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2018年5月19日 (土)

悪徳不動産屋日記 辞任の内田監督に助言

悪質タックル問題の日大の内田監督が辞任表明した。
 
  初期対応が悪すぎる。
 
  まず、当初、「あれくらいやらないと勝てない」と発言している。

 問題がここまで拡大するという自覚はなかったのだろう。

 その後、非難の声が大きくなると雲隠れ。

 「指導者の指導と選手との受け取り方に乖離があった」などと、選手側へ責任転嫁するかのような回答。

 それが、さらに傷を拡げることになった。

 そして、いきなりの辞任。

 言い訳。言い逃れ。

 嘘が暴露されて、言い逃れできなくなって罪を認めざるをえなくなり、追い詰められて辞任。

 財務省や防衛省をはじめとした政界の騒ぎと同じ轍を踏んでいる。

 ずっと権力者の立場にい続けると、謝ることができなくなるのだろう。



 権力者の方々に、社会の下の方を生きてきた悪徳不動産屋から、助言申し上げたい。

 過ちを犯したときの対応は、ただひとつ。

 まずは過ちを認め、心から詫びることだ。

 悪徳不動産屋の私が、不動産業で35年以上生き長らえることができているのは、失敗をしたときは、失敗や過ちを、相手から指摘される前に自分から相手に告げて、まずは素直におわびするようにしてきたからだと思う。

 人間、どう気をつけていても、失敗やミスはある。

 そんなとき、なんとかばれないように黙っていたいが、ほとんどの場合、結局はばれてしまう。

 私の経験上、相手に指摘される前に自分が非をみとめたほうが、相手の怒りはおさまりやすい。

 私は、25年くらい前に、次のような経験をしている。

 その時私は、重要な土地の商談をしていた。

 地主は名古屋の方であったが、当地(宮崎県の北端の街・延岡市)に代理人なる人物がいて、その人物と条件をつめていた。

 その人物が、なかなか難しい人であった。

 私の前に、別な不動産会社が交渉にあたっていたのだが、半年以上かけても商談が進まなくて、私が変わって商談をすすめることになった。

 ある意味やくざより難しい人物で、その不動産会社の社長の言葉だと、その人物の名前を聞いただけで寒けがするという話しだった。

 確かに、不気味な雰囲気をもっている人で、上から目線で一方的な話しをする人だった。

 無茶苦茶な条件を提示し、その条件をのまなければ商談には応じないという。

 その条件をまるのみしないなら、もうあう必用はないと、たびたび玄関で門前払いという仕打ちを受けていた。

 個人的には、もうやめてしまいたかったが、どうしてもその土地の商談をまとめて欲しいという依頼を受けていたのであきらめずに訪問を続けていた。

 少しずつ話しの糸口が見え、やっとのことで面談ができるようになって、あれこれ条件を提示できるようになった。

 そんな最中、ある日、私は、その人物との面談の約束の時間を忘れて他の仕事にかかっていた。

 携帯電話が無い時代で、私は会社からポケットベルで呼び出しを受けた。
 
 会社に電話をいれると、「〇〇様から電話がありました。約束の時間を忘れているのではないですか。えらい剣幕で怒っていましたよ」とのこと。

 「わー!どうしよう」

 心臓がきゅっと縮まった。

 無理にこちらから面談の約束をとったのに、2時間近く過ぎている。

 お詫びして許してもらうしかない。

 怒られるのを覚悟で、私は、公衆電話のあるところに車を止め電話した。

 私の声を聞くなり、「何時間人を待たせてると思ってるんだ!どうなってるんだ!」と怒鳴りつけられた。

 「すみません。急に他の仕事が入って、ばたばたしていました。今から伺います」と言った。

 すると、「もう来なくていい。来ても話しは聞かん!」と、とりつく島もない。

 あれこれ言い訳をして、今からうかがいますので話しを聞いてくださいとお願いしたが、「いいかげんなことを言うな。来ても、うちの敷居をまたぐことは許さんからな」と怒鳴りつけられて電話を切られてしまった。

 その足で、お宅に訪問した。

 「話しを聞いてください」と玄関で声をかけるが、「話しはない。敷居をまたぐことは許さん。帰れ」のいっぽんやり。

 すごい剣幕である。

 しかし、依頼者のために、ここであきらめるわけにはいかない。

 私は、勝手に座敷に上がって行った。

 「何を勝手に上がって来よるのか。出て行け。1時間も2時間も人を待たせておいて、どういうつもりだ」

 物をなげつけられるかのような、怒りに満ちた声であった。

 私は、座り込んで手をついて頭を下げた。

 「すみません。すっかり時間を忘れておりました。申し訳ありませんでした。」と、素直にお詫びした。

 「なんだって!忘れてた?!」

 忘れていたなど、不届きなと、怒りが増すかと思いきや、一瞬に空気が変わった。

「忘れていたのならしょうがない」と言うではないか。

 私がみえすいた言い訳に腹がたっていたのだろう。

 その後も、紆余曲折はあったが、なんとかその商談はまとまった。

 それ以来、私は、失敗やミスをしたときには、下手な言い訳はせずに、率直にミスを認めてお詫びするようにしている。

 それですべて許してもらえるわけではないが、下手な言い訳するよりは、問題はこじれないと信じている。

 これが悪徳不動産屋の人生訓である。

 世を騒がすお偉いさん方には真似できないことなんだろうなあ。
 

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