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2020年11月 8日 (日)

賞味期限は、おいしいめやす。

 消費者庁が賞味期限の愛称通称コンテストというのを開いていたらしいその入選作が決定した内閣府特命担当大臣賞が 「おいしいめやす」、消費者庁長官賞が「食べごろ目安・飲みごろ目安」に決まったそうだ。

 食品ロスを減らすことが目的のコンテストだったようだが、それにしては大臣賞も長官賞もまったくインパクトの無いものになっている。

 入選作も見たが、食品ロスを減らす意識付けにはちょっと力が弱い。

 食品ロスを減らすことを目的とするのなら、「『賞味期限』は『おいしいめやす』『食べごろ目安]』」というような標語にするといい。

 標語にしてポスターに使ったり、ACジャパンのテレビCMで流すと、少しは食品ロスを減らす効果があるのではないだろうか。

 ただし、ACジャパンは陰に隠れて小さくロゴだけを出すくらいにして「『賞味期限』は『おいしいめやす』『食べごろ目安]』という映像とアナウンスだけを強調して流すこと。

 賞味期限については、食べてよい期間だという誤解があるようだからこんな話になる。

 しかし、私はこんな期限はまったく気にしていない。

 賞味期限と勘違いしている言葉に消費期限というのがあって、消費期限は、この日までに食べきってくださいという期限だ。

 この消費期限も、その日を1日でも過ぎると危険なのかと言うと、そんな話ではない。

 今日の24時まで大丈夫で、24時を1秒でも過ぎて次の日になるとダメかと言うと、ダメではないということは誰でもわかるだろう。

 では、何時間まで大丈夫なのかと言うと、自信をもって答えられる人はいない。

 食品の保存状況によって食品の傷み方は違ってくる。

 消費者が、うっかり室温に置いたままにしていた肉や魚を食べて食中毒でも起こされでもしたら、販売者にとっては致命傷になる。

 販売する側としては、保存状態が悪い状況を考慮して余裕をもった消費期限にしているのだ。

 だから、買い物から帰ってすぐに冷蔵庫に入れて保存しておけば、消費期限を過ぎて2,3日であれば全然問題はない。

 そもそも、現代の人間は自分に備わっている生きる力を見失っているのだ。

 ワイドナショーでは、コメンテータそれぞれに賞味期限を気にするかどうか質問していたが、みんなまともな答えをしていない。

 その中で立川志らくさんが、立川談志さんが賞味期限なんかまったく気にせず、匂いをかいで自分の五感で判断していたという話をしていた。

 これが正解なのだ。

 傷んだ食べ物は、食べると危険だよという匂いや味を発生するのだ。

 私の子供のころは、親が匂いを嗅いで教えてくれた。

 親の教えを受けて、自分でも体感して、食べてよいもの食べてはいけないものを判別して生きてきた。

 少し匂うがまだ大丈夫と思って食べたものが痛んでいて、腹をこわして苦しい思いをしたこともある。

 しかし、そんな経験をすることで自分の五感を高めることができるのだ。

 今は、生まれたときから賞味期限や消費期限と言うものが食品に表示されていて、自分の五感で判断するという経験を積まないままだから、賞味期限や消費期限の表示を妄信しているのだ。

 今日の出演者の高校生女子が、カップラーメンでも賞味期限を1週間過ぎると食べないというのはその典型だろう。

 今日のワイドナショーの出演者の中では、弁護士の犬塚洋さんが最年長のようだったが、現在この番組を休んだことが無くて、皆勤賞をめざしているので賞味期限や消費期限には気を付けているということだった。

 松本人志さんは、お母さんの基準を基準にしているということで、消費期限にはこだわらないが、自分は判断できないということだった。 

 もとプロサッカー選手の前園さんは、牛乳とか乳製品については賞味期限を気にすると言っていた。

 前園氏が、納豆はどうだと聞かれて、納豆だったら3くらいは気にしないと答えたら、松本人志氏が「納豆は以外と足がはやいよね」というような間違った発言をしたら、発言に対して、なんにつけても「自分の考えがすべての正解よ」という顔をしている三浦瑠璃氏が「ひきわり(納豆)はちょっと早いですけど、発酵食品だから3日くらいであれば大丈夫」と、ついものごとく訳知り風に断言していた。

 これは明らかなる間違いで、納豆菌の力は強力で、納豆菌が繁殖した中では他の最近は繁殖できない。腐敗菌も繁殖できないため、納豆自体は腐ることはない。 

 これは、あるテレビ番組で納豆菌の研究者が言っていた話で、納豆が腐ることはない。しかし2か月も3か月も経つと干からびてきておいしくなくなるということだった。

 私は納豆の研究をしたことはないが、前々から、私もそう感じていた。

 五感である。納豆は賞味期限を1か月以上過ぎても納豆の香りしかしない。腐敗臭や変な味もしない。

 家族の心配をよそに、私は賞味期限1カ月後くらいであれば気にせず食べてきたが、一度もお腹をこわしたことはない。

 テレビ番組での納豆研究者の、納豆は腐らないという話を聞いて、わが意を得たりとばかりに賞味期限を3か月過ぎた納豆を食べたことがある。

 パックの中の納豆は半分干からびていて美味いものではなかった。

 賞味期限や消費期限は、目安にするのはいいけど、五感を磨くことも大切だと私は思っている。

 そう思って、子供たちにも教えてきたのだけど、私の教えを聞いてくれる子供はいなかった。

 今日の、志らくさんの立川談志さんのエピソードの中で、談志さんが楽屋でアメをなめていて、それを紙に包んで舞台に出た。

 弟子はそれを捨てたのだが、楽屋に帰ってきた談志さんはそのアメをまたなめるつもりだったらしくて、「俺のアメを返せ]と怒鳴っていたという話をしていたが、私も似たようなことをやる。

 志らくさんが、「さすがに一度出したガムをもう一度かむことはなかった」と言っていたが、私はガムももう一度かむことがある。

 変な所で、談志を超えたと少し誇らしかった今日のワイドナショーであった。

 

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