悪徳不動産屋日記 定年後の居場所がない?
私には定年はない。
昨年の年頭に「倒れるまで現役」の目標を掲げた。
倒れたときが定年だ。
仕事にこれと言った趣味もないし、一緒に遊ぶ友人もいないから、仕事をやめるとすることがない。
仕事も、お客様は神様です的な仕事はご遠慮させていただいて、お客様にお金をいただきながら、さらに感謝していただきたいと言った感じで自分の気に入った仕事をマイペースでやらせてもらっている。
お金のために働くとストレスも多いのだろうが、金では動かないよと決めてしまうとストレスは少ない。
今や世の中は情報が混とんとしている時代。
一部で話題になっている「FIRE」という言葉がある。
「FIRE」とは、Financial Independence, Retire Earlyの頭文字をとったもの。
直訳すれば、経済的に独立して早期にリタイヤするということだ。
これまでの、一生遊んで暮らせるような大金を稼いでリタイヤするという考えとは違って、倹しく暮らせば生活できるだけの資産を作って、自分の生活や家族との時間を優先したシンプルな暮らしをめざすというものだ。
一方で、70歳まで働らいて老後に備えるために、定年後70歳まで働きなさいという教えもある。
ネット世界では前者の考え方がトレンド。
新聞や週刊誌は、その購買層が高齢者であるせいか、後者の考え方の特集記事があふれている。
「定年後の居場所」「家でゴロゴロ、仕方なく図書館になる人、ならない人の差とは」とある。
どんな話かと思って、楽天マガジンでその週刊誌の記事を読んでみた。
いわく、「人生の幸福度を決定的に左右するのは『居場所』の有無。
仕事、趣味、地域活動など花咲く場を得た定年世代を豊富に取材。
人との『縁』の育て方、自分の活かし方、心の整え方を指南。」とある。
家の中にも、家の外にも「居場所」が無い人が図書館で時間をつぶす人になるという理論なのだ。
図書館で時間をつぶす人と、拙が仕事場で時間を過ごすのとは同じことなに見えた。
しかし、そんなことはいらん世話だ。
空調のきいた図書館で読書三昧の生活を楽しんでいる人もいるだろう。
人生いろいろ。
早期リタイヤの生活を楽しむのも、倒れるまで仕事を続けるのも、人それぞれ。
ノーベル賞の真鍋さんの言葉を借りれば、「周囲に同調して定年後の人生を送ることはない」
なんてことを言うのが悪徳不動産屋の所以だろう。
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