晩節を汚すの意味 石原元都知事
つくづくネットの力に恐れ入ってしまった。
晩節を汚すという言葉が出てこなかった。
「ずっと高い評価を得て生きてきていたのに、人生の最後になって、その評価を失ってしまう」
石原慎太郎さんの記者会見を見ていて、そんな意味の言葉があったよなーと、思い出そうとするのだけど思い出せない。
「〇〇せつ」という単語だったことのみ記憶しているのだが「〇〇」を思い出せない。
「ようせつをけがす」という言葉で検索してみたら、「溶接」に関連するものしか表示されない。
私が漠然と思った「ようせつ」は「夭折」だった。
「夭折を汚す」で検索してみても、当然、私の求める言葉は出てこない。
「夭折」の意味の私の理解は、「死ぬこと」という感覚で、このこと自体も間違いだった。
「夭折」は、『年若くして死ぬこと。早世。』ということを再認識。(また忘れてしまうだろうなあ)
それで次に、「れいせつをけがす」というキーワードで検索してみた。
「礼節を汚す」では無いということは認識していたが、「〇〇せつ」の「〇〇」の手がかりはないかと思ってのことだった。
すると、なんということでしょう!検索の一番目に「晩節を汚すとは-日本語表現辞典Weblio辞書」という見出しが表示されているではありませんか。(ビフォーアフターのナレーションのフレーズで、そう感じた)
晩節を汚す
読み方:ばんせつをけがす
それまでの人生で高い評価を得てきたにも関わらず、後にそれまでの評価を覆すような振る舞いをし、名誉を失うこと。
まさに私が求めていたのは、この言葉だった。
さらにインターネットの威力を痛感したのは、検索結果の2番目の見出しだった。
検索結果の2番目の見出しは「晩節を汚す(ばんせつをけがす)の意味 石原氏が辞職を促す」
スゲー。先を越された。
私は、今回の石原さんの記者会見が石原さんの晩節を汚すことになったなーと思って、それを書こうと思って「晩節」という言葉を調べたわけだが、同じことを考えている人に先を越されたと思ったのだ。
この人がどんなことを書いているのか読んでみようと思って、そのサイトを開いた。
すると、「なんということでしょう!」見出しにある「晩節を汚す(ばんせつをけがす)の意味 石原氏が辞職を促す」の内容は、猪瀬都知事に対しての石原さんのことを書いているブログであった。
ブログに日付はなかったが、記事の中に「来年2014年も『晩節を汚す事件』は増えていくでしょう」とあったから、2013年のブログのようであった。
その後更新は途絶えているようで、作者の了解を取っていないが、このブログの記事をそのまま掲載させてもらうと以下のとおりである。
晩節を汚す事件1(猪瀬都知事事件)
直近でこの言葉を聞いたのは、
石原元都知事が猪瀬都知事に言った
「もう持たない。晩節を汚すことにならないようにしろ」。
副知事として、後任に指名した石原さんらしい言い回しです。
元々副知事として高い評価を得たが、
その評価を覆すような献金疑惑で名誉を失ったという流れを
一言で適切に表現した石原さんらしい言葉。
石原さんが、献金疑惑で窮地に陥った猪瀬さんにかけた言葉が「晩節を汚すことにならないようにしろ」だっわけだ。。
なんとも皮肉なものである。
石原さんは、都知事時代はリーダーシップを発揮して、すべてのことが自分を中心にまわっているかのように振る舞っていた。
そして、その成果はすべて自分の手柄にしていた感があった。
都知事を辞したあとも、なにかにつけて見識あるコメンテーターとして意見を述べていた。
私は、石原さんの横柄な態度が好きではなかったが、リーダーを張るものはあれくらいの強引さも必用だと、一目置いていた。
しかしそれは、石原流の大義があることが前提だった。
私は、「座して死を待たず」の石原さんが、記者会見でどのような話しをするのか大いに興味を持っていた。
結果は、なんとも「晩節を汚す」をそのまま体現するものであった。
なんと、「私は専門家じゃない。知見も、能力もない」「総意として上がってきたものを認可した。議会も是とした。責任はみんなにある」と繰り返すばかり。
「知見も、能力もない」くせに、あんなにでかい態度で知事の権力を振り回していたのか。
そこには大義はなく、ひたすら言い訳をする惨めな老人の姿があった。
まさに恥さらしな会見であった。
私は小池さんも好きではないが、小池さんは、そこいらの権力の鎧をまとった男たちより、はるかに肝が据わっていると感じている。
この勝負、どうあがいても石原さんには勝ち目はない。
石原さん。晩節を汚すことにならないように祈っています。
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