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2016年2月15日 (月)

延岡西日本マラソン②

 昨日の延岡西日本マラソン。スタート2㎞地点で全選手を送り出し、その後はテレビ観戦。

 九州7県で同時中継されていたが、テレビ中継は1位選手がゴールする時間が目安になっている。

 そういえば、マラソン中継番組はほとんど2時間半で組まれている。

 それが当然のようにマラソン中継番組を見ていたのだが、昨日は違った。

 私の知人がこのレースを走っていたからだ。

 延岡西日本マラソンの基準タイムは3時間半。

 私の知人の持ちタイムは、基準ぎりぎりの3時間半。

 彼のゴールを見届けようと思って、私は3時に家を出て。

 ゴール付近は混雑していたから、見通しの良い、ゴール300m手前の橋の上で声援を送ることにした。

 テレビ中継でも風が強いと言っていたが、アナウンサーや解説者の言葉から受ける印象をはるかに超える風の強さだった。

 橋の上だったせいもあったのだろうが、踏ん張っていないと飛ばされそうな強風だった。

 選手にとっては、完全な向かい風。

 コースは、延岡市役所から日向市まで行っての折り返。

 選手は、折り返しから、ずっとこの向かい風との戦いだったのだろう。

 ゴール300メートル手前の橋は上り坂になっている。

 ゴールを目前にしての上り坂を登り切ったと思ったら、さえぎる物の無い橋の上で強烈な逆風が襲いかかる。

 持ちタイム3時間半のランナーたちの足どりは、皆、重かった。

 私は、知人の帰りを待ちながら、その選手たちに拍手を送った。

 最初は気恥ずかしくて、ささやかな拍手であったが、走り続ける選手たちを見ていて、私の拍手はだんだん大きくなった。

 頑張れ、頑張れ。きついだろう。きついよね。よくやった。ナイスファイトだ。

 頑張っているのはわかっているのだから、頑張れとは言わない。

 ナイスファイト!ラスト!と声をかけた。

 テレビで、トップ争いをする選手の姿に感動するのだが、3時間かけてゴールを目指して走り続ける選手の姿には、それ以上に感動させられた。

 始めて、最終ランナーまで見届けることになった。

 最終ランナーが通りすぎると、その後に10台くらいの白バイ隊が続いていた。

 そして、その後に、大きく「回収」と書かれたプレートのバスが続く。

 数㎞おきに設けられた関門の規制時間を越してしまうとレースは打ち切られ、この回収のバスに拾われることになる。

 残念ながら、私の知人はバスに拾われたようであった。

 この知人のおかげで、私は、マラソン大会の最終ランナーの姿を見ることができた。

 華やかな栄冠を頭にすることは絶対に無いことがわかっていても、走っている選手がたくさんいる。

 私は、最後尾のグループの選手を見ていて、今年もう一度青島太平洋マラソンを走ってみようかと思った。

 

 

 

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