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2017年9月16日 (土)

焼き場スタッフ募集

 当地(宮崎県の北端の街・延岡市)地元限定ローカル紙「夕刊デイリー新聞」に、「パート求人情報」というコーナーがある。

 週に1回、当市の職業安定所(ハローワーク)扱いのパート求人情報を掲載している。

 内容は、しごく簡略なものだ。

 例えば、「調理補助・1人(年齢不問)750円」「客室清掃・2人(年齢不問)750円」「介護ヘルパー・1人(年齢不問)85円」といった具合である。

 先日の晩御飯のときのこと。

 家内が、そこに掲載されている「焼き場スタッフ」なる募集が出ていた。

 それを見た家内が、「焼き場スタッフって何だと思う?」と聞いてきた。

 「焼き場」という言葉で私が即座に思ったのは「火葬場」。

 「火葬場の職員さんかなー。時給はいくらになっちょると?」

 「1000円~1500円」

 宮崎県は、最低賃金が714円と、全国で一番安いクラスである。

 1000円という時給は、それからすると高いとはいえるが、職種からしては安いような気がする。

 「火葬場の焼き場のスタッフの給料としては安いね。それではなかなか人が集らないだろうな」と言うのが、私たち夫婦の意見だった。

 ところがこれが勘違い。

 晩御飯をすませ、スマートフォンをいじっていた家内が、突然笑いだした。

 「焼き場スタッフというのは、「鮎やな」の焼き場のスタッフだわ!」

 当地では、毎年10月からは「鮎やな」の時期である。

 市内を流れる五ヶ瀬川に「鮎なや」と食事所が設けられて、「やな」に落ちた鮎をその場で料理したものを提供している。

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 「鮎やな」というのは、上の写真のように川をせき止めてその一部に流れ口を作り、成長して産卵のために川を下る鮎の習性を利用して、「落簀(おてす)」と呼ばれる竹のスノコの上に落ちた鮎を採る伝統的な漁法です

 やな漁は全国的に見られる漁法ですが、中でも、川幅が100mを超える場所、さらに市街地の近くに仮設される「延岡水郷鮎やな」は非常に珍しく、他には類をみない壮大なスケールを誇ります。(延岡市環境協会ホームページより)。

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 「そうだったのかー。鮎やなの焼き場かー。なるほどねー。」

 思わず二人で大爆笑。

 今年も、そろそろ「鮎やな」のシーズン。

 「鮎やな」とともに当地の秋は深まっていく。

 


 

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