市民マラソン 供給過剰?
昨日、延岡西日本マラソンを見て、今年の青島太平洋マラソンを走りたくなった。
そんな矢先、今日の日経にマラソン大会の供給過剰のひずみが出始めているという記事があった。
マラソン大会は増える一方で、マラソン熱は定着したものと思っていた。
しかし、肝心のランナー人口は減少に転じているのだそうだ。
今年3月12日を最後に、「たねがしまロケットマラソン」が30年の歴史の幕を閉じることになった。
多いときには3000人近くのランナーを集めた。
参加者は年々減り、昨年の参加者は1800人。
このままでは町の財政を圧迫することになる。
今年からは鹿児島マラソンも始まり、競合しても未来がないというのだ。
昨年9月26日、たねがしまロケットマラソンの主催者会議に南種子町長や、商工会議所の幹部が集まった。
「こんな状態で続ければ、クレームが来るのは目に見えてる。ランナーたちから惜しまれるうちに、有終の美を飾ろう」。
企画課主任の松木龍宏が、大会データを片手に主張した。
町長の名越修が「続けられないのか。わかった」と了承し、廃止が決まった。
正月の箱根駅伝、2月の京都マラソン、東京マラソンと、人気のある市民マラソン大会に目がいって、想像もしていなかったことだが、ランニングブームは頭打ちの兆候が出ているのだそうだ。
笹川スポーツ財団(東京・港)が1年おきに実施している調査によると、年に1回以上ランニングをする「ランニング人口」は14年に986万人で、12年の1009万人から微減となっている。
2月下旬に公表される16年のランニング人口はさらに減少する見込みだそうだ。
同財団主任研究員の渋谷茂樹は、「コアなランナーはいるが、あまり熱心でなかったランナーが離れ始めた」と理由を解説している。
一方、フルマラソンの開催件数は急増している。
マラソン大会の口コミサイト「ランネット」を運営するランナーズホールディングスによると、15年に開催された国内のフルマラソンの数は77大会。
東京マラソンが始まった06年度の50大会から10年で35%増えた。
記事の中で、「供給過剰」のひずみは少しずつ顔を出しているという例で、さいたま国際マラソンがとりあげられていた。
去年が第2回目という歴史の浅い大会だが、その参加費がなんと1万5000円。
市民マラソンブームに火をつけた、抽選倍率10倍の人気の東京マラソンでも10800円なのだが、15000円は高すぎる。
参加費が高いのに、給食が少ない、更衣室が足りない、沿道の管理のボランティアも手薄と不満が相次いだのだそうだ。
大会の不備についてたいさま市にたずねると、ミスや見込み違いは認めた。
しかし、観光資源の少ないさいたまを盛り上げようと誘致したのだが、人気がないのでスポンサーが少なく、参加者の負担増でまかなうしかなかったのだという。
びっくりしたのが、全体の運営費が8億円もかかるということ。
そして、さいたま市と埼玉県は3億3000万円もの支出をしているというのだ。
人気のある市民マラソンは1万人以上の人が集まる。
しかも定員の何倍もの希望者があって、抽選になる。
経済効果を考えると、市民マラソンは安定したイベントだと思っていたが、そんなに甘いものではないようだ。
青島太平洋マラソンの定員は約1万人。
参加費で7000万円くらいが集まり、県外から訪れる参加者と関係者の経済効果は数億円になり、いいことばかりと思っていたが、運営費は私が思っていた数倍もかかるようだ。
幸い青島太平洋マラソンは、宮崎市民が厚い応援を送ってくれていて、ボランティアの人の数も非常に多い。
そんな市民の方々の善意は走っていてもしっかりと感じる。
私は青島太平洋マラソンしか知らないが、青島太平洋マラソンは日本一素晴らしい市民マラソン大会だと思っている。
今日の日経新聞の記事を読んで、青島太平洋マラソンへの感謝の気持ちを強くした。
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