悪徳不動産屋日記 確定申告・不動産売買
このところ血圧を下げる実験をしているもので、つい血圧ネタでお茶を濁していた。
血圧は少しは気にしているが、そんなに深刻に気にしているわけではなく、ゲーム感覚でやっていて自分としては面白いのだが、人からみると自分の健康だけを気にして内向きになっているように見えるようだ。
自分ではそうではないと思っていたのだが、血圧ネタばかりを書いていたら、他のことを書くのが面倒に感じる。
意識の外で、どんどん内向きになっていくのかもしれない。
実際、他のことを書こうと思ったら、ふとネタが思いつかない。
思いついたのが不動産の税金。
ただいま、確定申告期間の真っ最中。
多くの給与生活者(サラリーマン・ウーマン)は、月々の給料から源泉徴収されていて、年末調整によって所得税が調整されているため、確定申告とは無縁な方が大半だ。
それ以外の人は、毎年2月16日から3月15日の期間中に確定申告をしなければならない。
確定申告をしなければいけない人の要件はいろいろあるのだが、毎年確定申告をしなければならない人は、自分でわかっておられると思うので、その要件の説明は省略する。
給与生活者で、いつもは確定申告と無縁な人も不動産を売買して所得があったときには確定申告が必用になる。
このことは、みなさんご存じの事だと思う。
今日は、不動産を売買したときの税金について、勘違いされていることが多い点についてちょっと触れたい。
日本国民は善良な人が多くて、ほとんど全部の人が、不動産を売ったら税金を払わなくてはいけないという理解をしている。
しかし、間違った知識で、税金に脅えを感じている人が少なくない。
土地や家を売ったら、高額の税金を払わなければいけないと思っている人が少なくない。
土地や家を売るお客さんのほとんどの方から、「この家(土地)を売ったら税金はいくらかかるのか」という質問を受ける。
数千万円という高額の取引になると、税金が数百万円かかるのではないかという勘違いをされている方が多いのだ。
まったく初歩的なことだが、このときの税金というのは所得税のことであって、所得税は所得のある人に税金がかかるのであって、所得のない人には税金はかからない。
所得というのは、解りやすく言うと利益のことで、1億円で買ったものを1億円で売ったとしても税金はかからない。
1,000万円で買った土地が値上がりして1億円で売ったら、その利益の9,000万円に対して税金がかかるのだ。
正確には利益から必要経費を差し引いた純利益に対して税金がかかるだけだ。
私が取り扱う仕事の限りでは、この十数年間の間に買った家や土地を売っても、税金がかかる人は少ない。
土地の値下がりが続いているからだ。
税金がかからないことを喜ぶ人が多いが、買ったものが値下がりしているのだから、本当は悲しむべきことなのだ。
これが実態だから、何十年も前に買った土地や相続でもらった土地が値上がりしていて、多額の税金を払わなくてはいけない人は、逆に喜ばしいことなのだ。
悪徳不動産屋の私としては、税金がかかる人が、「こんなに税金にとられるのなら売りたくない」とか、「なんとかごまかして税金を払わないようにできないか」と言うのに対して、「この十年、買った値段より安く売らなくてはいけない人が多くて、税金を払わなくはいけないひとは珍しいくらですよ。税金がかかるということは儲けがでているわけで、今どきこんなに税金を払わなくてはいけないほど儲かって売れるというのはうらやましい限りですよ」と、心の底から叫ぶ。
これは私の本音だもので、お客さんの気持ちをお構いなしに言い張るので、またしても私の悪徳振りにヒンシュクをあびることになる。
今日のブログは、本当は税金の軽減措置についての注意すべき点について書こうと思って書き始めたのだが、はずせない用件が入ったので、続きは明日書くことにしたい。
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