悪徳不動産屋日記 同じ敷地内の家主と賃貸人
つい先日賃貸借契約をしたお客さんから、電話があった。
12月1日から入居の契約だったので、入居が終ったばかりのお客さんだ。
このアパートは家主さんの自宅と同じ敷地内にある。
案内の際にも家主さんが立ち会って説明をされるもので、不動産屋は出る幕がなかった。
家賃も家主持参で管理も家主さん自らが管理されるという。
家主さんが私の高校のときの部活の先生で、先日部活のOB会で数十年ぶりにお会いした際に、所有しているアパートがずっと開いたままになっているということで入居者募集の依頼を受けたものだった。
預ったばかりの物件で、まだ物件の内容は承知していない。
引越早々の電話ということは、なにか不都合があったか不明なことがあったのだろう。
案の定、トイレの電球が点かないという。電球が切れているのだと思い、電球は変えてみたが点かないということだった。
契約の際、当社は管理については依頼を受けておらず、管理は家主さんがしていることは説明してた。
その際、、家主さんがすぐ隣におられるので、不具合がある時は直接家主さんに依頼してもらえばいいと伝えているつもりだったのだが、なかなか直接は頼みにくいのだろう。
すぐに家主に連絡をとり、状況を伝え家主からの指示を待った。
家主さんがかかりつけの工務店や電気屋さんがあるかもしれないが、手配できなければ私がお手伝いをするつもりであった。
結局、家主が見に行って、近くの知り合いの電気屋さんに依頼するということであった。
入居者さんには、その旨伝えて一件落着と思っていたら、その後また電話があった。
今度はトイレの水が出ないというのだ。他にも、修理をしてもらいたい箇所があると言う。
電球の件で電話をもらったときに、すぐに連絡をしておきますけど、家主さんが管理しているから、家主さんに直接言ってもらえばいいですよと伝えていたのだけど、不動産屋のほうが言いやすいのだろう。
不動産屋というと、悪徳不動産という言葉もある通り、うさん臭い海千山千の山師的な職業のように言われてきた。
だから、私は悪徳不動産屋と公言してきたのだが、いまや不動産屋は一番話しやすいスーパー便利屋さんに格上げ?されたようでお客さんの使い走りをさせられている。
電気が点かない。
エアコンがきかない。
水の出が悪い。
水漏れがある。
トイレがつまった。
隣の騒音がうるさい。
隣の部屋ならまだしも、近所に騒音を出す人がいるので注意してくれというのもある。
どこからか匂いがする。
近所の犬の鳴き声がうるさい。
道路の側溝の蓋がこわれている。
近所に変な人がいるんじゃないか。
虫が多い。
セミがうるさい。
私は電気屋さんでもないし水道屋さんでもない。
市役所の環境課の職員でも無いし、土木課の職員でもない。
市会議員でも、警察官でも、保健所の職員でもない。
私は悪徳不動産屋なのだ。
なんでもかんでもやらせないでくれ。
そう思いつつ、すぐに対応してしまう情け無い悪徳不動産屋だから、これからもなんでも私の方に言ってくるのだろうなあ。
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