酔っている人は、どのようにしてホームから線路に転落するのか
日経新聞に面白い記事があった。
酔っている人は、どのようにしてホームから線路に転落するのか、JR西日本が映像データを分析したという記事だ。
結果は意外なものだった。
「千鳥足でホームの端を歩いているうちに足を踏み外して転落」というイメージが浮かぶが、それは1割ほどしかなかったそうだ。
全体の6割を占めるのは、「ホームのベンチから突然立ち上がってまっすぐ歩き、そのまま数秒で転落」というパターン。
そこでJR西日本同社は新大阪や広島など71の駅で、線路と平行に並んでいたベンチを垂直の向きに変えたそうだ。
これならベンチを立って直進していっても線路に落ちることはない。
これが、実際、効果が表れているというから、面白い。
昨年度は全国で3730人がホームから落ちた。その6割近くが酔客だ。
上半身を前後に揺らす、柱や壁にもたれかかる、ふらふら歩く、といった「前兆行動」をカメラで察知して、駅員に知らせるシステムなども広がりつつあるのだそうだ。
さまざまに工夫して、こうした事故を減らす努力をしていることを知らされて敬服した。
記事は、「転落防止にはホームドアが一番だが、コストやスペースの問題で、いますぐすべての駅に設置するのは難しい。今年もまた忘年会の季節がめぐってきた。前兆行動にしかめ面を返すのではなく、『大丈夫ですか』と声をかけ合うだけでも事故は少し減るのではないだろうか。なによりこの対策には、お金も工事も必要ない。」と結んでいた。
そうですね。ひと声かける優しさが一番大事なんですね。
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