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2020年1月16日 (木)

暖冬 そうは都合よくいかない

 昨日から急に寒くなった。

 今年の冬は温かくて、1月に入っても震え上がるような寒さは来ていなかった。

 私は移動手段のほとんどがバイクなのだが、防寒手袋のような厚手のグローブは必要なかったし、日中は素手でも平気な日もあった。

 体が寒さに慣れてないもので、今日の寒さのバイク移動は冷たさが身に凍みた。

 しかし、今日の寒さが当たり前のことなのだ。

 今年は記録的な暖冬らしくて、いろんなところでその影響が出ているそうだ。

 はっきり影響をうけているのがスキー場。

 雪がまったく降らず開店休業のスキー場も少なくないそうだ。

 人工降雪機を使ってなんとかオープンにこぎつけていても、コース外には雪がないスケート場もある。

 北海道でも雪が積もっていないところがたくさんあって、札幌は雪祭の開催が危ぶまれるほどで、近郊から雪をかき集めて運び込んでいる。

 スキー場が売上激減なのは言うまでないが、それに関連して宿泊施設や飲食店土産物店も悲鳴をあげている。

 スキー場に限らず、雪景色が売り物の観光地も、いずれも閑古鳥が鳴いている。

 天候が影響するといえば農業も天候に影響を受ける産業だが、今は、悪い影響は受けてないようで、野菜の育ちがよくて価格が値下がりしていて、消費者にとっては嬉しい話のようだ。

 しかし、このままだと野菜が育ちすぎてとれ過ぎて、農家は、価格が暴落するのではないかという不安を抱えている。

 暖冬だと、温かくていいじゃないかと思っていたが、冬は冬らしく寒くないとさまざまな弊害があるようだ。

 雪国の積雪は、人間の生活に障害をもたらすだけの悪者では無い。

 積もった雪が土壌を凍らせるのを防ぐ役目を果たしているのだそうで、雪解けの水が春からの農業には必用なのだそうだ。

 このまま積雪が無いと、土壌が深いところまで凍ってしまって作物を植えられる時期が遅くなってしまうし、水不足になってしまうらしい。

 げに、テレビというのは、人の不幸を餌にして太ってきた怪物だ。

 質が悪いのは、人を心配するふりをして不幸を盛り上げる。

 今年のように暖冬だと、暖冬の被害をかき集め、暖冬の被害者が悲嘆にくれる姿を流してほくそ笑んでいる。

 普通に寒い冬だと、「寒い、寒い」と寒さをつのらせ、激しい寒波が来ると「寒さ」は悪の権化として血祭りにあげられる。

 どちらにころんだって、人の不幸が飯の種。

 それにしても、このくらいの気候変動は長い地球の歴史でみるとテレビが騒ぎ立てるほどの異常ではない。

 自然は、そんなに人間の都合に合わせてばかりはいられない。

 地球に優しくなんて、上から目線の戯れ言を言っていると、大きなしっぺ返しを受けますよ。

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