明石市長の暴言の真相
昨日ワイドショーで流れた、明石市長の暴言には唖然とした。
道路拡張工事のための立退き交渉が、7年経っても解決していなかったことに対して、、市長が担当職員を責めたてているときの音声だった。
「すみません」と謝る職員に対して、「すまんですむか。立ち退きさせてこい、お前らで。今日、火付けてこい」
「燃やしてしまえ。今から建物壊してこい」
「損害賠償は個人で負え」
「はよせーよ。誰や現場の責任者は」
お前ら一人ずつ1千万円出せ。すぐ出ていってもらえ」
「あほちゃうか。ほんま許さんから」
「自分の家を売れ。その金はらえ。」
そのとき私は、新聞を見ながらワイドショーの音声を聞いていた。
テレビに目をやると、貧弱でひ弱そうに見える市長の静止画像が映っていた。
てっきり、市長が不手際を起こして暴力団まがいの人に責められているのだろうと思った。
何があったのかと、ワイドショーのコメンテーターの話を聞くと、この音声は市長のもののようだ。
これは、言語道断、論外、言い訳無用。弁解の余地無し。
責めたてる報道陣に対して市長は、パワハラを越えた許されざる行為で弁明のしようもないと責任を認めていた。
ただ、辞任を迫るような報道陣の質問に対しては、4月に選挙をひかえているので、辞任はせず、選挙で市民の審判を仰ぐと答えていた。
私は、これで選挙をやって通るはずはない。あと3カ月でも市長の座から下りたくないのかと、哀れに思った。
ワイドショーのコメンテータたちも、続投は無理だろうという感想だった。
私は「とくダネ」を見ていたのだが、MCの小倉さんが、この話題の最後に、ちらっと市長を擁護するような話をした。
なぜかばうのか怪訝に思っていたら、このときの市長の続きの言葉が紹介された。
それは市長の音声ではなく、ナレーションでの紹介だった。
その内容はこうだ。
「何考えて仕事しとんねん。ごめんですむか、こんなもん。7年間放置して、たった1軒残ってもうて。どうする気やったん」
「とにかく今月中に頭下げて説得して判付いてもうてください。あと1軒だけです。
「ここは人が死にました。角で女性が死んで、それがきっかけでこの事業は進んでいます。そんな中でぜひご協力いただきたい、と。」
ほんまに何のためにやっとる工事や、安全対策でしょ。「」
「この角で人が巻き込まれて死んだわけでしょ。だから拡幅するんでしょ。」
「(あんた方)2人が行って難しければ、私が行きますけど。私が行って土下座でもしますわ。」
「市民の安全のためやろ、腹立ってんのわ。」
「何を仕事してんねん。しんどい仕事やから尊い、相手がややこしいから美しいんですよ。」
「後回しにしてどないすんねん、一番しんどい仕事からせえよ。」
市民の安全のためやないか。言いたいのはそれや。」
「そのためにしんどい仕事するんや、役所は」
この内容が、同時に大きく取り上げられていたら、市長の発言はまったく違う印象になる。
私は、明石市長を指示する。
市長の言葉をネットで確認したら、私と同じ考えの人がたくさんいてほっとしたが、一般庶民が一方的に世論操作されることを再確認させられる事件だった。
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