フランスの大統領選挙を見ていて、ふと不安になった。
フランスの大統領選挙で、中道で無所属のマクロン候補が極右政党のルペン候補を破り、フランス史上最年少の大統領が誕生することになりました。
恥ずかしながら、フランスの大統領選挙には、ほとんど興味がなかったのだが、決選投票直前のニュースを見ていて、はたと思い当たることがあった。
フランスの大統領選挙は、1回目の投票で過半数の票をとる者がいなかったときは、獲得票数1位と2位の者で2回目の決戦投票をして、勝った者が大統領となる。
1回目の投票の得票結果は、マクロン氏が23.7%、ルペン氏が21.5%、3位のフィヨン氏が19.9%だった。
2回目の投票にあたって、マクロン氏、ルペン氏を支持する人々が投票を呼びかけたのた。
それとは別に、投票に値する人がいないので投票を棄権することを呼びかける勢力があった。
マクロン氏がバリバリのエリート出身であることを嫌う人が多数いたし、極右政党のルペン氏に政権をとらせたくない人も多数いた。
マクロン氏、ルペン氏ともに、国民から絶大なる支持を得ていたわけではない。
むしろ、支持する人以上に嫌いな国民の方が多いのではないかと感じられた。
そういえば、トランプ大統領もそうだった。
選挙開始当時は、トランプさんの不人気度は無茶苦茶高かった。
一方の、エリート出身のクリントンさんの不人気度が、それに負けないくらい高くて、結局不人気合戦の泥仕合の結果、クリントンさんが負けた結果がトランプ大統領の誕生となった。
フランスの大統領選挙も、アメリカの大統領選挙も、この人に国を託したいという候補者が現れずに、両方とも好きではないけれど、あちらよりはこちらの方がまし、といった感じで決まった感がある。
疑惑と失態にまみれた安倍政権の支持率が下がらないが、それは安倍政権を支持しているからの結果ではなく、他にまかせられる政権が思い当たらない結果でしかない
政治が行き詰まっているのは、日本だけのことではない。
人類の発展が究極を迎え、確定的にこれを打開する策を見いだせないのではないか。
こんがらがった糸をほぐさんがために、ガラガラポンと、戦争へと進むことにならなければ良いが。
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コメント
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極右のルペンは、娘が父を切り捨てイメ-ジ刷新を図りながら出馬したので、意外に善戦するかなと思ってましたが、やはり極右が嫌われ、より嫌われてないマクロンが当選という感じでしたね。
僕はCouchsurfinという世界を貧乏旅行する若者に無料で宿泊と食事提供するホストをしてまして、殆どが欧州からの若者です。
フランス選挙前に4名のフランス人と1名のスイス人若者が宿泊して、話しましたが、全員
「ルペンは最悪。問題外。あんなのがフランス大統領になるようじゃ、世も末だ!
フランスの若者は殆ど同じ事考えてるよ。」
と言ってました。だから、あの選挙結果だったのでしょう。
アメリカの大統領選挙区割は、民主党候補に不利に出来ており、こんな不利な選挙区割りで、よく民主党候補が勝てるものだと思ってましたが、有権者の17%得票で9年間も政権維持してる自民党の存在も驚きです。
我が家に来る海外の若者たちは、男女問わず全員政治の話を始めると、口角泡を飛ばす感じで自分の考えを述べます。
台湾から来たカップルも、延々と中国の悪口と、台湾の親中国派を罵倒してました。
翻って、我が国の若者ですよ。どうにも元気がない。大丈夫ですかね?
投稿: タケ君 | 2019年8月25日 (日) 15時27分
トランプ、プーチン、習らを筆頭に世界中の領主たちが国家の利益はそっちのけで自己の政権尊属のためにやりたい放題をやっています。
安倍もその一人です。
日本の若者は、平穏な不自由に気がつかされないで、権力者に調教されてしまっているようです。
投稿: johokan | 2019年8月25日 (日) 21時45分