古い記念切手活用法
最近、古い記念切手を懸賞用はがきに使っている。
台紙は、これまた封筒の再利用。
サイズ最小14cm×9cm、最大15.4cm×10.7cm、重量2g~6g でカットすればどんな紙でもOK。
「切手裏面貼付」と書き添えて、裏面に切手を貼ればいい。
葉書中央上部に、「郵便はがき」と書いておかないと、第一種郵便扱いになって料金不足になることもあるので注意。
裏面がこちら。表面と合わせて、計63円の切手を貼っている。
1960年代、記念切手収集の大ブームがあった。
「見返り美人」に「月に雁」。
現在50歳代以上の人なら、切手収集をしていなかった人でも聞いたことのある名前だろう。
額面5円、8円の切手が数万円に高騰していた。
小学生だった私にとっては手の届かない憧れの切手だった。
今発売されている記念切手も、買っておけば将来値上がりすると思って、記念切手の発売日には郵便局に買いに走った。
郵便局も、シリーズ化した記念切手を次々に発売してブームを煽った。
かくして、記念切手収集の大ブームとなった。
ブームは去り、私の収集した記念切手はストックブック4冊になった。
ブームにあおられて、なけなしの小遣をはたいて買い込んだ切手だったが、何年たっても値段は上がらない。
それもそのはず、当時値上がりしていたのは昭和30年以前の切手。
昭和31年くらいから切手収集ブームが始まり、それに便乗して郵便局が次々に記念切手を売り出した。
それまでは、日本では切手収集のブームは無かった。
日本は貧しい時代で、実際に使うための切手だけを刷っていたので発行枚数が少なかった。
そこに舞い起きた切手収集ブーム。
記念切手の発売日には郵便局に行列ができるほどで、刷れば刷るほど売れるので郵便局は大量に発行した。
以来、現在にいたるまで記念切手は巷に溢れかえっている。
かくして、昭和31年以降の切手が値上がりすることは無い。
あれから60年。完全にブームは去った。
インターネットオークションで額面で出品されていても、ほとんど落札されていない。
買取価格の相場は額面の5、6割程度。
当時5円だった葉書の価格は現在63円。
他の物価を考えても当時に比べて10倍は値上がりしている。
それなのに買い取り業者の買取価格が額面の5、6割とは悔しい。
古切手の最大の有効利用は郵便物に貼って使うこと。
私は、額面50円とか30円の比較的高額の切手を、比較的親しいお客様への郵便物や、ゆうパック用に利用して処分してきた。
そして、さらに残る大量の10円未満の切手の処分法が冒頭の「切手裏面貼付」の懸賞はがきだ。
どうせ当たることはないだろうと思いつつも、出し続けている懸賞葉書。
余らせた年賀状を使っていたのだが、使い道のなかった記念切手がその役割を担うことになった。
最近楽しんでやっている、古い切手の活用法である。
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