悪徳不動産屋日記 重なるときは重なるものだが、それにつけてもはんぱない
重なるときは重なるものだとはいうものの、それにつけてもはんぱないと思うのは私だけではないのだろうか。
今日は、そこそこの売買物件の決済日になっていたので、それを中心に予定を組んでいた。
準備は昨日までに終わらせていたが、なにか抜かりはないか、再度今日確認する予定だった。
私は重大なミスにはいたらないが、ちょっとした忘れ物が多いので再点検が必須。
今日は、午前中にちょっとした行事が入っていたが、その後はは決済に向けての徹底点検にあてていた。
日ごろは、はずかしながら、一人の来客もないことも珍しくないのだが、こんなときに限って人が押し寄せてくる。
午前中のちょっとした会合が終って、事務所に戻ると同時に来客。
空き地の買収の依頼を受けているお客様。
何度も交渉しているのだけど、全体に売らないという地主さんなのだ。
それなのに依頼者は、自分の都合で大変申し訳ないのだけどという接頭語を付ではあるが、なんとか今月中に契約の了解をとってくださいと毎日のように私に圧力をかけにこられるのだ。
手数料を前払いするなどと言われるが、売りたくないという地主を相手にしての話だから、手数料なんか預れるわけがない。
全力をあげて頑張りますと答えるしかないのだが、なんとか今月中に目鼻をつけてくれと同じ話の繰り返し。
私は万能の神ではないので、はなはだ難しい話なのだが、不動産を求めている人は空き地や空き家を見るとみんな売り物に見えてしまうようだが、世の中に売りたくない人がいるということを説明しても理解してもらえない。
ただただ、せいいっぱい頑張りますと同じ返事をしてお引き取り願った。
なんとかお引き取りいただいたと思ったら、去年土地を売却したお客さんから電話がはいった。
確定申告にあたって相談したいということだった。
確定申告の受付は来週月曜日から始まる。
まだ始まる前だから明日にしてもらえないかと伝えたのだが、なんとか今日の内に話を聞いてもらいたいとのこと。
お客さんはどなたも、自分を最優先にしたいと思っているもの。
お客さんは自分一人なのだ。私もそれを理解しているから、2時からは予定があるので1時半までに来てもらえれば対要できますと伝えると、すぐに来られるとのこと。
結局、そう簡単には終らない。
その間に、先日私の方から依頼していた集金の人が来社。
この集金人さんは私に「いくらでしたかね?」と聞いてくる。
急ぎで頼んだ家電リサイクルの処理費なのだが、私に請求書の額を見てくれという。
口頭で金額の了解をとってきていたが、正式な請求書はもらっていない。
集金額を知らないままに集金に来る方が間違っている。
「自分で会社に確認しなさいよ」というと、私を不親切なじいさんだとばかりに見つめていたが、しぶしぶ会社に電話をしていた。
こちとら忙しいんだ。
すると、ふだんめったに問い合わせのない物件に対しての問い合わせの電話。
駐車場を探してもらいたいという電話。
マンションの管理会社からの電話。
いつものことながら、絶対にはずせない用事が入っているときに限って、飛び込みの用件が押し寄せてくる。
しかしこれは私に限ったことではなくて、よくあること。
悪徳不動産屋に仕事があるだけありがたい。
そう言い聞かせつつ、なんとか無事修了。
結構な額の手数料をいただき、つくづく不動産屋という職業に感謝した今日一日だった。
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