行方不明女子生徒救出で見直される公衆電話
埼玉県朝霞市で2014年3月から行方不明になっていた当時中学1年の女子生徒が保護された事件。
2年余りの長い月日は取り戻しようもないが、まずは無事に救出されたことは喜ばしいニュースである。
新聞・テレビで大きく報道されている。
事件の特異性から、インターネットのアクセスランキングもトップで、事件の経緯については大きな時間を割いているワイドショーにまかせることにしよう。
今朝のTBSラジオ「森 本毅郎 スタンバイ」で、面白い(と言ってはお叱りをうけるかもしれないが)、今回の事件で、公衆電話が見直されると同時に、子どもに公衆電話のかけ方を教える動きがあると報じていた。
生まれたときから携帯電話で育った世代の子どもたちは、公衆電話の使い方がわからないのだという。
コインを入れる穴があって、そこにコインを入れれば通話ができるということを、ごく当然のことのように思っている。
当たり前に公衆電話を使ってきた者にとっては、公衆電話の使い方がわからないという意味がわからない。
しかし、生まれて一度も公衆電話を使ったことのない人にとって、こんな簡単なことももわからないのだという。
コインを入れる穴に気がついても、受話器をかけたままコインを入れるとコインが落ちてくる。
受話器をあげてからコインを入れないと、電話をかけることができないという手順が、すぐにはわからないようだ。
ラジオの街頭インタビューでも、公衆電話のかけ方がわからないという子どもが沢山いたし、公衆電話の存在を知らない子どもも少なくなかった。
今回の事件で、携帯電話を取り上げられた少女が、公衆電話を使って助けを求めてきたということで、親が公衆電話のかけ方を知らない子どもたちに、かけ方を教える動きがあるというのである。
なんとも、思いがけない話であった。
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