薪ストーブで山の保全 自然環境改善も
木を燃料にする薪ストーブや暖炉の設置が増えているそうだ。
日本暖炉ストーブ協会によると、会員企業の暖炉と薪ストーブの年間の販売台数は1万台前後。
約4500台だった1995年の倍以上になっている。
今の季節だと、本屋さんに薪ストーブや暖炉のある家が表紙をかざっている住宅雑誌が目につく。
暖炉のある家に憧れる人が少なくないようだ。
私も薪ストーブに憧がれている一人で、事情が許せば、薪ストーブを置きたいものだと思っている。
薪ストーブは、火を燃やすので多少スペースを要する。
そして煙を家の外に輩出するための煙突を設置しなければならない。
配置によっては煙突の長さは数メートルになる。
石油ストーブに比べると、ストーブ本体の価格も高いが煙突の設置にも高額な費用がかかる。
私も、薪ストーブに憧れてはいるのだが、予算も大きな問題ではあるし、小さな家だもので薪ストーブを置くスペースも無い。
薪ストーブを置く床や近くの壁は、タイルなど燃えない素材にする必要もある。
また、煙突を設置しなくてはならず、そのために壁に50センチ四方くらいの穴を開けなくてはならない。
なんだかんだで薪ストーブを設置するには、最低でも50万円~60万円かかってしまいそうだ。
それに、煙突からでる煙の問題も考えなくてはならない。
今は、気の粉を固めたペレット状の燃料もあるから、木を燃やすときのような煙は余り問題にならないかもしれない。
もうひとつ私が心配していたのは、薪ストーブの燃料にするために木を伐採することによって自然を壊すのではないということと、木を燃やすことで発生する二酸化炭素による温暖化に手をかすことになるのではないかということだった。
しかし、確かに薪を燃やすと二酸化炭素(CO2)が出るが、それは樹木が成長する時に光合成で大気中から取り込んだもので、もともとあった分が大気中に戻ると見なされるのだという。
石油や石炭の化石燃料の燃焼がCO2を増やす原因と見られているのとは違っていのだそうで、間伐材を薪として利用する薪ストーブは環境にも優しいと逆に注目されているのだ。
また、広葉樹は炭や薪の原料として人が利用することが手入れとなり、新しい木が芽生えて循環しするのだとも言う。
私は、この理論がなんだか屁理屈のように感じていたが、間伐材を利用して薪の販売を始めた会社の社長の話をきいて腑に落ちた。
50年前から切らずにいた山林を、手入れのために定期的に間伐するようになったら、地面に光が差し込むようになり、虫やワシ、ウサギ、ネズミなどの生き物が明らかにふえたのだそうだ。
こうして森林が循環するようになり、生物多様性に配慮するなど適切な管理をしている森に認められる国際的な森林認証(FSC認証)まで取得したのだという。
納得できて、すとんと気持ちは落ち着いた、。
とはいえ、世界中が薪ストーブになったらまた話しも違ってくるだろう。
薪ストーブが、ちょっと手が届かない憧れであってこその環境に優しい暖房手段であるのだろう。
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