カールが販売中止。
明治製菓のスナック菓子「カール」が、東日本での販売を中止することになった。
ワイドショーでも大きく取り上げられていた。
そして、お決まりの街頭インタビュー。
「カールが販売中止になるということですけど、どう感じますか?」
そんな質問をぶつけられて、「関係ないよ!」と答えるような、強い精神をもっている人はいない。
マイクをつきつけられた人は「さみしいですね」と、想定通りの答えを返す。
ひょっとしたら、「関係ないよ」とか「カールなんて食ったことないよ」と答える人がいたかもしれないけど、そんな答えはテレビ局が取りあげるわけがない。
私はスナック菓子が大好きで、しこたままとめ買いをするのだが、カールを買ったことは数えるほどしかなかった。
ただ、娘がカールが好きで、娘が小さかった頃は結構食べた。
とぼけたキャラのカールおじさんの姿と、「それにつけても、おやつはカール」というCMソングは、カールを食べたこともない人でも目にし耳にしていることだろう。
幸か不幸か、西日本の当地では販売は継続されるとのことで、廃番によるお祭り騒ぎには参加できないのは残念なこと(?)
「それにつけても」、そもそも明治製菓が東日本でカールを販売中止中止にしたのは販売不振によるもの。
売れなくなったから販売を中止したのであって、街頭インビューに「中止になるのはさみしい」なんて答えている人のほとんどが最近カールを買っていなかったず。
これは赤字路線の鉄道が廃線になるときの騒ぎと似ている。
利用客がほとんどいないから赤字になって、それも1万円の収入を得るために数百万円もの費用がかかるというような異常事態だから廃線せざるを得ないということになる。
そうなると、がぜん、日頃一度も鉄道を利用したこともない輩たちが廃線反対の声をあげる。
先頭にたって廃線反対の旗を振り、大きな声をあげるのは、交通弱者ではなく地方の有力者たち。
地方の有力者たちは、さまざまな形で鉄道から経済的恩恵を受けている。
公共事業的な事業は、多数の市民が窮地に陥るかもしれないというのであれば、採算を度外視しても事業を継続しなければならない。
1両編成の電車を動かすだけで運営するといえども、鉄道を維持するためには莫大な費用がかかる。
ましてや、あのでかい箱の中に乗客が2、3人。
交通弱者と言われる少数の人の移動手段を確保するのが目的であるのなら、運送手段をばすに切り替えればいい。
ま、廃線、廃番での大騒動は、テレビ局による演出によるところが大きい。
悲しいでしょうと言われるから悲しさが増し、さみしいでしょうと聞かれるから、さみしさがつのる。
テレビがその様を大げさに報道するから、その姿を見た人たちが、その騒ぎに乗り遅れまいと悲しみ、なげく。
かくして全国的な騒ぎにと発展するという仕組みになっている。
はあーー。それにつけても、おやつはカール。
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