高浜原発運転差し止め判決
大津地裁が、関西電力高浜原発の運転差し止めを命じる判決を出した。
滋賀県の住民が、去年1月「安全性が確保されておらず、重大事故が起きる危険がある」として、去年1月、運転の停止を求める仮処分の申し立てをしていたが、「事故対策や緊急時の対応について危惧すべき点があるのに、関西電力は十分に説明していない」などとして、住民側の主張を認めたものだ。
この判決に対して、関西電力は即刻2基の稼働をストップすると同時に異議申し立てを申し立てるようだ。
関西電力の再稼働の根拠は原子力規制委員会の審査に合格したということ。
菅官房長官も、「世界一厳しい安全基準の」原子力規制委員会の新基準に基づいて再稼働の判断を下したことを尊重し、再稼働を進めるという方針に変わりはないと表明している。
しかし、世界一厳しい安全基準に基づいて再稼働を始めたはずなのに、月20日には、放射性物質を含んだ1次冷却水が漏れるトラブルがあった。
水漏れは、ボルトの締め付けが不十分だったことが原因だと特定、その対策を取ったとして、26日に再稼働。
すると、29日には変圧器トラブルで緊急停止。
「おい、おい。世界一厳しい新基準をクリアーしていたんじゃないのかい」と言いたくなる。
原発反対派と原発推進派の争いは、原発が事故を起こす危険性と、原発を稼働しないことによる経済的な損失とを天秤にかけた争いである。
福島の原発事故から5年も経つのに、メルトダウンしてメルトスルーしてしまった核燃料がどうなっているかさえわからない。
融け落ちた核燃料は、人間が近づいたら即死してしまうという放射線を放ち続けているのだ。
いったん事故が起こってしまうと、人間の手では収めることが不可能な凶器と化す。
だから、原発反対の声があがるのだ。
原発推進派は安全性を強調するが、絶対安全だと理論がいかがわしいのだ。
金儲けのためには原発が必用なんだよ、と説得する方がなんぼか納得できるというものだ。
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