78歳。将来の夢。
2歳男児救出で注目を集めている尾畠春夫さん。
ワイドショーに出まくっている。
テレビでの質問は同じことばかり。
尾畠さんはそれを苦にすることもなく、すべて応対する。
性根の曲がった私は、目立ちたがり屋の変なおじさんだと思って見ていた。
しかし、インターネットを見てみて、尾畠さんのボランティア、「はんぱない」ものだと知らされた。
人手を要する大きな事故があると、全国に馳せ参じる。
その活動は「はんぱない」もので、行く先々でボランティーのリーダー的存在になっている。
彼は人間が好きで、話好き。
彼がテレビにデマ来るのは、生来の人の良さから来るもののようだ。
今朝の「とくダネ」で尾畠さんの半生を特集していた。
尾畠さんは、7人兄弟の4番目として生まれた。
小学5年生からは近くの農家へ手伝いに行かされた。
勉強は好きだったが、中学3年間のうち、学校へ行けたのは4か月程度だったという。
中学を卒業するとすぐ、働きに出された。
いろんな職業を経験し、鮮魚店で働き始め、その後独立して鮮魚店を開いた。
学校にも行けず、小さいときから仕事に駆り出されていたことにたいして、一切の恨み言は言わない。
それより、仕事を通じて、感謝することの大切さを学んだという。
65歳で鮮魚店を閉め、九州の最南端、鹿児島県の佐多岬から日本の最北端宗谷三崎まで、徒歩で日本縦断をした。
そのときに多くの人から受けた親切に感謝し、人に恩返しをしていきたいと思い、2011年の東日本大震災にボランティアとしてかけつけた。
このときには、南三陸町に500日も入っていたそうだ。
その後、全国各地にボランティアとして出向いて活動している。
「とくダネ」では、25分くらい尾畠さんを特集していたのだが、その中で尾畠さんの将来の夢を紹介するコーナーがあった。
尾畠さんの回答を付箋紙で隠した「将来の夢」と題したパネルがアップになる。
78歳でも夢はあるだろうが、私は、78歳の人に「将来」という言葉を使うことに違和感を感じた。
回答を隠した付箋紙をはがすと、「夜間の高校に行って勉強したい」とあった。
なぜか、私は、不覚にも涙すると同時に、力を与えられた。
「とくダネ」のスタッフ一同も、私同様、感動をもらったようだった。
「やっぱし夢を持ち続けるっちゅうことじゃないですかね。夢を持ったらそれを目標に立てて、計画を立てて、迷うことなく実行するのがいいんじゃないですか。私はそうしてるんです」
尾畠さんが別な番組で、定年を迎えて仕事を引退する世代に向けたメッセージだ。
「迷うことなく実行するのがいい」という言葉が、私の胸に刺さった。
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