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2016年4月 3日 (日)

埼玉少女誘拐事件報道は見ない

 フジテレビの「ワイドナショー」で、石原良純さんが、「僕は、この事件をあんまりテレビで扱わないほうがいいと思う」と言っていた。

 被害者少女の精神的なダメージを考慮しての意見だった。

 その意見を受けて、松本さんは、「少女の事情聴取とかも、もういいですよね」「別に、警察ももう、そこを調べなくていいんじゃない?」「コイツの刑だけ、早く決めてよ」と、少女を思いやる意見を述べていた。

 ほかの出演者も、同じ考えであることは間違いなく、司会者の東野さんは、一人一人に意見を求めていた。

 それぞれが、被害者少女に辛い事件を思い出させないようにしてあげるべきだとか、世間も早くこの事件を忘れてあげるべきだとの意見を出していた。

 全員が良い人で、少女の精神状態をおもいやり、事件についてしつこつ取り上げるのはやめるべきだということであった。

 そう言いながらも、出演者の一人である弁護士にも意見を求め、この事件が裁判となった場合、被害者少女の調書を必ず取らなければならないという答えを聞き出したり、出演者の全員が、同じような意見を切り口を変えてそれぞれに喋っていた。

 本当に事件を取り上げない方がいいと心の底から思っているのであれば、「当番組は、被害少女のことを考慮して、事件の経緯について取り上げないことにします」と宣言して、いっさい触れなければいいのだ。

 テレビ番組は視聴率の数字に追われながら作られている。

 視聴率がとれるから事件を取り上げているのだが、少女のことを思うと、多少は良心が傷む。

 だから、言い訳をしながら報道をするのだろう。

 視聴者も同罪だ。

 少女のことを考えたら報道はやめるべきだと言いながら、好奇心を満たすために番組を見る。

 視聴率が取れるから、テレビは、さらに事件を追いかけることになる。

 視聴者が、本当に少女のことをおもいやるのであれば、番組を見ないことだ。

 少女誘拐事件の報道が始まったらチャンネルを変えることだ。

 私は、そうすることに決めた。

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