誕生日に思ったこと
今日は私の誕生日。
この年になると、「めでたくもあり、めでたくもなし」といった感じだし、祝ってくれる人も無い。
誕生祝いといえば、パソコンのメールボックスに、生命保険会社と、なぜかJALとANAから誕生日おめでとうのメッセージが入っていたくらいのものだ。
そういえば、去年は飲み屋さんからお祝いのメールが届いていたが、今年はそれも無い。
もともと私は下戸で、夜の街をふらつくと行った習慣はないのだが、去年までは付き合いで、ときどき飲み屋さんに行っていた。
去年は、付き合いもほどほどにして、余り飲み屋さんに顔を出すことがなかったら、お祝いメールも無い。
しょせんはそんなもの。
さみしくもあり、うれしくもあり、といったところ。
話が変わるが、さっき私のブログを開いて、アクセス状況を確認してみた。
ここ1年、ブログがいい加減になっているのがそのままアクセス状況に反映していて、アクセス数は減少をたどり続けている。
久々にアクセス解析の検索キーワードを覗いてみたら、「めでたくもあり めでたくもなし 一里塚 冥土の旅の 誕生日」という検索ワードでの訪問者がいた。
そのキーワードが私のどんな記事につながっているのか確認してみたら、4年前に「今日は、私の誕生日。めでたくもあり、めでたくもなし。」という題の記事だを書いていた。
ここ数年、誕生日になると「めでたくもあり、めだたくもなし」というフレーズが何度も頭をよぎる。
私は、一度書いたことと同じことを書きたくないと、どうでもいいようなことを結構気にしている。
ブログを何年にもわたって続けていると、「この話、書いたことがあるんじゃないかなあ」と思うことがある。
私は、日常の会話の中で「その話なら聞いたよ」と言われるのが嫌で、ブログでも「また同じことを書いてるよ」と思われたくない。
幸いブログの管理ページには検索機能があって、気になるときは検索機能を使って、同じ話をくりかえさないように気をつけている。
同じ話を何度もしたくないのは私だけではないようで、劇作家、脚本家、演出家、映画監督の三谷幸喜さんが、今年の始めの新聞のコラムに同じようなことを書いておられた。
『(あれ、この話って前にも書いたことがあるぞ)と思うこともしばしばで、そういう時は編集者に過去の原稿をチェックしてもらっている。』
『他の雑誌の取材やインタビュー、単発のエッセーと内容がかぶることは、勘弁していただきたい。一人の人間なので、誰かに話したくなるエピソードには限りがあるのです』
と言っておられた。
あの三谷幸喜さんでさえ、「誰かに話したくなるエピソードには限りがある」のだから、私ごときが同じ話をするのを気にすることはない。
さらには、そのコラムでは遠藤周作さんの話も書いておられた。
遠藤周作さんの話はこんな話だった。
三谷さんが中学の頃、遠藤周作さんのエッセーが大好きで、片っ端から読んでいたそうだ。
すると、同じ話が何度も出てきて、これはどういうことかと疑問に思ったというのだ。
そして、「今となっては、狐狸庵先生の気持ち大変よくわかります」というのがオチだった。
あの三谷幸喜さんは同じ話をしないということに腐心し、かの遠藤周作さんは同じ話をすることをまったく気にしなかった。
ブログの中で同じ話をすることは、あまり気にかけなくてもいいかなと、心安らぐ話しだった。
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