日馬富士 断髪式
昨年11月に引退した元横綱日馬富士の引退披露大相撲が9月30日、東京・両国国技館で開かれていた。
テレビおじさんのわたしであるが、私がこの話題をテレビで見たのは、今朝のワイドショーで短く紹介された映像のみ。
貴ノ岩への暴行を加えたことによる引退ということで、単純に晴れやかなニュースとはならなかったのだろう。
それにしても横綱を勤めた力士の断髪式。
もう少し取り上げられてもよかったはずだが、同じ日に日本を直撃した台風24号と、貴乃花引退のニュースやった。
間が悪くなると、こんなものだ。
私は日馬富士は余り好きではなかったのだが、こうまで間が悪いと同情もしたくなったが、報じられている式の様子をみて安堵した。
なんといっても元横綱である。
ハサミを入れてもらった人は約400人。
日馬富士に涙はなく、「第二の人生が始まる。泣くわけにいかないので」と笑顔で踏み出していった。
さらにインタビューに答えた日馬富士の言葉に、私は感銘を受けた。
「悔いのない素晴らしい18年間だったなと思います」と、第二の人生へ向けた前向きな発言。
恨み言は一切なし。
「誰かを恨んだり、何かしたかったとか全く思いません」
「感謝とはこんな素晴らしいのか、と思うくらい感謝している。全てのことに」
と、すがすがしい表情で語った。
退職騒動の貴乃花についての質問に対しても、「私は相撲協会から離れてますので、しゃべる権利はありません」と穏やかに対応した。
今後は見識を広げるため、ヨーロッパやアジアの歴史ある国を旅する計画を立てているそうだ。
9月には、幼稚園から高校まで一貫の「新モンゴル日馬富士学園」を開校。教育者としてもスタートしているともいう。
その学校では、あいさつも日本語を取り入れていて、「のちに、僕の高校から相撲取りが生まれれば」と夢を語った。
起こした事件は褒められるべくもない出来事だったが、なんと見事な去り際。
私は、好きではなかった日馬富士をいっぺんに見直した。
日馬富士は、モンゴルと日本の友好の輪を拡げ、きっとすばらしい相撲取りを育ててくれるだろう。
お疲れさま。日馬富士。
そして、よろしく。日馬富士。
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