大相撲無観客開催 大人の事情なのだろうけど
日本相撲境界は、大相撲春場所の無観客開催を決定した。
協会は通常開催を断念することは断念し、無観客開催にするか中止にするかを検討していた。
無観客決定で、完売している前売り券の払い戻し額は10億円になるという。
記者会見で、八角協会理事長は「中止という選択肢もあったが、3月場所を楽しみにしてくれるファンのために是非開催したい」と、無観客開催を選択した理由を述べていた。
場所中に、力士に感染者がでた場合はその時点で打ち切りとするという方針だというが、私はこの際、いっそのこと中止すべきだと思っていた。
私は、そもそも年6場所は多すぎると思っている。
相撲取りを「1年を20日で暮らす良い男」という言葉があった。
昔は、定場所が春秋の2場所のみ。1場所が10日間の開催だから、相撲取りは1年に20日相撲をとれば暮らしていける良い仕事だというわけだ。
私が子どものころ、テレビの普及にともない相撲がテレビ中継されるようになるのと同時に、栃錦、初代若乃花という人気横綱が誕生して、栃若時代と呼ばれる相撲ブームが起こった。
それにともない、現在の、一場所15日間、年6場所になった。
今回の無観客試合決定により、完売している前売りチケットの返金額は10億円を超えるという。
当日券の売上、館内での飲食、相撲グッズの売上、それにテレビの放映権を加えると大相撲1場所での収益は計り知れない額になる。
さらに本場所の合間には地方巡業を開催する。
過密スケジュールの中で力士が体を癒す時間は無い。
一方では、最近の力士は、ちょっとした故障ですぐに休場する。根性が無いと非難する声があげる。
しかし近年、力士が大型化して、幕内力士の平均体重は160㎏を超すという中で、八百長相撲が問題になり、今はがちんこ相撲がほとんど。
160㎏を超す巨体が、がちんこでぶつかり合うのだから、力士の怪我は昔より深刻な問題のはずだ。
だから私は、現状の大相撲は年4場所にするべきだと思っている。
今回の新コロナウイルス問題においては、思いって中止し故障力士の治療にあてることができたはずで、相撲協会にも当然そのような意見も合ったはずだ。
しかし、そこは大人の事情。大きなお金が動くのには多くの人が群がっているのだなあ。
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