悪徳不動産屋日記 心洗われる思い
私は、よだきんぼ(宮崎弁で、なまけもの)
不動産屋。
時は、2月下旬。日本中一斉に移動の時期。
不動産屋の一番の繁忙期である。
それにもかかわらず、当社はよだきんぼを決め込んで、日曜日を休みにしている。
しかし、さすがに2月の異動時期。
会社から、転送の電話が入った。
ホームページを見ての問い合わせのお客様であった。
「今日やってますか?」の質問に、大いに気が引けたのであるが、「一応休みです」と答えた。
繁忙期の日曜日。
「こんな日に休んでいるのかい」と文句の一つも言いたいはずだろうに、お客さんは、怒るでもなく、あきれるでもなく、「今、当地(宮崎県の北端の街・延岡市)に向かっているのだけど、部屋をは見られないですね」と残念がる。
私は、よだきんぼの悪徳不動産屋。
しかし、ホームページに目を止めていただいて、県外からおみえになるとあっては、なおざりにはできない。
ましてや、わが社のホームページは他社にくらべて貧弱なもの。
検索結果は下順位のはず。
上位の不動産会社のホームページも見ているはず。
通常、ホームページであれこれ検索して、複数の不動産業者の物件を見て回るお客さんが多い。
他にお勧めする物件はないし、お役に立てるものかどうかはわからないが、とにかくご要望のあった物件を案内させていただいた。
なぜか、このお客様、数ある不動産屋があるなかで、検索結果下順位のはずの当社の物件にしぼって見に来られた様子。
見るなり気に入られ、申込みをしてお帰りになった。
休みの事務所に戻り、申込みのあったマンションの事務処理をしていたら、またしても電話。
この電話も、「ホームページを見ているんですが・・・」の前置きからの問い合わせ。
なんともはや、今は不動産業者の繁忙期真っ只中なのだなと反省しつつ、お客様のご要望を聞く。
今、当社の看板のある家の前にいるのだが、中を見せてもらえないかということであった。
こちらは売買物件である。
もちろん、よござんすである。
愛用の大型バイクでかけつける。
なんと、なんと、親御様ご夫妻と、当事者御夫婦にお子さまの大人数でお待ちになっていた。
当社のホームページで、あらかたの内容を見た上で現地に来られ、外観を気に入ってからの電話であった。
全員で家の中を見て回られ、即座に購入申込みをいただいた。
なんとも、おどろくべき日曜日であった。
来週の日曜日は、店を開けておかなければ神様に怒られそうであるなあ。
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