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2017年5月13日 (土)

悪徳不動産屋日記 重なるときは重なるもの その2

 今日は、忙しい一日だった。

 朝、中古住宅を案内したお客さんが、急に買うということになって、それはありがたいことなんだけど、現金で支払うので明日にでも入居したいとの申し出。

 それは無理な話しで、第一代金をいただかないと物件の引渡しはできない。

 この話しの詳しい内容は、今日のところは、はしょるが、中古住宅といっても価格が300万円程度なので現金で購入するので、明日入居させてもらえないかというのだ。

 しかし今日は土曜日。あたりまえだが明日は日曜日。

 銀行が開いていない。

 役所もあいていない

 所有権移転登記(名義変更)することもできない。

 第一、代金を払う前の入居など認めることはできない。

 すると荷物だけでも入れさせてもらえないかと頼み込まれた。

 何の保証も無しに了解できる話しではないが、銀行のCDで50万円おろしてもらって、それを保証金として荷物だけをおくことは了解した。

 ただし、家の中に荷物を入れると面倒なことになるので、屋根付きの駐車場におくのならいいということにした。

 長くなるので詳しい話しは、またの機会にするが、以前賃貸物件のお世話をしたお客さんだったので、まったく知らない人でも無いということで、原則を曲げて、意向にあわせることにした。

 中古住宅の売買だが、契約金額は300万円弱。

 昨日、「重なるときは重なるもの」という話しをしたが、今、昨日とは別な形で似たような話しが同時進行している。

 今日の話しの他に、売買金額300万円前後の商談を3つもかかえているのだ。

 いずれも、売りたい意志と買いたい意志は確定している。

 そのいずれもが、問題山積。

 不動産業者として後々問題を起こさないようにするためには、解決しておかなければならない問題点が山ほどあるのだ。

 不動産取引の手数料は売買金額に所定のパーセンテージをかけて算出することになっている。

 300万円の物件でもらえる手数料は15万円ちょっと。

 当地(宮崎県の北端の街・延岡市)の平均的な中古住宅の売買価格は1400~1500万円。

 この場合の手数料は50万円程度。

 価格や取引条件を調整する手間は、300万円でも1500万円でも同じ。

 1500万円程度の平均的な物件は、土地の境界もはっきりしているし、物件的にもしっかりしていることが多い。

 それに比べて300万円といった低額の物件は、田舎にある物件で境界がはっきりしていなかったり、道路に問題があったり、建物が古いから建物についての責任をあらかじめはっき利させる必要があったり、問題点が多くて、安いから手数料も安いのにやらなければならない仕事は、むしろ通常の金額の物件よりたくさんあるのだ。

 悪徳不動産屋としては、あまりやりたくはない仕事なのだ。

 それが、重なるときは重なるもので、そんな仕事を4件もかかえている。

 これを一つ一つ片づけてこそ、未来は開けると思って、やるっきゃない!のだなあ。

 

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