悪徳不動産屋日記 「家主さん!しっかりしなさい!あなたの商売ですぞ!」
今、賃貸物件の店舗の商談をしている。
今年の1月に他の不動産業者に依頼していたのだが、その不動産業者がまったく動いてくれないという理由で当社に依頼がきた物件だった。
物件は、当社から歩いて7~8分のところにある。
だから当社に依頼しようと思われたのだろうが、先に依頼を受けている不動産業者さんは私が懇意にしている業者さんだった。
最初に依頼を受けたのは7月だったが、多少の知り合い程度の業者さんであれば、重複して依頼を受けてもいいのだが、仲良くおつきあいしている業者さんなので、お断りしていた。
不動産業者は、別な不動産業者と協同して契約ができるわけで、もし当社で、その物件をお勧めするお客さんがいる場合は、その不動産業者さんを通じて契約することができる。
2社の不動産業者が契約に携わっても、お客さんが支払う手数料は、賃貸借契約の場合賃料の1カ月分だけ。
それを2社の不動産業者で分け合うことになる。
だから、家主さんに直接頼まれることはありがたいのだが、私は師匠の教えで業者との付き合いの方を大事にしている。
手数料の半金よりも、仲のよい不動産業者とのつきあいを大事にしたい。
それに、この物件の近辺には、何年も入居者募集のポスターが貼られたままの空き店舗がたくさんあって、私が依頼を受けてもすぐに決める自信はない。
その二つの理由を説明して依頼をお断りしていた。
それで一件落着と思っていたのだが、その後、私の知人からも同じ依頼があった。
悪徳不動産屋であるにもかかわらず、私を信頼してくれる人もいるのだ。
そのときも同じ説明をして断ったのだが、知人は私を過大評価しているようで何度か頼みに来た。
その都度断っていたのだが、私が依頼を受けないのであれば、さらに他の不動産業者に依頼することになるのだと言う。
候補にしている不動産業者は、私とはなんのつきあいもない。
そうなれば、私が遠慮している意味が無くなる。
かといって私あずかると、懇意の不動産業者は気分をこわすだろう。
だから、再三の依頼ではあるが、賃料7~8万円の物件だから、私は懇意の不動産業者との付き合いを大事にしようと思っていた。
すると家主の口から、「あなたが気にしている不動産屋さんにも、他の業者にも依頼すると伝えてある」と言う言葉が出た。
ここにいたっては、なんの義理もない不動産業者に仕事を持って行かれるよりは、私がもらったほうがいい。
ということで、私もおあずかりすることにした。
そして、懇意な不動産業者さんには、事情を説明し快く了解いただいた。
ということで、物件をあずかるいきさつが、こんなに長文になってしまったので、「家主さん!しっかりしなさい!あなたの商売ですぞ!」の本論は明日の続きにする。
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