明しようととした。

 すると、家主からこんな話がでた。

 「あ、そのことなら、なにか都合ができて、こちらに来るのは3、4日遅れるって電話が入ってましたよ。そのときに契約書をするというような話でしたわ。」と、のんびりしたことを言う。

 昨日、私には「とんぼ返りして今日、契約をすませるので鍵をください」と言っていたけど、私が頑としてそれを拒否した。

 相手も私が悪徳不動産屋と察知したのだろう。

 私だと話しにくいので、客付け業者さんに連絡した。

 そのあと、人のいい家主さんに連絡して、3~4日遅れるという。

 気の弱い悪徳不動産屋の不安は高まる。

 どうなることやら。

 大したことにはならないと想像しているが、家主さんには、「不動産屋の私の言ったことを守らなくて起きたことは、家主さんの責任ですぞ」ということを、やわらかくしっかりと伝えておいた。

 これでも、いざ問題が起きてしまったら、私は悪徳不動産屋と言われるのだろうなあ。

 

 

 

2015年12月 3日 (木)

再び、お風呂専用眼鏡「FORゆ」

 私は、体が丈夫なのが自慢なのだが、考えてみると、風邪をひきやすい。

 熱には強くて、風邪をひいても寝込んだりすることはないが、咳と鼻水には悩まされる。

 ゴホゴホト咳をしていてマスク無しでは、周りにひんしゅくをかうのでマスクは必需品。

 さらに私は温度差のアレルギー鼻炎の傾向もあるので、冬場は風邪でなくても鼻水を垂らすことがある。

 だから、冬場はマスクをかける機会が多い。

 最近も風邪をひいてマスクのやっかいになった。

 それで改めて感じたのが、お風呂専用メガネだ。

 マスクをしたまま本や新聞を読むと、呼気の湿気でメガネが曇る。

 「Forゆ」は、マスクをかけても曇らない。

 このことは1度書いたことなのだが、今日再度書きたくなったのは、もうひとつの効用に気がついたから。

 最近寒くなってきて、まわりの空気も冷たくなった。

 まわりの空気が暖かいときは余り感じなかったことだが、うどんやラーメンなどを食べるとメガネが曇る。

 なにもせずにラーメンを食べるだけに撤すれば感じないのだけど、ラーメンを食べながら新聞を読んだりテレビを見たりすると、メガネが曇るのは困りもの。

 そんなとき、メガネを「Forゆ」にすると、至極快調。

 メガネはまったく曇らない。

 発売元の愛眼さん、どうしてそこをアピールしないのだろうかなあ。

 

 

2015年12月 2日 (水)

悪徳不動産屋日記 「家主さん!しっかりしなさい!あなたの商売ですぞ!」その2

 ということで、(昨日の続き)貸し店舗物件をおあずかりすることになった。

 まずは、物件下見。

 以前家主が居酒屋を営業していたのだが、家庭の都合で休業し、そのまま店仕舞いをしていた。

 居抜きで飲食店として利用できる状態であれば、物件としては悪くない。

 家主に連絡すると、鍵は開けているのでいつでも見てくださいとのこと。

 さっそくデジカメ持参で物件調査に行った。

 まずは外観の写真を撮る。

 言われた通り入り口の鍵は開いていた。

 さて、内部の写真を撮ろうと思って入り口のドアを開けて驚いた。

 写真を撮れる状態ではない。

 入り口から中にいたるまで、以前使っていた古びた冷蔵ショーケースやら、ビールサーバー、机椅子、それらが雑然と積み上げられている。

 左置くの方のカウンターは食器類の山。

 なぜか、入り口を入るとすぐのところに、空き缶を詰め込んだビニール袋が3袋くらいと古新聞古雑誌を束ねたものが数束放置されている。

 「これは何ですか」とたずねると、家主さんが、すぐ近くでやっている別の事業所で出る空き缶と新聞を保管してるのだという。

 まとめて資源ゴミとして町内会に寄付するのだそうだ。

 以前使っていた机や椅子や什器備品が散乱しているのもよろしくないのだが、入り口が空き缶と新聞雑誌の山では、借りていただくお客様に失礼だ。

 私の前に依頼していた不動産業者が何にも動いてくれないとと、不満を言っていたが、「家主さん!あなたが悪い!」。

 ごみ屋敷とまでは言わないが、それに近い状態ではあーりませんか。

 物件足りなくて貸してやるという状況ではないのですよ。

 周りをみまわせば、何年も空き店舗のままという物件がゴロゴロしているのですよ。

 きれいに掃除してピカピカに磨き上げろとまでは言いませんけど、せめてゴミは処分するべきでしょう!

