「サザエさん」から撤退する東芝
東芝が、来年3月で「サザエさん」とTBSの「日曜劇場」のスポンサー契約を打ち切ることになっている。
最近は複数スポンサーの中の1社となっていたが、もともとは、「サザエさん」と「日曜劇場」は東芝が単独スポンサーの番組だった。
「サザエさん」では、番組の終わりのCMの最後に、サザエさんが「東芝です」と言っていた。
「日曜劇場」は、かつては「東芝日曜劇場」であった。
東芝は、何十年もの間、「サザエさん」と「東芝日曜劇場」という人気番組の単独スポンサーを続けてきていた。
その東芝が、今は火ダルマ。
不祥事もあって、東証1部から東証2部に降格。
さらには上場廃止の危機も迫っていて、経営立て直しの真っ最中の経費削減策。
白物家電はすでに売却。テレビ事業も売却が決まっているからスポンサー続ける意味もないのだ。
あの東芝がである。
私は、創成期からのパソコン利用者だ。
その頃のパソコンは、ベーシック言語やMS DOS(エムエスドス)といった、扱いの難しいものだった。
NECのPC9801シリーズがパソコン業界を席巻していた。
東芝は世界初のノートパソコンを誕生させた。
パソコンに限らず、電化製品や自動車を始めとする工業製品においてメイドインジャパンは品質に絶対的な信用があった。
韓国製や中国製、そして台湾製が価格で競ってきても、なんてったってメイドインジャパンだった。
それが今や、性能においても韓国、中国製や台湾製との競争に負けてしまっている。
神戸製鋼、日産、トヨタの車業界。
日本は、絶大な信頼を失おうとしている。
「金儲けは悪いことですか」と言った人がいたが、企業の目的が金儲けだけになってしまうのは「悪いこと」なのではないかと思うなあ。
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