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2020年1月 7日 (火)

ゴーン氏よりもっと悪辣な有象無象

 ここ数日、ワイドショーニュースで一番大きく取り上げられているのは、保釈中のゴーン氏の海外逃亡。

 確かに日本の司法制度を裏切る許しがたい行為だが、日本や世界の情勢に影響を与えるような大きな問題ではない。

 トランプ大統領がイランの司令官を暗殺した事件のほうが、もっと深刻な事件だろう。

 日本は、トランプさんには逆らえないし、石油原産国のイランとも仲よくしたい。

 自衛隊派遣は迫っているし、板ばさみでどうなるものやら。

 世界戦争にならないといいのだけど。

 

 それにしても、ゴーン氏の犯罪は、ワイドショー的には面白い事件だが世の中の流れに影響を与えるような犯罪ではない。

 逮捕のきっかけになっているのは、金融商品取引法違反。

 内容は、22~26年度の報酬を約48億円過少に記載したというだけのもの。

 これは、過少申告をしたというだけの形式犯。

 この後、本命の会社法の特別背任罪で追起訴された。

 これは私的の当市の損失を日産自動車に付け替えたというもので、与えた損害額は数十億円に及ぶ。

 しかし、損害を与えたのは日産自動車という一企業であり、国家国民の金をくすねたわけではない。

 IR事業をめぐる汚職事件のほうが国家国民にとっては許しがたい犯罪である。

 今のところ賄賂の金額は数百万円と比較的少額だが、事件の中心にいる秋元 元IR担当副大臣に続いて5人の政治屋たちが金銭の授受を受けている。

 政治家や役人たちの贈収賄の罪が重いのは、数百万円や数千万円の賄賂の見返りに数十億数百億円の税金を使った事業を動かすことだ。

 ゴーン氏の国外脱出劇は、少し脚色して実録映画化しても面白そうな事件だが、もっと国家国民に被害を及ぼす、シロアリのような政治屋たちの悪行にも目を向けてもらいたいものだなあ。

 

 

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