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2019年2月11日 (月)

松橋(まつばせ)事件無罪確定     冤罪事件対処法

 「松橋(まつばせ)事件」で殺人罪で長年服役させられていた宮田浩喜さんの無罪が確定した。

 「松橋事件」というのは、1985年1月8日、熊本県松橋町(現・宇城市)で当時59歳の男性が首などを刺され殺害されたという事件。

 事件の3日前の夜、「殺された男性と口論していた」とされる宮田浩喜さん(当時51歳)が殺害を認めたとし、殺人容疑で逮捕。

 宮田さんは、熊本地裁での公判中に否認に転じましたが、地裁は懲役13年を言い渡した。

 86年に高裁が控訴棄却。

 90年に最高裁が上告を棄却し刑が確定した。

 宮田さんは、被害者の将棋仲間であった被害者と口論をしていたという話だけで、容疑者として疑われた。

 宮田さんの自宅周辺は、警察が常に監視し、毎日のように「任意」による長時間の厳しい取り調べが行われた。

 宮田さんは、持病の腰痛の辛さから、「否認のまま逮捕してくれ」と懇願するまで追い詰められ、逮捕され自白。

 任意の取り調べにもかかわらず、肉体的、精神的に追い詰め、自白させたのです。

 物的証拠がなく、目撃者も無く、自白のみが証拠という事件であった。

 凶器とされた宮田さんが所持していた小刀からも被害者の血痕は見つかっていない。

 むしろこの事件は、物的証拠がなく、目撃者もいないことから、警察が自白という証拠を作るために宮田さんを追い詰めて行ったのだろう。

 物証が無く自白のみの裁判が恐い、典型的な冤罪事件である。

 宮田さんは、公判が始まると否認に転じ無罪を訴えたが、結局最高裁で死刑が確定した。

 無罪を訴え続けたものの、約十年を刑務所暮らしをさせられた。

 その後、1999年に仮釈放。

 2012年に再審請求。

 2016年。 熊本地裁は「自白」は信用できないとし、再審開始を決定した。

 2017年。それを不服として、検察は即時抗告したが、福岡高裁も再審を指示。

 検察は、さらに特別抗告。

 2018年10月。最高裁は特別抗告を棄却し、裁判のやり直しを認める決定。
 ここで事実上の無罪が確定した。

 そして今年、2月8日。熊本地裁にて再審初公判。
 検察側は有罪立証をしなかった。

 2019年3月28日の判決公判で無罪確定予定である。

 なんと事件発生から34年もの時間、宮田さんは殺人犯として扱われてきた。

 私は、かつては冤罪を訴えている人の多くは、罪をまぬがれたくて嘘をついているのだと思っていた。

 しかし、日本の司法制度を知るにつけ、罪を認めないと永遠に勾留され続けるという事実を知り、我が身に振り替えると恐怖を感じいる。

 長期勾留の例は、最近では日産のゴーンさんが逮捕されて3カ月勾留されたままだ。

 名うての弁護士がついて、再三の保釈要求をしても保釈は認められていない。

 まだ記憶に新しいのが、「森友問題」の籠池さん。

 そして、厚生労働省の村木厚子さん。

 いずれも5カ月余も勾留されていた。

 私の記憶に強烈に残っているのは、鈴木宗男さんが収賄事件で逮捕され、一貫して否認したため、400日以上も勾留された。

 卑小市民である私ごときが、どう間違っても、そんなに大それた罪には問われないとは思っているが、どこにどうやって、そんな恐ろしいことが起こらないとは限らない。

 まったく身に覚えがないことで逮捕されたとしたら、罪を認めようがないが、罪を認めるまでは開放してもらえないのだ。

 それどころか、誰にも会わせてもらえない。

 来る日も来る日も、留置場と取調室の間を連れまわされ、自白を強要され続ける。

 テレビや映画で見るように、「弁護士を呼んでくれ」と言っても、弁護士との接見はさせてはもらえない。

 誰かが、私をおとしめようとして、まったく事実無根のことで警察に訴えたとしたら、私は逮捕され、自白を求めれることになるかもしれない。

 まったく身に覚えがないことだから、「身に覚えがない」と答えるしかないが、罪を認めるまでは、誰にも会わせてさえもらえないのだ。

 もし私がそんなことになったら、私の会社は、かなり大きな借金を抱えて、数カ月で倒産です。

 すぐに誰かに会わせてもらえれば、倒産の危機をまぬがれるための方策はあるが、誰にも会わせてもらえないままだと、2カ月で倒産の危機を迎えてしまうだろう。

 その対策として、私は、私がなにかの冤罪で逮捕されることがあったら、すぐに警察の要請に沿った自白をしようと思います。

 そして、その後、弁護士や家族と面談が許されたら、まずは会社運営の方法を伝え、会社の延命をはかります。

 裁判になってしまえば、最初の罪状認否の時点から無罪を主張して争います。

 裁判が長期になって、犯罪者の会社として、世間の厳しい目にさらされ、会社経営の危機は続くだろうが、家賃収入等を運用して、なんとか家族が生活することはできる。

 こんなことを書いたのは、もし私が冤罪事件に巻き込まれたときは、今日書いた内容を罪状否認の根拠とするためです。

 多くの方が、私のプランを取り入れて、自分のやっているSNS等に明記しておかれることをおすすめします。

 こんなことを書くと、権力者に目をつけられて、警察が逮捕にやってくるかもしれない。

 でも、どう考えても、日本の人質司法はおかしいし、恐怖を感じる。

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