今日から、はや、5月。
先月9日。当事務所に車が飛び込んできて、車の保険の引受会社損保ジャパンの対応が悪くて、事故からこれまで仕事にならなかった。
9日の夕方、車が、パソコンに向っていた私の事務机から1メートルのガラスの壁を突き破った。
飛び込む位置があと1メートルずれていたら、死に至っていたかもしれない結構大きな事故だった。
保険会社の損保ジャパンの極悪な対処のせいで、工事着工したのは事故から2週間を過ぎてからだった。
工事期間中はごらんのとおり、事務所内は大混乱。
お客さんと応対することも、私の座る場所もない。
工事の前日から、工事期間中は仕事にならなかった。
損保ジャパンが今回の事故現場を見に来たのは事故が起きて2週間後のこと。
車のデーラーが保険の契約代行をしていたようだが、デーラーの担当は事故処理はすべて損保ジャパンかやりますから、という言ったきり掛かり合わない。
損保ジャパンには被害者の私から電話をし、今後の処理をどうしたらいいかを問い合わせた。
以後、損保ジャパンは電話の応対のみ。
損保ジャパンの電話対応の事務員さんの話しでは、事故があった次の日(10日)ノブログに書いた通り、壊れた箇所を修理するだけの補償しかしない。工事する業者を教えてもらえれば、その業者と工事費用の打合せをして、工事費用は工事会社に直接支払うことになる。
従って、あとの打合せは工事会社となるの話しになるだけだという理論だった。
今回の事故では幸い怪我をしなかったけど、一歩間違えば大怪我をするか最悪は死ぬこともありえた。
私はこの際、ガラスの壁をコンクリートの壁にやりかえたいと思い、原状回復の費用の補償をしてもらって、工事はコンクリートの壁にしたいのだがと相談したら、原則的にそれは認めないとのこと。
保険に無知な私は、そんなものかと、災害にあったのだからしょうがないと、損ジャパンの説明どおりに事をすすめようとしていた。
その流れで、電話で損保ジャパンと工事のやり方の交渉をしていたところに、交通事故のもう一人の当事者の側の保険会社さんが来社した。
その方は全労災だった。
損保ジャパンとやりとりをしている最中だったので、そのまま待ってもらった。
当然、私のやりとりを聞いていた。
損保ジャパンとの電話が終り、壊れた現場を見てもらい「また車の飛び込みがあると怖いので、保険会社からは原状回復の見積り分の補償をしてもらって、追加工事の費用は手出ししてでもコンクリートの壁に改修したいのだが、できないんだそうですね」と聞くと、「保険会社は被害額を金銭保証をするのが原則ですよ」と言ってくれた。
相手先の保険会社の損保ジャパンを気づかって、損保ジャパンの言い分はおかしいとまでは明言しなかったが、私の考えでいいというようなヒントをくれたように感じた。
それで、私のかかりつけの保険会社の担当に問い合わせをしてみる、損保ジャパンの言い分がおかしいとのこと。
保険金は私の方に振り込ませるようにすればいいと教えてくれた。
さらには、私が話しをしてあげましょうかと言ってくれて、お願いすると、5分もしない内に、工事代は私の口座に振り込みようになりましたとのこと。
私の損保ジャパンに対する不信感は確定的になった。
今思えば、私が当初の対応も間違えていたようだ。
私が座っていた机の1メートル手前のガラスの壁が吹き飛んでしまった。
畳み2枚分のガラスがこなごなになって店内はガラスの山だった。
閉じていたブラインドが割れたガラスから私の身を守ってくれた。
2台の車が衝突して、1台は自走できないほどの事故だったが、車に乗っていた人もケガはしていなかった。
大きな事故の割には私を含めてけが人がでなかったことに感謝した。
それで、私は加害者に対して、「誰にもケガがなくてよかったね。あとは、壊された建物や設備は車の保険で補償をしてもらえはいいから」と、がらにもなく優しい対応をしていた。
しかし、結果的に私のこの対応が間違っていた。
なにも責めない私の態度が、迷惑をかけているという気持ちを失わせてしまったようだ。
事故後2週間、加害者も加害者の保険会社も、一度も私の事務所に顔を出すことだなかった。
損保ジャパンは、私には連絡せず、私が依頼していた、工務店、電気工事屋、シャッター会社には、すぐに連絡取っていた。
工事は私が依頼したのに、損保ジャパンから電話が入り、工事にかかる前に現場の写真を撮って見積書に添えろ。見積書には、工事に使う材料の品番を明記するようにと指示されていた。
工事会社は、だれが発注者になるかわからず、支払でもめごとになるのを警戒してか話しがすんなり進まない。
私は、原状回復するための補修費の補償費をもらえれば、追加工事代をしらってでも、従来の全面ガラス壁の構造を、コンクリート壁に改造したいという希望があったので、それを損保ジャパンに相談したのだが、電話対応をする担当者がすんなり認めない。
