ノーベル賞が消える日
今日の日経新聞で、「ノーベル賞が消える日」と題した記事が気になった。。
「ノーベル賞が消える日 好奇心を保てるか」とある。
ノーベル財団が困窮しているのだろうか。
「好奇心を保てるか」というのは、人々がノーベル賞に対しての興味を失いつつあるということなのだろうか。
どういうことなのだろうと読み進めてみたら、なんとも私の平凡な頭が想像したこととはまったく違う内容の話しだった。
人間に代わってAI(人工知能)がノーベル賞をとるのではないかという話しなのである。
一つの命題は、「宇宙は何からできているのか」という問いの回答。
人類は、哲学者のデモクリトスらが「原子論」を唱えた古代ギリシャ時代からその答えを追い求めてきた。
その最大のナゾに人工知能(AI)が迫ろうとしているというのだ。
私には正確には理解できないので日経新聞の記事をそのまま転記する。
スイス・ジュネーブ郊外の欧州合同原子核研究機関(CERN)。AIを使って宇宙の3割を占めるとされる暗黒物質の検出を目指す。マウリツィオ・ピエリーニ研究員は「見つかればノーベル賞確実」と言う。一周27キロメートルの円形加速器で宇宙誕生の瞬間「ビッグバン」を再現し、AIが画像認識であぶり出す。
だが、プロジェクトを率いるウラジミール・グリゴロフ氏はある心配が離れない。
「結果までの過程がわからないことに抵抗する人がいるだろう」。AIが導く結論は途中の計算が複雑すぎて人が理由を後から明らかにするのが難しい。AIが生む「新たなブラックボックス」とも呼ばれる。
ノーベル賞級の成果をあげても発明ストーリーを語れるのは人間ではなくAI。
人知の最高峰であるノーベル賞でAIに主導権を握られたら、人間は研究に情熱を持ち続けられるのか。CERNで巻き起こる議論は、AIが進化した時代の人間の存在価値は何なのかという問題を突きつける。
いっそAI自身にノーベル賞を受賞させようと動き出した人たちもいる。ソニーコンピュータサイエンス研究所の北野宏明社長が中心となり進める日米欧のプロジェクト。今世紀半ばまでの受賞が目標だ。
北野氏に勝算はある。AIの強みは「大量に発表される論文を読み込み超高速で膨大な仮説を作成し、繰り返し検証を続けること」。ひらめきや偶然が生み出す人の大発見に対しAIは圧倒的なスピードと量で挑む。
メンバーの一人が英マンチェスター大学のロス・キング教授。自分が開発したAIロボット「Eve(イブ)」に乳がんメカニズムの解明を託す。Eveは1万5000本の論文や症例データを勉強中で来年にも論文を出す。「ノーベル賞? 時期はわからないがもちろんとれると思う」とキング氏は真顔で語る。
人間の力探す旅
「20XX年のノーベル賞はAIが独占」。そんな日がやってきたら。
宇宙物理学者で名古屋大学名誉教授の池内了氏は「人間が本来持つ能力が衰える」とみる。人類は自動車や飛行機をつくり、行動範囲を飛躍的に広げた。一方で、文明が進んだ国ほど足が弱くなるといった問題が深刻になり、米国では肥満が広がった。肉体で起こったことが頭脳でも繰り返されかねない。
アインシュタインは「人の持つ最も美しく深遠なものは神秘的なナゾへの感覚」という言葉を残した。AIが人知を超えてもナゾを解明したいという好奇心に優劣はない。AIが持ち得ない人間の力は何かを探す旅が始まろうとしている。(以上日経新聞より)
私は正確に理解できないので解説はできないが、なんとなくわかったような気はしている。
要は、AI(人工知能)が人知を超える日が来るかもしれないということなのだ。
既に、囲碁・将棋・チェスではAIが人知を越えた。
ロボットが反乱して人間と戦争を繰り広げるなんていうSFでの話しが現実になる日がくるかもしれない。
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