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2017年1月12日 (木)

賞味期限は気にしなくてもいい

  去年の暮れは、いつもの年と違って、事務所内の大掃除に時間をかけた。
 
  捨てきれずに貯まっていた書類やパンフレット、雑誌や本、紙袋や小道具の類、冷蔵庫の中身等々。
 
  見直してずいぶん捨てた。
 
  しかし、迷ったあげくに捨てきれなかったものとして、ヨーグルトがあった。
 
  350グラムくらいの中型のパックのもので、純粋なプレーンヨーグルトではなく、ちょっとだけ甘味のついたヨーグルトであった。
 
  賞味期限は11月8日。
 
  もう1カ月以上賞味期限を過ぎている。
 
  元来私は、賞味期限はあまり気にしない。
 
  そもそも賞味期限は、劣悪な保管状態を想定して、メーカーが余裕をもって設定しているはずだ。
 
  封を切らずに冷蔵庫にきちんと保管しておけば、そんなに傷むものではない。
 
  今の若い人たちは賞味期限が過ぎたものは捨ててしまっていて、物が腐るとどうなるのかを知らないのだろう。
 
  われわれ世代が子供の頃は、冷蔵庫なんてなかった。
 
  加工食品や真空パック、レトルト食品なんてのものは無くて、生鮮食品はその日に買ったものはその日の内に食べないと腐らせてしまう。
 
  朝配達された牛乳をほったらかしにしておくと、脂肪分が遊離して上に浮いて、一目で腐っているとわかるような状態になったものだ。
 
  やっかいなのは、その直前のとき。
 
  見た目は大丈夫そうだが、口に含むとちょっと酸っぱいという状態である。
 
  そんなときは、すぐにペット吐き出し水で口をすすいだ。
 
  酸っぱいの手前で、ちょっとヤバイかなと思いつつ、もったいないからと飲んでしまったものが傷んでいたら、猛烈な腹下しとなる。
 
  肉も魚も、見た目と匂いで傷んでいないかどうかを見分ける術をもっていた。
 
  冷蔵庫が登場して、肉や魚や牛乳といった生鮮食品が日持ちするようになった。
 
  保管することがあたりまえとなったころから、逆に賞味期限を気にするようになった。
 すべての食品に賞味期限の表記がなされるようになって、ヒトは、食べてもいい物か食べてはいけないものかという自らの能力を捨て去った。

 家内も子供も、消費期限や賞味期限を過ぎたものは一切口にしない。

 そんな中で、私は、食べ物の消費期限を自ら決定する能力をもち続けている。

 傷んでいるか傷んでいないかは、経験を積まないとわからない。

 腐っているかもしれないという状態の物を食べてこそ、食べてはいけないものと食べても良いものが見分けられるのだ。

 とういうわけで、年末に賞味期限を1カ月過ぎたヨーグルトを捨てそびれたというわけだ。

 そもそも、ヨーグルトとか納豆の賞味期限を私は気にしていない。

 ヨーグルトとか納豆のような発行食品は、乳酸菌や納豆菌で埋めつくされていて、他の雑菌が繁殖する余地がない。

 未開封状態であったら、ヨーグルトや納豆が腐るという状況を起こり得ないといえるのだ。

 私は、ヨーグルトや納豆は賞味期限を1カ月程度であれば、それを過ぎてもなんら問題ないと思っている。

 さらに、2カ月までは許容範囲。

 常に何らの気にせず食している。

 年末にヨーグルトを食べなかったのは、正月旅行が迫っていたから。

 万一、不測の事態で、旅行前に腹をこわして旅行に差し支えてはいけないと思って自重したというわけだ。

 正月の旅行がなければ、私は賞味期限を気にすることなくヨーグルトを食べていた。

 旅行から帰って来て、冷蔵庫のヨーグルトの存在を気にしたのは数日前のこと。

 賞味期限を2カ月経過している。

 2カ月ともなると、私といえどもちょっと抵抗がある。

 思い切って(私にとって、本当に思い切らないとできないことなのだが)捨てようかなと思ったのだが、やっぱり捨てるには抵抗がある。

 昨日、封を開けて匂いをかいだ。異臭は無い。

 私はここ1年で臭覚を9割方失くしてしまっているのだが、臭覚の衰えた私の鼻でも、ほのかにヨーグルト独特の旨そうな香りを感じた。

 おそるおそる、一口食べてみる。

 異常無し。

 というか、美味い。

 いつもなら、パックの半分の150グラムくらい食べて、残りはまた後で食べるのだが、用心のために開封後は保管しない方がいいと思って350グラム全部を一気にたいらげた。

 そして、今日、私のお腹はなんともない。

 かくして、未開封のヨーグルトが傷むことは無いという持論を裏付ける結果となった。
 そんな折、不思議な巡り合わせとでもいおうか、おりしも今朝の新聞の折り込みチラシに、私がいつも食べているヨーグルトが目玉商品として掲載されているではないか。

 なんと、いつもは168円のものが、100円。

 日頃は見ずに捨ててしまうチラシが目にとまったことも何かの縁。

 これは買いだめをせにゃならぬ。

 ヨーグルトを10個買ってきた。

 みなさん、賞味期限の印字に惑わされてはいけませんぞ。

 食品ロスを減らすことが人類存続のための、大きな一歩なのである。

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