保険金額の認定がでるまえに工事にかかるともめることもあるとも言われた。
業者さんたちには、工事代は私が主体になって支払うので、とにかく原状回復の工事見積りを依頼した。
見積りを提出。
事故後の写真も私がとったものを送った。
損保ジャパンから、工事見積りについては、保険会社の依頼する会社が査定を行うという連絡が入った。
後日、ネクストという会社から、電話が入った。
埼玉県在住の会社であった。
事故現場の写真と、見積書で査定をするというのである。
次の日、ネクストの当地担当会社が事故現場の確認に来た。
一面ガラスの壁を壊されていて戸締りができないので、私の方で応急修理をして事故当時の状況の説明をした。
現地調査の担当は、「私は、現地を確認して報告するだけで、査定は本社でする」とのこと。
損保ジャパンという大会社ともなると、会社が巨大すぎて、事故処理については何段階もの手順を踏まなくてはいけないようだ。
ここで、最初の私の堪忍袋の緒が切れた。
ネクストと損保ジャパンに、とにかく補償額の認定額を早急にだせ。事故が起こって2週間、こちらは窓にベニヤ板を打ちつけた事務所で仕事をしているのだ。補償額については、納得がいかない金額だったら、保険会社ではなく加害者に直接請求する。」と声を荒らげてしまった。
すると、次の日に、私が補修を依頼していた各業者から、「損保ジャパンからすぐに工事にかかってくれという指示を受けたけど工事にかかっていいか」という問い合わせが入った。
被害者たる私を飛び越えて、工事発注する権限は損保ジャパンにはないはずだ。
どういうことかと、査定会社のネクストにたずねてみたら、2週間も工事をストップしていたとはしらなかった。ご迷惑をおかけしたので、すぐに工事にかかってくださいという連絡をしたというのだ。
理由がわかったので、私の方からあらためて工務店に工事着工をお願いしたところ、連休に向うので明日から工事に入りたいという。
工事にかかるとなると、事務所内の机やカウンターを移動しなくてはいけない。
明後日からではだめかと相談してみたら、明日入れなければ、あとは連休明けの10日以降でないと職人の段取りがつかないという。
それで大慌てで、机やカウンターコピー機を移動して工事スペースをあけた。
小さい事務所は私の座る場所も無くなった。
次の日、早朝から工事が始まった。
削岩機が猛烈な音をたてる。
くだかれたコンクリートのホコリがまう。
電話の音も聞こえない。
ここで、2回目の堪忍袋の緒が切れた。
事務所は、騒音と、私の座るスペースもない状態だというのに、加害者も加害者についている保険会社も一回も顔をださない。
今の状態を見せておかないと、私がどんなに迷惑を被ったかわからないままになる。
そう思って、まずは加害者に電話した。
「事故後2週間になろうというのに、あなたは一度も挨拶にも来てないじゃないか。事故以来私は大いに迷惑をしている。私がやかましいことを言っていかないので、何にも迷惑をかけたという気持ちがないんじゃないか。私がどれだけ迷惑しているか、今の状態をすぐに見に来てくれ。」と言った。
すると、「ご迷惑をおかけして申し訳ありません」と平謝りはするが、一向に気持ちが伝わって来ない。
そして、「仕事が忙しいので、夜7時くらいにお伺いしてもいいでしょうか」と言う。
ここで、私は最終的にぶちきれた。
「なんちーー。(延岡弁)被害者の私が仕事ができなくて困っているのに、自分の仕事を済ませてからでいいかとはなんちゅーこつか。すぐにでて来い」とどなりつけた。
私の剣幕に、「すみません。すぐに行きます」と答えた。
怒り沸騰して、次に損保ジャパンにも「すぐに現場を見に来い」と電話した。
加害者も、損保ジャパンも、工事中の私の事務所を見て、初めてそのひどさがわかったようだった。
「これで、私に対する迷惑料に当たる補償は保険会社の方からは、一切ないというから、その分については加害者に直接請求する」と申し渡した。
事故が起きたのは4月9日。工事にかかったのは4月25日。
工事の段取りはすでに手配していたので、4日でなんとか壁とサッシの取付けまで終わらせて、戸締りができるようになった。
なんだかんだで、この3週間仕事にならなかった。
損保ジャパンの事故後のしょりがスムーズであれば、修理期間事務所が使えないのは4~5日のことだから、迷惑料的な補償は考えていなかった。
しかし、加害者と損保ジャパンの信じられないほど誠意のない対応で、2週間放置されたことで私の怒りは頂点に達した。
28日土曜日に、とりあえずの工事が終り、一昨日昨日の連休で事務所の片づけをした。
ということで、やっとのことで月初めのブログ更新ができた。
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