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2017年5月10日 (水)

「切手が長い」  昔集めた記念切手

 「切手が長い」は私のこと――。漫画家の伊藤理恵さんの、「切手が長い」は私のことというコラムに多くの反響の声があがっているそうだ。

 「切手が長い」というのは、伊藤さんのお母さんからの手紙に、 昔集めていた切手を使い切ろうとして、昔の10円や5円の切手をいっぱいに貼って送ってきた様を表現したものだ。

 私も小学校の頃に集めていた切手をたくさん持っている。

 記念切手のブームがあって、少ない小遣いから買い集めたもので、額面は10円や5円。

 切手収集のブームに乗って、記念日とは関係ない国立公園や国定公園のシリーズもよく発売された。

 ストックブックを開いて眺めてみると、単色刷りのものも多い。

 そんな中で、切手趣味週間の切手は多色刷りの浮世絵の柄は高価そうにみえる。

 数年前、この切手を売ったらどのくらいになるか調べてみたことかある。

 50年以上も前の切手で、5円、10円という額面の切手が多いということは、葉書が5円封書が10円だったのだろうか。

 今は、葉書が52円、封書が82円だから、郵便代金の値上がり率をそのまま貨幣価値に置き換えたら、上昇率約10倍になってなければならない。

 あー、それなのに、それなのに、切手商の相場では、額面とおりの価格なのである。

 それどころか、古い切手を換金しようと思えば「元本割れ」になるのだ。

 それを知った私は、この切手を使い切ろうと思って、封書で郵便を送るときに十両がちょっとオーバーして10円とか20円不足するようなときに古い切手を使っていた。

 昔の記念切手はサイズが大きいので、定型の封筒に80円分の8枚を貼ると、封筒の半分を切手が占めてしまう。

 だから、ちょっと重量が重くなって、82円のところが92円になったときなどに、古い10円切手を貼り足すようにしていた。

 しかし、伊藤さんのコラムへの反響の手紙の中には、「長さ16.5センチを2列に貼って出した」とか、「数ある切手の中から、送る相手にふさわしい図柄を選ぶのことを楽しんでいる」といった面白い使い方が寄せられている。

 切手ブームにのせられて買い込んだ切手を無駄なく使い切りたいと思っていたのは私だけではなかったようだ。

 私は、今年の6月から葉書が52円から62円に値上がりするので、買い置きしている52円の葉書を出すときに10円分づつ切手を使えるぞと、葉書の値上げを歓迎してていたのだが、もっと積極的な使い方があることを知って嬉しかった。

 さらには、古い記念切手を一気に使いたいのであれば、封書の裏にも切手を貼ってもいいということだし、郵便局へ小包と一緒に持っていけば、貼らずに料金として支払えるという助言もあった。

 古い荷物を片づけていて見つけた、1冊の「切手のストックブック」。

 国立公園、国定公園シリーズと、切手趣味週間のシリーズのものが集められている。

 鳥のシリーズや国体のシリーズや、東京オリンピックのシリーズもあったと思うのだが、あの記念切手はどこに紛れているのだろう。

 他にも数冊のストックブックが、どこかに埋もれているはず。
 
 ブームに乗って次々に発行される切手が欲しくて、月々にもらう小遣いでは足らずに、親にねだって買ってもらった記憶もよみがえる。

 ほんと、親には迷惑かけたなと殊勝な感情もわきあがってきた、「切手が長い」話しであった。

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