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2021年2月17日 (水)

悪徳不動産屋日記 それを私に聞いてもわからないでしょう

 携帯電話が鳴った。

 5年ほど前に土地の売買をしたお客様だった。

 私が外出中で事務所には誰もいなかったのだが、今事務所に来ているとのことであった。

 わざわざ私の事務所に来たということは、なにか相談があってのことだろう。

 今、確定申告の期間で、去年取引のあったお客さんからは何人か申告の相談があっているが、5年前の取引だからそれについての相談ではない。

 自宅の買い替えかリフォームの相談なのか、はたまた近隣とのトラブルの相談なのか。

 なにごとならんと要件を聞いてみようと思う間もなく、お客さんはとっとと用件をきりだしてきた。

 いきなり、「不動産を売る場合には、固定資産税とか都市計画税の書類がいるの?」と聞いてきたのだ。

 自宅を売るのか、はたまた自宅の他に不動産を持っていたのか、即座には質問の意味が理解できない。

 「何か売ることになっているのですか」と聞くと、「マンションを売ろうと思っているのだけど、売るのに固定資産税と都市計画税の書類が必要だと言われたのだけど、どの書類なのかわからないのよ」と言う。

 そういえば、このお客さん、子供さんのために宮崎市にマンションを一つ持っておられた。そのマンションが不要になって売ることになったのだろう。

 ただし、そのマンションを売却するための相談なのであれば、固定資産税や都市計画税うんぬんの話しはしてこないはずだ。

 おそらく、売却を頼んでいた不動産屋との商談がまとまりかけていて、不動産屋が購入者に対する諸経費の内の登録免許税や不動産取得税の計算をするのに固定資産税の評価が必要だから用意してくれということなのだろう。

 それなら不動産屋が固定資産税の評価証明書をとればいいだけのことなのだが、「固定資産台帳の1枚目だけでいいの、2枚目もいるの?」と聞いてくる。

 1枚目、2枚目という話になると、なんのことかわからない。

 このお客さんからは、一向に他の不動産屋から言われたという言葉は出てこないから話が混乱してしまう。

 他の不動産屋で売買する話しを進めていて、その不動産屋が用意するように言った書類の内容を部外者の私に聞かれても分かるはずがない。

 そこで私が、「〇〇さん。他の不動産屋との商談がまとまりかけているのでしょう?」と聞くと、そうだと答える。

 その不動産屋が何の目的で、どんな書類を用意してくれと言っているのかなんて私にわかりようがないではないか。

 ちょっと怒りに似た感情がわきあがったのだが、こんな時に限って商談中のお客さんからキャッチホンの通知が入った。

 悪いが、このお客さんの電話は早々に切り上げたい。

 「〇〇さん。おそらく、相手の不動産屋さんは固定資産税の評価が知りたいということなのでしょうけど、1枚目、2枚目という話になると、どんな目的でどんな書類を用意してくれと言っているのか、私に聞かれても答えようがないですよ。相手の不動産屋に確認してください。」と伝えると、「そうですね」となっとくして電話を切ってくれた。

 このお客さんは私とは旧知の間柄である。

 相手の不動産屋には遠慮があるが、私には遠慮がないから私に聞いてきたのだろう。

 それはうれしい話ともいえるのかもしれないが、宮崎市の物件であっても、売ろうと思ったときに思い出してもらえると、それこそ本当にうれしい話なのだ。

 そこで思い出してもらえないのが、悪徳不動産屋のゆえんなのか。

 それなら私に相談してこないでよと思うのも悪徳不動産屋のゆえん。 

  

 

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