物がモノノケになる
4日前の日曜日から2日間、東京から帰って来ていた友人の接待に時間をとられたせいでブログの更新を休んでしまった。
ちょっと休んでしまうと、休み癖がついてしまって、気がつくと4日も更新していない。
最近、じっくり文章をかくことが億劫になってしまって、更新を休むと、ずるずると更新しない日が続いてしまう。
これも老化かと、なんでも年のせいにしてしまう。
なにかにつけ、年が気になる今日この頃で、本や雑誌の記事も老人関連のものばかりが目につく。
そんな流れの中で、今日、図書館から「すごいトシヨリBook」という本を借りてきた。
ずいぶん前に新聞の書籍広告で見て気になった本だった。
私は、新聞の広告で気になった本は、アマゾンで検索して、まず目次を見て、つぎに読者レビューを見て、買って読んでみたいと思った本はそのまま注文する。
以前は、気になった本は即座にアマゾンで購入していたのだが、立ち読みして確認していたら買わなかっただろうなという本が少なくない。
それで、最近は、気になる本で、即購入してもいいと思うほどではない本については、まず当地(宮崎県の北端の街・延岡市)の図書館にないか調べてみる。
図書館の蔵書がインターネット検索できるようになっているからだ。
新刊本は、貸し出されていることが多いが、インターネットで検索して、そのまま予約ができる。
話題になっている人気の本は10人待ちとか20人待ちということもあるが、インターネットで予約しておけば、借りれる順番が来るとメールで連絡が入る。
「すごいトシヨリBook6」も、そんな流れで、今日図書館から借りてきた本である。
目次を見て、気になるページを拾い読みしていたら、なかなか面白い。
あまり期待していた本ではなかったのだが、いままで読んだ「老人本」とはちょっと趣の違う内容で、じつに面白い。
今日、最初に自省したように、「最近、ジックリ文章を書くことが億劫」だもので、実にその通りと思った、ほんいちぶを紹介する。
<一冊の本を探していて、「あの本はたしか、本棚の三段目の一番右端」なんて思って探すと、その本だけが無い>
<若いときには探すまでもなく、「どこだっけ。この辺か」、手をのばすとぱっと出る。ちくゃんと一発で見付けられました。でも年をとると物が隠れるようになります>
<たった今、ここに置いたメガネがない。カレンダーを留めていた画鋲がぱーんと飛んで、一瞬にして姿を消す。メガネや画鋲が、隠れて笑っているんです。>
実につまされる現象なのである。
今、使っていたボールペンが、一瞬で姿を消す。
重要だからいつでも取り出せるようにしていたはずの書類が消える。
捨ててもいいような書類が山ほどあるのに、重要な書類に限って姿を消すのだ。
私だけかと思っていたが、みんなそうなのか。
「すごいとしよりBook」の著者は、そういう現象を、本や、メガネや、書類が、年寄をからかって、隠れて笑っているのだというのだ。
そして、その対策が面白い。
<そういう時の秘訣は、「まあ、いいや、勝手にせえ」って諦めた振りをします。年寄は振りが上手ですから。そうして、戸をぱっと開けたりすると見つかったりします。不意打ちをかける。そういう、物との知恵比べが増えました。>
なるほどうまい方法だ。
試してみよう。
目次には、興味のある内容があふれている。
今晩は、テレビを見る時間を短縮して、本を読んでみよう。
すぐに読み終えて図書館に返却しますので、ご同輩の方々に一読することをお勧めします。
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