健康食品にひそむ罠
食べ物によって病気を撃退し健康な体を維持しようと健康食がブームだ。
あることがブームで沸くと、片方で文を受けると必ずそれに反論する議論が展開される。
先日、ある週刊誌の「健康食に潜む罠」という見出しで健康食品に警告を示す記事が掲載されていた。
過激な見出しが目にとまっり、どんな話か読んでみた。
その内容はこんなものだった。
体にいいものを食べようと考えて 逆効果であることも少なくないというのだ。
この専門家は、体にとって必要なのは何を食べるかよりも何を避けるべきかということだと主張していた。
そこで週刊誌は食と健康の専門家32人に実は体に悪い食べ物をアンケート取材し、その結果が報じられていた。
なんと 実は体に悪い食べ物ランキングの第1位が 玄米と大豆だった。
2番目がマグロ。
なんとなんと 健康に良い食品の 1と2と重なるではないか。
健康食品で常にトップを走っているのは 納豆である。
その納豆の原料の大豆が実は体に悪い食べ物ランキングの1位だと言う。
その理由は、大豆は食物繊維やミネラルなどが豊富だが消化に時間がかかる。
高齢者や体調の悪い人にはお勧めできない。
消化不良になってお腹を壊す人もいる。
また 精白していないということで、白米に比べ農薬の残留量が多いということ、さらに玄米が含有するフィチン酸という成分が鉄や亜鉛とを結合しミネラルの吸収を阻害してしまうのだそうだ。
また、白米に比べれば少ないが糖質を含んでおりカロリーは白米とそれほど変わらない。
さらには、カドミウムの含有率が高く継続して大量に食べると肝臓や腎臓に影響が出る可能性があるというのだ。
大豆は、大豆のタンパク質は老廃物として腎臓から排泄されるが過剰に摂取することで肝臓に負担をかけ肝臓の機能低下につながるのだそうだ。
納豆や豆乳などの大豆製品に含まれる大豆イソフラボンは人間にとって必須の栄養素ではない。
また反栄養素と呼ばれるファイトケミカルが多く含まれ他のたんぱく質やカルシウムマグネシウムなどの吸収率を下げるというのだ。
マグロについては、良質なタンパク質ではあるがメチル水銀の含有が気がかり胎児には影響を与える可能性があるため妊娠中は一週間に80 G 程度が目安になる。
マグロのような大型の魚はイワシなどに比べ海洋汚染物質が蓄積しやすい 含有するメチル水銀は一定以上摂取すると脳や脊髄などの中枢神経にダメージを起こすことが明らかになっていると 食べ過ぎは水銀の過剰摂取になるというのだ。
なんとも、いずれも、混乱をもたらす「ためにする」意見である。
どちらも、過剰摂取した場合や食べ過ぎた場合という注釈付きの意見である。と拙は判断する。
この過剰摂取というのは、マウス等の動物実験のデータをもとにしているのではないかと想像するが、重量比で人間に換算すると一日に納豆100バックを数カ月続けて食べるとか、マグロの刺身100人前を毎日数カ月たべさせたデータであることが多い。
秋口にコロナが収まりかけたとき、今年の冬は2年間放置していたインフルエンザが猛威をふるうことになると警告を出していた医者がいた。
人は平穏には大きな反応をしめさないが、不安に大騒ぎするして盛り上がりたがる傾向がある。
だから、人が安心することを許さず、常に恐怖をあおるのがマスコミの仕事。
事件が奴らの飯の種なのだからなあ。
そんな情報の中から、どれが本当なのかを見つけるのが、またおもしろいんだなあ。
こんなことに面白がって時間を費やしているから、肝心な自分の仕事ができない拙なのである。
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