笑わない人体調不良1.5倍 東大の研究グループの調査より、ヒロシさんの言葉の方になっとく
普段ほとんど笑わないお年寄りが「自身の健康状態が良くない」と感じる割合は、毎日よく笑うお年寄りに比べて1.5倍以上高いことが東京大や千葉大などの研究グループの調査で分かったそうだ。(日経新聞)
記事の詳細は以下のとおりだった。
これまでの研究では健康状態の自己評価が低い人は寝たきりになる割合や死亡率が高い傾向がある。
研究グループは、「よく笑う人ほど健康である可能性を示す結果だ」と分析している。
研究チームは、全国の65歳以上の男女約2万人を対象に、2013年秋、笑いの頻度と健康状態の関係をアンケートで尋ね、分析した。
普段の日常生活で声を出して笑う頻度を尋ねたところ、「ほぼ毎日」と答えたのは、男性が38%、女性が49%。一方、「ほとんどない」と答えたのは男性が10%、女性が5%だった。
その上で、笑いの頻度に応じて自身が評価する健康状態を分析した。
ほとんど笑わない人で、現在の健康状態について「あまり良くない」「良くない」と答えた人の割合は、ほぼ毎日笑う人に比べて、男性が1.54倍、女性が1.78倍高かった。
研究チームなどのこれまでの調査では、健康状態の自己評価が低い人は、その後寝たきりになる割合や死亡率が高いとされる。
今回の調査にあたった東大大学院の近藤尚己准教授(公衆衛生学)は「研究結果は『よく笑う人ほど健康である』という可能性を示している。
メカニズムは今後さらに詳細に調べる必要があるが、お年寄りは健康のために、日ごろからよく笑うことを心がけてほしい」と呼びかけている。
笑いが健康にいいということは、よく言われることで正しいと思う。
この記事の研究に似た話で、笑うと、がん細胞や体内に侵入するウイルスなど、体に悪影響を及ぼす物質を退治するリンパ球の一種であるナチュラルキラー(NK)細胞を活性化し、がん細胞やウイルスを攻撃するので免疫力が高まるという研究がある。
この理論には、まったく異論はないが、 この記事の東大の研究グループの調査結果にはうなずけない。
東大の研究だというと、なるほどと納得してしまいそうになるが、私は、これはちょっと違うんじゃないかなと感じてしまった。
「よく笑う人ほど健康」というのは正しいだろう。
しかし、それは健康に不安がないから笑えるのであって、笑うから健康になるという根拠にはならないだろう。
逆に、笑いの少ない人は笑う人に比べて健康不調の人が1.5倍多いと言ってるけど、笑わないから体調が不調になったんじゃなくて、健康に不安があるから笑えないんじゃないんだろうか。
健康に不安があったら、体調のことが気になって、笑うどころじゃない。
話が変わるようだが、1月28日の私のブログで、お笑い芸人のヒロシさんの日めくりカレンダー「毎日ネガティブ」を紹介したのだけど、1日目のヒロシさんの言葉を思い出した。
「『苦しいときほど笑え!』笑えるくらいならとっくに笑っています。」とあって、続く解説で、「無理なポジティブ・シンキングなんて、その分苦しさが増すだけです。そのときなりに、自然に生きていればいいと思っています。」とある。
「毎日ネガティブ」の言葉に、すべて賛同するわけではないが、ネガティブに見える言葉に、「そうだよね」と力づけられるものがいくつかある。
挫折をしらない東大生より、挫折の中に自分の生きる術を見いだしたヒロシさんのほうが、人生の機微を知っているのかもしれないなあ。
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