今日のdマガジンの配信で、ちょっと違和感を感じた。
dマガジンというのはドコモの運営する雑誌の読み放題サービス。
ドコモのセールスコピーによると、「人気の雑誌500誌以上が月額400円で読み放題」というサービスだ。
実際500誌以上の雑誌が登録されるらしいが、全部を読み切れるわけではない。
週刊文春、週刊新潮、週刊現代、週刊ポスト、週刊朝日には毎週目を通している。
しかし、新聞広告に掲載してある、その週の目玉となる生地が読めなかったり、500誌のすべての内容が読めるわけではない。
ちょっと違和感を感じたというのは、今日配信の週刊朝日とサンデー毎日の表紙が両氏とも近藤真彦だったから。
両誌は系統を同じくするライバル誌で、配信日も同じ。
総合週刊誌のジャンルのページに両誌の表紙が上下で表示されていたのだ。
それも両誌とも紺のジャケットに紺色のシャツ。
近藤真彦といえばジャニーズの最年長タレントだが、女性問題で今朝のワイドショーをにぎわしていたはず。
所属する事務所から活動自粛が報じられていたはずなのに、なぜ、という違和感も感じたのだ。
女性問題が騒がれるきっかけになったのは、またしても文春砲。
年下の女性と沖縄でゴルフをする姿が撮られ、これまでの交際の経緯が綿密な取材のもとにスクープされていたのだ。
ちなみに、この記事はdマガジンには掲載されていない。(このところ特ダネ連発の文春は、特ダネ記事はdマガジンには載せない)
近藤真彦が活動自粛なのになぜ週刊誌の表紙に?しかも2誌に?
そういえば昨日のAERAの表紙も近藤真彦だった。
違和感を感じながら週刊朝日を開いてみてたら、すぐにそのわけがわかった。
今年は、近藤真彦歌手デビュー40周年の記念の年だったのだ。
両誌ともにそのインタビュー記事が掲載されていた。
文春砲がさく裂したのは11月12日。
超大物タレントのスキャンダルのはずなのに、テレビは各局ともにこの話題を取り上げていなかった。
超大型事務所の超大物タレントのことだから、忖度してのことだろうと思っていたのだが、昨日深夜ジャニーズ事務所から突然の近藤真彦の無期限芸能活動自粛処分を発表があった。
それにともなう今朝のワイドショーの大騒ぎとなったわけだ。
またしても芸能人の不倫騒動。
ジャニーズ事務所の謝罪文は通常に無いほどの長文だった。
ただし内容はいつもと同じことの繰り返し。
「日頃から応援してくださっているファンの皆様並びにご支援くださっている関係者の皆様にはご心配とご迷惑をおかけしておりますこと、心よりお詫び申し上げます」
「一社会人による振舞いとして大変軽率であり、自覚と責任に欠ける行動であったと弊社といたしましては重く受け止めております」
「そのため、近藤に対して厳正な処分が必要であると認識し、その内容について慎重に検討いたしておりました」
「本人より一連の出来事に対する責任を取り、芸能活動を自粛したい」と申し出があり、弊社としましても、最年長である近藤の処分として当然の結論だと受け入れました」
「 近藤は活動自粛に入りますが、この期間を通じて40年間、タレントとして活動することができましたのは多くの方々のご支援によるものであるということを改めて胸に刻み、感謝しながら自身の立場や環境に対する理解を深めることにより、多くのタレントやジャニーズJrの先輩という立場にふさわしく、皆様より信頼していただくことができる人間を目指して精進してまいります」
「弊社といたしましても、ジャニーズJr.に対する指導・監督体制を整えることにより、社会人として必要な社会性を身に付けた上で社会に出ていくことができるような環境作りに努めております」
「また、デビューしているタレントにつきましてもコンプライアンスに関する講習・ミーティング等を通じて現代のタレントに求められる事柄について学ぶ機会を設け ておりますが、今後より一層その環境を整備してまいりたいと考えております」
ほとんど全文抜粋だが、「なんだコリャ!」である。
近藤真彦はジャニーズの長男と言われる最古参のタレントで、ジャニーズ事務所の礎を築いた功績のある大物芸能人ではあるが、教育者や宗教家ではない。
私たちの年代の者は誰でも知っている大物芸能人だが、若い人たちがどれだけ近藤のことを知っているのだろうか。
ジャニーズのタレントたちから「マッチさん」「東山さん」という尊敬を含んだ名前は出るが、若い人たちのアイドルではない。
ましてや、教育者でも宗教家でもない。
私は、このところの芸能人、スポーツ選手の不倫報道には辟易している。
そもそも芸能人は、モテたくて芸能人になっているのだろう。
異性にモテないヤツは人気芸能人になれるわけがない。
シャ乱Qのつんくの歌に「あいつみたいな顔に生まれりゃきっと楽しい人生のはずなんて考えたりした」というのがあって、そうだよなと私も思ったりした。
つんくもうらやんだ、「いい顔した男」が楽しいことをやっているのは実にうらやましいだけの話なのである。
うらやましいというのが本音の人も多いはずなのに、不倫スキャンダルが出ると「奥さんや子供がかわいそう」と言う言葉に変えて非難する。
ファンでもない者が、「ファンへの裏切りだ」と責め立てる。
昔は「女遊びも芸のうち」なんて言葉もあった。
それを世間が許さなくなったのは、人気芸能人が多くのスポンサーやテレビ番組を収入源にしていることに原因するのだと思う。
テレビ番組は、見たくなくても家庭に入り込んでくる。
だから、ファンでも無い者が「あんなのをテレビに出すな」と大声を上げる。
テレビが頭が上がらないスポンサーには 「あんな芸能人をCMに使うな」という苦情が届く。
レギュラー出演しているテレビ番組や、CM契約しているスポンサーに多大に迷惑をかけることになる。
テレビ出演の多い人気芸能人ほどその影響は大きくなる。
しかし近藤の場合、このところのテレビ出演は少ない。
レギュラー番組は持っていない。(と思う)
40周年記念コンサート等のイベントは予定していたようだが、それはチケットを買っていただいたファンに対してのものだ。
近藤は予定通りコンサートを開くべきだ。
近藤の行動に不快感を感じて、近藤の顔も見たくないものはコンサートに来なければいいだけのこと。
今まではファンだったが、もう顔も見たくなくなったというファンがすでにチケットを購入していたら、その分は払い戻しをすればいい。
近藤は、もう56歳。
それを応援するファンも、みんな立派な大人。
近藤が奥さん以外の人と付き合っていたとしても、「マッチくらいの男だったらあるよねー」「私を愛人にしてくれないかな」というような女性ファンもいるかもしれない。
不倫スキャンダルを起こして、一番謝らなくてははいけないのが奥さんと子供。そして、次にスポンサーや番組関係者。
近藤の場合、奥さんには許しを得たという話であるから、まずは最大の問題の解決はできている。
次に迷惑をかけるスポンサーや番組関係者だが、かけた迷惑は金銭で賠償するしかない。
ただ、テレビのレギュラー番組を抱えていない今の近藤であれば、もしそれでも会いたい、見たいというファンがいるのであればコンサート活動は続けていいはずだ。
なんの迷惑も掛かっていないファンでもない輩の声は無視すればいいことだ。
やってみろよ、近藤さん。私は別にファンではないけど、それでも会いたいというファンのために赤字の不安を抱えてコンサートを開いたら、それこそ大物芸人。
そしたら私はファンになるよ。
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