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2016年7月 2日 (土)

蜘蛛が梅雨明け宣言

  久々に朝からの晴天。
 
  約束していたお客さんのお宅に、バイクで出かけた。
 
  田舎道で信号が無い。
 
  車が少ないし、ちょっとスピードを上げる。
 
  日差しは暑いが、切り裂く空気が快感。
 
  快適なミニツーリングを楽しみながら、約束の時間ちょうどにお客様宅に到着。
 
  「おはようございます。お世話になります。」
 
  普段は愛想の悪い悪徳不動産屋だが、今日はちょっと気分がいい。
 
  御夫婦で、玄関先で出向かえてくれた。
 
  奥さんが、「梅雨があけましたね」と声をかけてきた。
 
  昨日のブログで私も梅雨明け宣言をしたのだが、誰だってこの天気だと梅雨明けしたな思ってしまうようだ。
 
  「こんなに良い天気なんだから梅雨明けだと思いますよね。私も、昨日梅雨明けだとブログに書いたんですよ。だけど、気象庁はまだ梅雨明け宣言はしないんですよね。」
 
  そんな私の言葉をさえぎるように、奥さんは、「梅雨は明けたんですよ」と、繰り返した。
 
  朝のワイドショーでは、梅雨明けはまだ先になると言っていたが、私が見てない番組で宮崎の気象台が梅雨明けを宣言したのだろうか。
 
  「えー。そうなんですか。梅雨明け宣言が出たんですか?」
 
  奥さんは、にこにこしながら、隣に立っているご主人の顔を覗き込んだ。
 
  ご主人は70歳。奥さんの年齢は聞いてはいないが、60歳代の後半だろう。
 
  その奥さんが、少女のように微笑みながら、「ねっ?」とご主人に同意を求めるように声をかける。
 
  「クモで梅雨明けがわかるのよね。」
 
  「雲の形ですか?」と私は空を見上げる。
 
  「違うのよ。蜘蛛よ。」奥さんは、地面を指さす。
 
  宮崎弁は無アクセントの言語で、アクセントにはまったく無頓着である。
 
  「雲」も「蜘蛛」も、「橋」も「箸」も「端」も、「雨」も「飴」も、読み方に区別がない。
(このことについては、明日か明後日、もっと詳しく書きたい)
 
  「蜘蛛ですか?」
 
  怪訝な顔をする私を見て笑いながら、「そうなのよ。この辺りではね、蜘蛛が梅雨明け宣言をするのよ。」
 
  まだ意味がつかめない私を見て、ご主人も楽しそうに笑っている。
 
  「蜘蛛というのは地蜘蛛のことでね、地蜘蛛が巣をつくると梅雨が明けるのよ。この辺りでは昔からそう言われていて、間違いが無いの。気象台の梅雨明け宣言より正確なのよ」
 
  そう言いながら、もう一度ご主人と顔を会わせて、また、にこっと微笑まれた。
 
  このお客様にお会いするのは、まだ2度目。

 なんとも、いい御夫婦である。
 
  中古住宅の売却を頼まれることになったのだが、市街地から遠い、いわゆる僻地といった感のある集落にある住宅。
 
  おまけに築年数不詳の古い建物で、なかなか苦戦するなと思っていたのだが、この御夫婦と話しをしていたら、思いの外早く売れるかもしれないなと明るい気持ちになった。
 
  写真をたくさん撮ってきたので、明日にでも、ブログと当社のホームページにアップしようと思っている。

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