桜を忘れていた
コロナウイルス騒動の中での、安倍総理夫人の花見写真が問題になっていた。
今年の春は、東京の花見名所では、行政から花見を自粛するようにという通達がシーズン当初から報道されていた。
そんな報道を何度も目にし耳にしたが、そのときテレビの画面には満開の桜が映し出されいた。
東京の桜は満開だった。
昨日は、東京は記録的な寒さで雪模様。雪景色と満開の桜を対比させた映像を見ていて、ふと気がついた。
私は、今年、桜を見ていないことにはたと気がついた。
私の自宅から近い今山神社の入口に、みごとな花を咲かせる桜の木があるって、毎年桜の季節を実感するのだが、今年はく桜を見た記憶が一切ない。
コロナウイルス騒動は他人事のように思っていたが、意識の深部で、やはり影響を受けてたのかもしれない。
桜がまだ咲いているのであれば、毎年車で桜を見に行く桜並木を見ておきたい。
記録的な雪の東京と違って、当地(宮崎県の北端の街・延岡市)は春の天気。
私は、バイクにまたがって、今山神社の入口の桜を見に行った。
満開であれば、家を出て100メートルも走れば、遠目にも満開の桜が目に飛び込んでくるはずだ。
しかし、遠目に見る桜は、花がちらほらとしか咲いていない。
あー!気がつかない間に散ってしまったのか。
半分くらいは散ってしまったようだ。
バイクの座席から、がっかりしながら花を眺めてみたら、半分散ったのではなくて、まだ開いていない蕾が残っているような気もする。
近くまで寄って、よくみたら蕾の数が多い。五分咲きか六分咲きという感じだ。
バイクを走らせて、当地の桜の名所・城山の桜の様子を見に行ってみた。
桜の咲いていれば、山のそこかしこが白く色づいて見えるはずなのだが、まだ桜の白は目立たない。
その足で、私が一番好きな桜の名所、春日神社の鳥居の通りに行ってみた。
ここも、まだ5分咲きであった。
当地は、南国宮崎の中にあるのだが、なぜか桜の開花が東京より遅くなることが多い。
桜は、開花前の冬が寒くないと開花が遅くなる。
だから暖冬だと開花が遅れる傾向がある。
当地の今年の冬は、ずっと暖冬だったから開花が遅れたのだろう。
ともあれ、忘れてしまっていた桜のことをぎりぎりで思い出して、鬱陶しい話ばかりの続く中で、なんだかちょっと得したような気になった昨日の出来事だった。
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