 と言いたいところだが、悪徳不動産屋といえども初対面でそれは言えない。

 「家主さん、店の入り口がこれじゃまずいですよ。まずこの新聞と空き缶は処分してください。」

 「できたら、店内を整理してテーブル椅子を配置して、すぐに使えるように見えると決まりがいいですよ。」

 「最近は、インターネットで内部を確認するお客さんが多いから、きれいにして内部の写真を載せるといいのですけどね。」と、ご指導申し上げた。

 今は、部屋余りの時代になっている。

 それを感じている家主さんは、常にきれいに掃除をしたり、しょっちゅうリフォームしたりして、空室をださないように工夫している。

 しかし、まだまだ旧来前とした家主さんが少なくない。

 畳や壁紙が日焼けするので、入居者が決まったらきれいにすると言って、汚れた状態のままで入居者募集をする家主さんがいる。

 「家主さん!しっかりしなさい!貸家業という商売ですぞ!」

 たとえば今回の家主さんの募集家賃は月額8万円。

 年間家賃は96万円。

 5年間借てもらったら、500万円弱の家賃をいただくことになる。

 500万円といえば超高級車の価格だ。

 宝石やアクセサリーでも、500万円なら高級な部類だ。

 車屋さんも宝飾店も、毎日掃除をして、商品をピカピカに磨き上げている。

 ホコリが積もったままの車やアクセサリーを飾っていて、お客さんが買うなら磨きますよなんてお店はない。

 それなのに、なぜか、中古住宅や貸家貸し店舗では、そんな商売がまかりとおっている。

 さらにいえば、電化製品で500万円するものは、そう多くはない。

 ブティックや靴屋さんで500万円の買い物をしたら、超VIP待遇だろう。

 家主さんは、そんじょそこらにないVIPな上客を相手にしているのだと思い知るべきなのだ。

 再度言います。「家主さん!しっかりなさい!不動産屋の責任じゃないですぞ!

 私の前に依頼を受けていた某不動産会社のI君。このことを家主に伝えて、私はあなたの名誉を回復したいと思います。

 そして私はまたしても、一言多い悪徳不動産屋と呼ばれるのだ。

 と家主さんに苦言をはいているようだが、これは悪徳不動産屋の自戒をこめた思いでもあって、これを書きながら反省もしている。

 

 

 

 

 

 

2015年12月 1日 (火)

悪徳不動産屋日記 「家主さん!しっかりしなさい!あなたの商売ですぞ!」

 今、賃貸物件の店舗の商談をしている。

 今年の1月に他の不動産業者に依頼していたのだが、その不動産業者がまったく動いてくれないという理由で当社に依頼がきた物件だった。

 物件は、当社から歩いて7~8分のところにある。

 だから当社に依頼しようと思われたのだろうが、先に依頼を受けている不動産業者さんは私が懇意にしている業者さんだった。

 最初に依頼を受けたのは7月だったが、多少の知り合い程度の業者さんであれば、重複して依頼を受けてもいいのだが、仲良くおつきあいしている業者さんなので、お断りしていた。

 不動産業者は、別な不動産業者と協同して契約ができるわけで、もし当社で、その物件をお勧めするお客さんがいる場合は、その不動産業者さんを通じて契約することができる。

 2社の不動産業者が契約に携わっても、お客さんが支払う手数料は、賃貸借契約の場合賃料の1カ月分だけ。

 それを2社の不動産業者で分け合うことになる。

 だから、家主さんに直接頼まれることはありがたいのだが、私は師匠の教えで業者との付き合いの方を大事にしている。

 手数料の半金よりも、仲のよい不動産業者とのつきあいを大事にしたい。

 それに、この物件の近辺には、何年も入居者募集のポスターが貼られたままの空き店舗がたくさんあって、私が依頼を受けてもすぐに決める自信はない。

 その二つの理由を説明して依頼をお断りしていた。

 それで一件落着と思っていたのだが、その後、私の知人からも同じ依頼があった。

 悪徳不動産屋であるにもかかわらず、私を信頼してくれる人もいるのだ。

そのときも同じ説明をして断ったのだが、知人は私を過大評価しているようで何度か頼みに来た。

 その都度断っていたのだが、私が依頼を受けないのであれば、さらに他の不動産業者に依頼することになるのだと言う。

 候補にしている不動産業者は、私とはなんのつきあいもない。

 そうなれば、私が遠慮している意味が無くなる。

 かといって私あずかると、懇意の不動産業者は気分をこわすだろう。

 だから、再三の依頼ではあるが、賃料7~8万円の物件だから、私は懇意の不動産業者との付き合いを大事にしようと思っていた。

 すると家主の口から、「あなたが気にしている不動産屋さんにも、他の業者にも依頼すると伝えてある」と言う言葉が出た。

 ここにいたっては、なんの義理もない不動産業者に仕事を持って行かれるよりは、私がもらったほうがいい。

 ということで、私もおあずかりすることにした。

 そして、懇意な不動産業者さんには、事情を説明し快く了解いただいた。

 ということで、物件をあずかるいきさつが、こんなに長文になってしまったので、「家主さん!しっかりしなさい!あなたの商売ですぞ!」の本論は明日の続きにする。

 

 

 

 

 

 

 

 

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