野村克也さん風呂場で急逝 当日まで元気だった
野村克也さんが亡くなった。
84歳というご高齢ではあったが、亡くなる当日まで元気にしておられたそうだ。
亡くなった当日、元気に仕事をこなし、外食を済ませて深夜12時頃帰宅。
1時くらいに一人でお風呂に入ったが、1時間以上経っても出て来ないことに不審を感じたお手伝いさんが浴室のドアを叩いて呼びかけるも応答がない。
扉をあけると、浴槽でぐったりしている野村さんがいた。
あわてて救急車を呼んだが、時にすでに遅し。午前3時半搬送先の病院で死亡が確認された。
死因は、虚血性心不全。
虚血性心不全とは、心臓に血液が行かなくなって、心臓が壊死して死亡にいたる状態の総称。
その多くは、心筋梗塞や狭心症が原因だ。
前にもとりあげたが、風呂場で亡くなる人は年間に16,000人にものぼる。
去年の交通事故での死者3,200人の5倍の人が風呂場で亡くなっている。
風呂場で亡くなる要因がヒートショックであることは、テレビ等でもたびたび報じられている。
温かい部屋から急に寒い脱衣室に行って裸になると、血圧が30以上も上昇する。
血管に負担がかかり、心筋梗塞や脳卒中を引き起こすというわけだ。
これを防ぐためには脱衣室を温めておいたり、風呂に入る前に風呂場をシャワーを出しっぱなしにして温めておくことが大事だ。
また、温かい湯船につかっていると血管が拡張して急に血圧が下がり、低血圧により浴槽で意識を失って溺死する人も珍しくない。
長湯も注意ということである。
私はこの年まで(正確な年齢は言いたくない年齢)大病をしたことがない。
健康には根拠のない自信があって、定期検診もしておらず、年に2回の献血の際の血液検査を健康診断代わりにしている。
この30年、血液検査の数値がすべて正常値で変動しないもので、それが私の健康に対する自身を助長する結果になっている。
そんな私だが寄る年波、しかも臆病な性格ゆえ、新聞雑誌の健康記事は気にしていて、体に良くないというと慎しみ、体に良いということはやっるようにしている。
そして、体に変調がないかを結構気にしている。
そんな中ただひとつ、数年前から少し血圧が高くなってきたことだけが気がかりだった。
それで、薬に頼らずになんとか血圧を下げようと、ジョギングをしたりウォーキングをしていた。
運動するとてきめんに血圧は正常化して、やはり自分は鉄人だと自己満足していた。
ところが去年は、ウォーキングを欠かすことはなかったのに、高めの血圧がなかなか下がらなかった。
寒くなってきて、160という数値になることが何度かあって、ついに昨年末から降圧剤を服用することにした。
薬の効果はすばらしく、すぐに血圧は安定してきたが、用心深い私は急に寒いところに出たり、急激な寒暖差への対処は怠らないようにしている。
もちろん、風呂に入るときもシャワーを出しっぱなしにして風呂場を温めることは忘れていない。
これは今後も注意して続けていくことにしているが、野村さんの急逝の記事を見て、なおさらその意を強くした。
記事では、「元気で一人で入浴できて、自分は丈夫だと思っている人こそ風呂場で亡くなる危険性が高い」と注意喚起が叫ばれていた。
要介護状態で、風呂場で亡くなる人はほとんどいない。なぜなら入浴の際、ヘルパーや家族が付き添っているからだ。
だから、元気だと思っている人こそ注意しなくてはいけないというわけだ。
実に納得させられる説明である。
元気なようでも、今から先はルシアンルーレット。
誰の頭に銃弾が発射されるかわからない。
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